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「心」の元気は「体」からって本当ですか?【人間関係に悩んだときの対処法#2】

仕事の悩みは、人間関係の問題が多いものです。仕事にやりがいを感じても、職場の人と良好な関係を築けていないと、笑顔になれず、お客さまへ十分なおもてなしができないことも。

そこで、心理カウンセラーでエッセイストの若松美穂さんに、人間関係に悩み、辛い気持ちを抱えたときの対処法を教えていただきます。じつは、若松さんのお母さまは美容院を経営されていたので、いわば先輩。ビューティ業界で働くひとたちへの理解は深いのです。

食事、睡眠、家事で体を元気すると、心もついてくる

「悩んでいるときこそ、キチンと食事をする、睡眠をとる、家事をするという、日常生活を大切にしてほしいですね。『なんだ、そんなこと?』と思いがちですが、気持ちが落ち込んでいると、おろそかになりがちです。特に食事と睡眠は、元気の基本。体が元気になると、心も元気になって前向きに考えられるようになります。逆に、食事と睡眠が足りないと体の元気もなくなり、ますます考えが後ろ向きになってしまいます」と若松美穂さん。

若松美穂さん

家事の中でお勧めなのは、掃除や片付け。部屋がキレイになるだけでなく、体を動かすことによって頭が整理されて、気持ちもスッキリするのです。「さらに暮らしやすくなって、仕事にもいい影響を与えます。例えば、クローゼットを整理すると、物探しの時間がなくなり、朝の支度が時短に。時間に余裕ができたら、洋服のコーディネートが楽しくなる。お客さまから『おしゃれですね』とほめられるかもしれませんよ!」。

外に出て太陽の光を浴びると、心も元気になる

ビューティ業界は、朝早くから夜遅くまでに仕事をしているので、太陽の光を浴びるのが難しい人が多いようです。

「気持ちが落ち込んでいるときこそ、太陽の光を浴びるといいですね。気持ちがいいので、心も元気になります。さらに、心の安定をもたらす、脳内神経伝達物質のセロトニンは、太陽の光を浴びると分泌が促されると言われています。セロトニンは、別名『幸せホルモン』と呼ばれているので、恩恵を受けたいですね」。

空

「なかなか時間がとれないときは、昼食後の時間で、近所をプチ散歩するだけでも違います。また、お休みの日は、夜飲み行くではなく、なるべく太陽のある時間に動き出すようにしてみましょう。どうしても難しいときは、窓を開けて、光と風を入れて、掃除をする……これだけでも、気持ちが前向きになれますよ」。

美と健康に関する趣味を持てば、仕事にもプラスに

花

夢中になれる趣味を持つことも、心の元気のためには有効です。ビューティ業界は、お客さまの美と健康をサポートする仕事なので、美しいもの、健康的なものに触れるは大事なので、そんな趣味を持ってみるがいいですね。フラワーアレンジメントを習ってみる、着物の着付け教室に通ってみる、アクセサリーを作ってみる、マラソンに挑戦してみるなど、直接仕事には関係しなくても、必ずプラスになります。

「気分転換になって明るい気持ちになるのが一番の目的ですが、趣味で得た情報や知識を職場やお客さまにも提供できます。自分自身も磨かれて美しく健康になり、一石三鳥くらいの効果がありますね。気持ちが落ち込んでいるのもよい機会ととらえ、思い切ってチャレンジしてみましょう」。

余計なことを考える時間を、自分に与えない

悩んでいるときは、頭に考える時間を与えてしまうと、より深く悩んでしまいがちです。

空き時間を作らないように、集中できるものや没頭できるものを、いくつか持っておくといいですね。

「例えば、読書をする、ジムに行って運動をする、料理をする、雑貨を手づくりする、映画を見るなど、なんでもいいんです。もちろん、趣味でもいいのですが、そこまで大げさでなくても。空いた時間に、さっとできて集中できるものですね。最近、大人の塗り絵が流行っていると聞きます。これも、手軽に集中できるものとしていいですね。あえて考える時間を持たないことは、さらなる落ち込みを予防するテクニックです」。

手を動かして、「いいことメモ」を作ってみる

職場や仕事の嫌な部分ばかり気になるようになったら、「いいことメモ」がお勧めです。頭で考えるのでなく、実際に手を動かしてピックアップすることがポイントです。

「今の職場で、いいなと思っていることを書き出しましょう。休みは週2回ある、ランチ休憩が1時間ある、お店が家から近い、先輩が技術をていねいに教えてくれる、同僚と仲がいいなど、いい部分をあげていくと『この職場も悪くない!』と気がつきます。そうすると、肩の力が抜けるはずです。悩んでいることは、仕事の中のほんの一部なのに、全部が悪いように勘違いしてしまいます。「いいことメモ」を作ってみると、必ず良い発見がありますよ」。

カフェ

もう一つ、この「いいことメモ」で気がつくのは、自分が仕事で何を大切にしているかということ。「技術を身につける」「給料がいい」など、大切なことが確認できたら、人間関係の悩みは我慢すべきなのか、我慢しないで転職するのかなど、自分の進む道が見えてくるはずです。

取材・文 大橋史子(ペンギン企画室)

Profile

若松美穂さん

若松美穂さん

心理カウンセラー、エッセイスト。生活情報誌「サンキュ!」や「ESSE」のカリスマ主婦として、家事、料理、節約などのアイデアを紹介して圧倒的な指示を集める。2011年心理カウンセラーの資格を取得し、現在は「心の整理術」をテーマに、講演、講座、雑誌、書籍などで活躍中。著書は「主婦が幸せになる60の方法」(双葉文庫)、「理想と違う自分を好きになる」(双葉社)など多数。

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てのひらの幸せ

Information

理想と違う自分を好きになる

若松美穂さんの著書「理想と違う自分を好きになる」(¥1,296/双葉社)

「理想の家庭」「理想の子育て」など、自分でつくりだした「理想」にしばられて苦しんでいる女性たちに届けたい心の処方箋。今の自分のいいところを認めて、気持ちを楽にして生きていける道を、一緒に探ってみませんか? 40’s style magazineの連載ブログ「てのひらの幸せ」に大幅加筆を加えた一冊です。

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