歯科助手は資格なしでも働ける?歯科衛生士との4つの違いを紹介
歯科助手を目指す場合、資格なしでも働けるのか気になる人も多いことでしょう。歯科助手は無資格でなれるのか、なれない場合はどんな資格が必要なのか知りたいところ。そこで、歯科助手の資格について詳しく見ていきましょう。
また、歯科助手に近い仕事として「歯科衛生士」があるので、両者の違いを比較しながらお伝えします。歯科助手にはできない仕事についても詳しく解説するので、チェックしてください。
歯科助手は資格なしでも働ける?

歯科助手になりたいと思ったときに気になることの1つが資格。実は、歯科助手として働く際に必須の資格はありません。そのため、無資格未経験でも就職可能です。
とはいえ、歯科助手に関連する民間資格は存在します。働く前にある程度の知識を身につけたいという人や、実際に働き始めてから歯科助手としてよりスキルアップしたいという人は、資格を取得するのもよいでしょう。
資格を取得するメリットとは?
歯科助手は無資格でもなれる職業とはいえ、資格を取得することには下記のようなメリットがあります。
・就職・転職に有利になる可能性がある
・より高度な知識やスキルが身につきキャリアアップに役立つ
・資格手当がつく医院では給与アップにつながる
将来の展望も考えながら検討してみてください。
歯科助手を目指すには?
歯科助手として就職したい場合、まずは人材を募集している歯科医院を探す必要があります。探し方の例は後述するので、あわせてご覧ください。
無資格未経験の場合は、就職したあとに院で研修などを受けたり実践したりしながら、知識やスキルを身につけていくことが多いです。前もって勉強しておくのもよいでしょう。
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歯科衛生士との4つの違いとは?

つづいて、歯科助手と混同されやすい歯科衛生士と比較しながら、それぞれの違いを4つの面から解説します。
1. 資格
前述したように、歯科助手には必須の資格がありません。一方、歯科衛生士になるには国家資格が必要なため、養成学校などで専門の勉強をしたうえ、国家試験に合格する必要があります。
2. 修業年数
歯科衛生士を目指す場合、まず国家試験を受けるための受験資格を得るのに、養成学校で3年以上勉強しなければなりません。そのため、無資格で歯科衛生士になりたいと思っても、最低3年はかかってしまいます。
一方、歯科助手は資格なしでも働けるため、修業期間は不要です。
3. 仕事内容
歯科衛生士と歯科助手は、国家資格かそうでないかの違いから、仕事内容にも違いがあります。以下で詳しく見てみましょう。
歯科衛生士の仕事内容
歯科衛生士の仕事内容は、大きく分けると歯科予防処置・歯科診療の補助・ 歯科保健指導の3つです。
歯科予防処置とは、歯科の二大疾患である「むし歯」「歯周病」を防ぐために行う処置のこと。たとえば、むし歯予防にはフッ素塗布、歯周病予防には機械的歯面清掃などを行うことで、疾患を未然に防ぐことを目指します。
歯科診療の補助とは、歯科医師が行う治療のサポートや、歯科医師からの指示による処置を行うこと。補助の内容は多岐にわたり、歯科医師と協働でチームプレーで取り組むことが特徴です。
歯科保健指導とは、生活習慣の改善やセルフケアのための指導のこと。一般の人々を対象にした歯みがき指導や食育(噛み方)支援のほか、寝たきり・要介護の方への訪問口腔ケア、摂食・嚥下機能訓練などを実施します。
歯科助手の仕事内容
歯科助手の仕事内容は、歯科医師・歯科衛生士のアシスタント業務や、受付・事務業務などです。
アシスタント業務では、治療時にバキューム(水分などを吸引する機械)やライティング(口腔内の適切な所にライトを当てる)などを行ったり、必要なタイミングで器具を手渡したり、治療後の器具類を洗浄・滅菌したりといったサポートを行います。
受付・事務業務では、来院した患者の対応や診療室への案内、治療後の会計、予約管理、電話がかかってきたときの応対などが仕事です。院によっては、「レセプト(診療報酬明細書)」と呼ばれる保険請求業務を担うこともあります。
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4. 給料
歯科衛生士と歯科助手では給与にも違いがあるため、まず、令和6年の賃金構造基本統計調査における、10人以上規模の企業のデータで解説します。
歯科衛生士は、きまって支給する現金給与額(月給)が29万7,600円、ボーナスなどの特別給与が48万4,400円。年収に換算すると、405万5,600円です。
しかし、歯科助手は単体での給料データがなく、「その他の保健医療従事者」に含まれるため、月給30万3,600円、特別給与額が65万9,000円で、年収は430万2,200円です。
こうして比べると歯科衛生士より歯科助手のほうが高収入のように見えますが、このデータには他の保健医療関係職種のデータが混ざっているため、比較するのは難しい面があります。
そこで、求人情報のデータで歯科助手の給与を確認してみましょう。
求人サイト「リジョブ」に掲載された募集情報(※2024年7月時点)では、歯科助手の正社員の月給は20万2,294~24万8,058円でした。前述した歯科衛生士の月給と比べると、やや低いことがわかります。
引用元
e-Stat:令和6年賃金構造基本統計調査職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
e-Stat:令和6年賃金構造基本統計調査職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)(Excelダウンロードデータ)
e-Stat:統計分類・用語の検索 歯科助手
歯科助手ができること・できないこととは?

前章の歯科助手の仕事内容でも触れていますが、歯科医院の業務の中には、歯科助手にできることとできないことがあります。できないことをしてしまうと違法になるため、きちんと対応可能な業務範囲を理解しましょう。
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歯科助手ができることとは?
まず、歯科助手ができることは、簡単な診療補助や事務業務などです。具体的には下記のようなものがあります。
・器具の準備・洗浄や滅菌・片付け
・治療中の器具の手渡し
・バキューム
・印象材の準備
・受付(診察券や保険証の受け取り・確認など)
・電話応対
・診療代の会計
・予約管理
・院内の掃除
・備品の在庫管理・発注 など
歯科助手ができないこととは?
一方、歯科助手ができないのは、治療に直接関わることです。下記のようなものがあります。
・麻酔注射を打つ
・歯を削ったり抜いたりする
・印象材で歯型を取る
・詰めもの・かぶせものを装着する
・レントゲンの撮影(撮影ボタンを押すだけでもNG)
・フッ素を塗布する
・歯垢・歯石を除去する(スケーリング)
・その他、患者の口の中に直接触れる行為 など
上記のような治療や処置ができるのは、国家資格所持者のみです。上記のほとんどは歯科医師のみができる内容で、一部は歯科衛生士も行えます。
もし歯科助手が行った場合は罪に問われる(逮捕されたケースもある)ので、たとえ歯科医師からの指示であっても行ってはなりません。
自分に合った職場を探すには?

これから歯科助手として働きたいなら、冒頭の章でもお伝えしたように、就職先(募集情報)を見つけなければなりません。そこで、自分に合った職場を探すにはどうすればいいのか、代表的な方法を2つ紹介します。
就職・転職エージェントを利用する
就職・転職エージェントとは、仕事を探したい人と人材を求めている企業をつないでくれるサービスです。求職者の希望やこれまでの経験などをヒアリングし、マッチする求人を紹介してくれたり、選考時のアドバイスや対策を行ってくれたりします。
歯科助手の仕事探しには、医療業界に強いエージェントを利用するとよいでしょう。
求人サイトで探す
求人サイトとは、多くの求人情報がまとまっているポータルサイトで、サイト内検索によって条件に合った求人を探せるサービスです。
就職するにあたって、休日のことや給与・福利厚生のことなどの希望を持つ人も多いことでしょう。そこで、求人サイトでは複数の条件を指定して検索できます。自分の好きなときに利用できるのもメリットです。
ぜひ医療系に強い求人サイトで理想の職場を探してみてはいかがでしょうか。
歯科助手は資格なしでも働ける!

歯科助手は、資格なしでもなれる職業です。国家資格がない分、仕事内容は限定されてしまいますが、経験を積んでいくと歯科の専門知識やスキルがどんどん身につきます。
さらに、将来歯科分野でより活躍したいと考えた際に、歯科衛生士へのキャリアアップもしやすくなるでしょう。歯科衛生士になれば、できる仕事の幅が広がるうえ、給料の増加も目指せます。
無資格未経験で歯科業界に入りたい人は、まずは歯科助手の募集を探してみましょう。求人サイト「リジョブ」は、美容・ヘルスケア業界に特化しており、ワンタップで選べるこだわり条件も豊富なことが特徴。「未経験歓迎」「社会保険完備」「ボーナス・賞与あり」など、希望を詰め込んで検索できます。
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