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辛さのピークを見逃さないように注意して!【人間関係に悩んだときの対処法#3】

仕事の悩みは、人間関係の問題が多いものです。仕事にやりがいを感じても、職場の人と良好な関係を築けていないと、笑顔になれず、お客さまへ十分なおもてなしができないことも。

そこで、心理カウンセラーでエッセイストの若松美穂さんに、人間関係に悩み、辛い気持ちを抱えたときの対処法を教えていただきます。じつは、若松さんのお母さまは美容院を経営されていたので、いわば先輩。ビューティ業界で働くひとたちへの理解は深いのです。

辛さの限界とはどんなとき? 体の声に耳をすませて

人間関係の悩みを解消しようとして、いろいろ努力をしてもやっぱり、気持ちが明るくなれない。一度、立ち直ったけれど、また落ち込んでしまった。こんなふうに、辛い気持ちが続くときは、転職する、休職する、仕事を辞めるなど、現状を変える選択をしてもいいでしょう。

若松美穂さん

「ずっと悩んでいると、自分の限界がわからなくなります。私は、カウンセラーとして相談をうけたときは、『体に影響は出ていませんか?』と確認します。眠れない、食べられない、起きられない、めまい、だるい、生理不順など、体調がいつもと違うなと感じたら、体からのメッセージなのだと思います」と若松美穂さん。

そんなときは、医師やカウンセラーなど専門家に頼ったほうがいいそうです。

「どうしても、自分には合わない人、職場はあるものです。専門家に相談し、自分の中で限界だなと感じたら、転職したほうがいい。我慢する必要はありません」

道が1本しかないと思っているときは、危ない。

体調と同時に、危ないなと感じるのは、「私が進むのはこの道しかない」と心が頑なになってしまうことです。

「この仕事しかない、このサロンしかない、この先生について行くしかない…。こんなふうに、道が1本しかないと考えていたら、かなり追い込まれていますね。普段は、『合わなったら、転職してもいい』と思っているのに、『自分はここで頑張るしかない』となってしまったら、心からの危険信号だと思ってください」。

空

私たちが生きて行く上で、バランスが取りやすいのは、三つの場所があることだと言われています。家、仕事、そして、それ以外のサードプレイスです。サードプレイスとして適しているのは、趣味の場所や友人と集う場所など、仕事や家とは違う人間関係が築ける場所です。仕事がうまくいかなくても、自分を受け入れてくれる別の場所があると、心の平穏が保てるのです。

日頃から、そんなサードプレイスを作っておけるといいですね。

自信がなくなってしまった自分を励ます方法

悩んでいたり、落ち込んでいたりする時期が長いと、どんどん自信がなくなってしまいます。ダメな言葉ばかりを口にしてしまい、ますます落ち込んでしまいます。

「自信がなくなったときは、あえてダメな言葉を発しないようにしましょう。言葉には言霊があるので、発した言葉が自分に返ってきてしまいます。私自身も落ち込んだとき、つい言ってしまう『ダメ』『無理』『役立たず』『私なんて』などのネガティブな言葉は、口に出さないように心がけています」。

花

そんな若松さんの前向きになれるワードは、「まっ、いっか」「悪くない」「なんとかなる」「大丈夫」。本当は、大丈夫ではないのだけれど、あえて口に出してみると、不思議とそんな気持ちになってくるそう。

さらに、朝、顔を洗ったときに鏡に向かって「大変なのに、頑張っているよね、私」「私、ダメでもないよね」「辛いけど、大丈夫」など、自分に暗示をかけることもよくやるそうです。

「以前に、落ち込んで寝てばかりいたとき、『寝てばかりいてダメな私』と思って、ますます落ちてしまいました。でも、あるとき『休んで体力をためているんだから、悪くないかな』と、言い換えたら、気持ちがスッと楽になりました」。

お勧め! 落ち込んだときに役立つ「マイワード集」

落ち込んだときに、本で読んだ言葉、友達から言われた言葉、映画の中のセリフなどに、救われることがあります。若松さんは、日頃から、心に残った言葉を、携帯電話のメモ機能に入力しておいています。

「日頃から気に入った言葉を集めておいて、辛いときにそれを見ることにしています。私は、この『マイワード集』にかなり救われています。携帯電話でも、ノートでも、使いやすいものに記録しておくといいですよ」

空

「私が、かなり落ち込んでいて救われた言葉は、『人はジャンプをするときに、必ずしゃがむ。あなたは、今、そういう時期。人生でそういう時期は何度かあるのよ』。これは知人に言われた言葉です。そして、友人からの言葉も胸にしみました。『苦しみは、必ずいつかは楽になる。今の苦しみは永遠には続かない』。この二つは、『マイワード集』に記録しています。また、落ち込むような出来事があったときに、この言葉を見ようと思います」

この「マイワード集」は、自分だけでなく、お客さまへの励ましの言葉のヒントになるかもしれません。落ち込んだり、疲れているお客さまに「私はこんな言葉で救われましたよ」と、会話をするきっかけになりますね。

取材・文 大橋史子(ペンギン企画室)

Profile

若松美穂さん

若松美穂さん

心理カウンセラー、エッセイスト。生活情報誌「サンキュ!」や「ESSE」のカリスマ主婦として、家事、料理、節約などのアイデアを紹介して圧倒的な指示を集める。2011年心理カウンセラーの資格を取得し、現在は「心の整理術」をテーマに、講演、講座、雑誌、書籍などで活躍中。著書は「主婦が幸せになる60の方法」(双葉文庫)、「理想と違う自分を好きになる」(双葉社)など多数。

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てのひらの幸せ

Information

理想と違う自分を好きになる

若松美穂さんの著書「理想と違う自分を好きになる」(¥1,296/双葉社)

「理想の家庭」「理想の子育て」など、自分でつくりだした「理想」にしばられて苦しんでいる女性たちに届けたい心の処方箋。今の自分のいいところを認めて、気持ちを楽にして生きていける道を、一緒に探ってみませんか? 40’s style magazineの連載ブログ「てのひらの幸せ」に大幅加筆を加えた一冊です。

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