他サロンの技術も吸収。オンライン学習で提案力やトレンドをつかむ!「SORA麻布十番店」徳永涼太郎さん
都内に7店舗展開し、美容業界誌などに多数出演するほど技術力に定評があるサロン「SORA」。2020年に入社し、麻布十番店でデザイナー(スタイリスト)として日々、お客様に理想のスタイルを提供しているのが徳永涼太郎さんです。
前編では、学生時代に力を入れていたことやアシスタント時代に悩んだことなどについて伺いました。学生時代の同期の活躍を見て、不安や焦りを感じていたという徳永さん。店長に「美容師はデビューの早さよりも、アシスタント期間に何をつかむかが重要」とアドバイスされてからは、自分のペースでカリキュラムを進められるようになったといいます。
後編では、新人時代に技術力アップのために取り組んでいたことや取り組んでおくべきことなどについて伺います。「HAIRCAMP」という美容師向けのオンライン学習サービスを利用していたという徳永さん。他サロンの技術を学ぶことで、提案力の幅を広げたり、トレンドの技術を身につけたりしていたといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「SORA麻布十番店」デザイナー
徳永涼太郎さん
東京都出身。国際文化理容美容専門学校を卒業後、2020年に「SORA」新卒入社。現在は「SORA麻布十番店」でデザイナーとして活躍中。ショートヘア、メンズパーマを得意とする社内期待のホープ。
他サロンの技術も習得!オンライン学習で技術力アップ

「HAIRCAMP」を利用して提案の幅やトレンドの技術を学んでいたという徳永さん
――カリキュラムを進めるなかで意識していたことは何ですか。
先輩に積極的にアドバイスを求めに行くことですね。先輩方はいま自分が進めているカリキュラムの経験者なので、習得するうえでのコツや注意点をよく知っています。自分だけの考えで取り組むより、効率も質も高まるので頻繁に伺うようにしていました。
――なるほど。
あとは、営業中の先輩を観察することを大切にしていました。お客様に提供するサービスの根幹にはカリキュラムの技術があるので、先輩たちの施術もカリキュラムの参考になります。そのためアシスタントとしてサポートしながら、カットやカラー材の塗布の仕方、施術中の目線など細かなところまでチェックしていたんです。
――技術力アップのために特別に取り組んでいたことはありましたか?
「HAIRCAMP」という美容師向けのオンライン学習サービスを利用していました。世界で活躍する現役のトップスタイリストから、カットやカラーなどあらゆる分野の技術を学べます。サロンごとに技術には特色があるので、「SORA」以外の技術を知ることで提案の幅を広げたり、トレンドの技術を学んだりしていました。
伝わらなくても説明する。安心できるカウンセリングを意識

お客様からのリクエストをどう再現するかという部分まで説明することが、お客様の安心につながると話す徳永さん
――スタイリストとしてはじめてお客様を対応したときは、どのような気持ちでしたか?
お客様は「SORA」が掲げるクオリティのサービスを求めて来店されているので、それに応えなければならないと、とても緊張していました。デビューに対する喜びもありましたが、緊張のほうが上回っていたのを覚えています。
――デビューしてすぐに活躍するために取り組んでいたことはありますか。
友人をはじめ、さまざまな人にモデルをお願いして施術の練習をしていました。学生時代やアシスタント期間はウィッグでの練習がほとんどです。デビュー後は1人ひとり髪質やクセが違うので、人頭に慣れておくためにモデルカットをしていたんです。
――実際、その経験は活きましたか?
はい。多少の差ではあると思いますが、人頭をまったく経験せずにデビューしていたら初めは少し戸惑っていたかもしれません。
――施術中に心がけていることは何ですか。
たくさんありますが、ひとつ挙げるとカウンセリング時の説明ですね。今の時代、SNSがあるので明確に理想のスタイルをイメージしているお客様が多くいます。オーダーを聞いた後、たとえ本当にわかっていたとしても「わかりました」だけの返事だと、お客様としては不安に思うはずです。
そのためリクエストをどのように再現していくかは説明しています。実際、説明が終わると、安心した表情に変わる方は多いです。
自己評価は低くする!トップスタイリストと比べてモチベーション維持

徳永さんいわく、お客様の日常を華やかにすることが美容師の魅力だそう
――新人時代のモチベーションはどのように保っていましたか?
自分はダメな美容師だと思うようにしていました。歴史でみても美容業界にはさまざまな功績を残してきたスタイリストがたくさんいます。自分とその方々を比べることで、今のがんばりでは足りないじゃないかと常に思い、モチベーションを高めていました。
あと、お客様の笑顔もモチベーションにつながっていました。美容師の仕事の魅力は、お客様の日常を華やかにでき、そしてサービスに対する反応を直接見ることができたり、感謝の言葉をいただけたりすることだと思っています。笑顔で帰る姿を見ると、もっとがんばろうという気持ちになれるんですよね。
――新人時代に取り組んでおけばよかったと思うことは何ですか。
先輩の意見をもっと素直に聞いておけばよかったです。ここまででお話したように先輩によくアドバイスを求めていたのですが、すべてのアドバイスを受け止めていたわけではありませんでした。振り返ってみると、先輩方の意見の多くが的を得ていたので、すべて素直に受け止めていれば、もっと成長できていたかもしれないと思います。
――最後に、これから美容師を目指す方へのアドバイスをお願いします。
将来、どのような美容師になりたいかを一番に考えて就職、転職活動に臨んでいただきたいです。最近は、早期デビュー型、業務委託型などさまざまなサロンがあります。今後20、30年のキャリアを積んでいくうえで、どの形態のサロンに入社すれば理想の美容師像を実現できるのかを確認してみるといいかもしれません。
「SORA」では、オールラウンダーな美容師を目指すことができるカリキュラムが組まれています。将来像がわからない、決まっていない人は、ひとまず、高い技術を習得することを考えて「SORA」を検討してもらえるとうれしいです。がんばってください!
徳永さんが新人時代を突破した3つのポイント
1.オンライン学習で他サロンの技術を学び、提案力などを身につけた
2.モデル練習に取り組み、人頭に慣れた状態でデビューした
3.自己評価を低く持つことでモチベーションを保っていた
落ち着いたトーンで細かくインタビューの答えてくださった徳永さん。取材中、時折見せるチャーミングな表情と、オンライン学習サービスについてのエピソードなどから、ひたむきな努力とお客様に愛されている秘訣が感じられました。また、自発的にスキルアップを目指す姿勢は見習いたいと思います。これから美容師を目指す方、いま新人時代を過ごしている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
Salon Data

住所:東京都港区麻布十番1-3-8
TEL:03-5549-4791