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食べものは、断然 “生”がいい!【いちばんキレイになれる食事法 ローフード#1】

「体の中からキレイになる」とアメリカやヨーロッパのセレブの間で大流行の食事法、ローフード。日本で実践している人はまだそう多くはありませんが、いつもいきいきして、お肌も髪の毛もツヤツヤ……という人に聞いてみると、ローフーディストだった、なんてことも。体が変わり、美肌と美髪が手に入り、しかもココロにもいいという注目のこの食事法について、ローフードマイスターの田沼弥希さんに、お話をうかがいました。

生の野菜と果物には、キレイの素が満載!

ローフード=Raw(生の)Food(食べもの)という意味。つまり、生の食べものをベースとした食習慣のことをいいます。

生のまま食べるメニューといえば、生野菜のサラダに漬物、果物。ただ、これらはメインディッシュではなく、うっかりすると食べないで済ませる人も多いのではないでしょうか。そんな付け合せ的存在の食べものを積極的に、たくさん食べるのが、ローフードの基本となる考え方です。

では、なぜ”生”で食べることを重要視するのでしょう。

「健康と美容のためには、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル……これらの栄養素をバランスよく摂ることが大切、と言われます。加えて大切なのは酵素。酵素は生き物すべての中に、つまり人間にも動物にも植物にも存在している物質で、いわば生命力の根本です」

酵素には、「食物酵素」「消化酵素」「代謝酵素」の3種類があります。食物酵素は文字通り食物の中に存在していて、たとえば緑のバナナを黄色く熟させたり、マンゴーを赤く熟させたりするのも食物酵素の働きです。

消化酵素は動物に含まれるもので、食べたものを消化する働きが。代謝酵素も動物の中に存在していて、細胞を入れ替えたり組織を修復したり、毒素を体の外に排泄する働きがあります。

「野菜や果物には食物酵素が豊富に含まれているので、生で食べると体内の消化酵素をあまり必要としないんですね。すると、代謝酵素が活発に働いて代謝が促進されます。その結果、体調が改善され、ダイエットにもつながるのです」

また、野菜や果物には、人間の代謝や生理作用に必要な微量栄養素であるビタミン・ミネラルも豊富に含まれています。
 
「ところが、ビタミン・ミネラルは加工したり加熱した食事からは十分に摂取することができません。体の中にこれらが不足すると、自然治癒力が低下して体調不良を引き起こしてしまう。このことからも、野菜や果物を生で食べることが重要なのです」

カラフルな野菜
カラフルな野菜を揃えれば、食卓も華やかに。

”命の水”は、野菜や果物から

生の野菜や果物を食べるメリットは、まだまだあります。

「まずは、食物繊維をたっぷり摂れること。忙しく毎日を過ごしていると、どうしてもコンビニ食やファストフードに頼りがちです。それらの食事はどうしても動物性食品に偏ってしまいますが、残念ながら動物性食品には食物繊維が含まれていません」

「食物繊維が足りなくなると、大腸の働きが悪くなって便秘や大腸炎を招いたり、ポリープの原因にもなってしまうのです」

さらに注目なのは、抗酸化物質である「ファイトケミカル」が摂れるということ。

「ポリフェノールやβ(ベータ)カロチン、リコピンといった名前を耳にしたことはありませんか? これらはすべてファイトケミカルで、植物だけに含まれる化学物質です」

「ファイトケミカルは、体にできてしまったがん細胞の増殖にブレーキをかけ、心臓や脳の健康を保ちます。感染症を減らし、免疫力を高め、性機能改善や慢性疲労症候群なども改善。記憶や集中力も改善してくれて、心身ともに老化を食い止めてくれる……というふうに、アンチエイジングに大いに役立ってくれるのです」

そして、「水」も豊富です。水って、栄養なの? と思うかもしれませんが、人間の体の70%は水。だから、食べる物も70%は水分を含んでいるほうがいいと言われているそうです。

「野菜や果物にたっぷり含まれている命の水は、腸壁から吸収されて血液の中に入り、体の細胞や組織、腺、器官などに栄養を与え、老廃物を拾い集めて体の外に出してくれます」

「つまり、体の中を浄化するためにはたっぷり水分を摂る必要があるのですが、その水分も、新鮮な野菜や果物から摂ることが望ましいのです」

田沼弥希さん
「野菜や果物には酵素、ファイトケミカル、食物繊維、ビタミン・ミネラル、そして太陽エネルギーが精密に、調和のとれた状態で含まれていて、それらが互いに相乗効果を発揮しながら、体内の細胞を活性酸素から守り、老化予防に役立ってくれるのです」と田沼さん。

タンパク質も糖質も、ばっちり

「ローフードでは基本的に、動物性タンパク質を摂りません」と田沼さん。でも、肉も魚も食べないで、本当に大丈夫なのでしょうか。タンパク質不足になって、体調を壊してしまうのでは?

「たしかに、タンパク質は筋肉や内臓、皮膚、髪の毛などだけでなく、免疫の抗体や酵素、血液、ホルモンなどの材料にもなり、私たちの体には欠かせません。一般的には、タンパク質は動物性のものを摂ったほうがいいと思われがちですが、もっとも重要なのは、質のいいタンパク質を摂ることです。野菜や果物にもタンパク質は含まれていて、しかもそれは体が使いやすい良質なもの。肉や魚を食べなくても、野菜や果物から十分な量のタンパク質が摂れるんですよ」

動物性食品の食べ過ぎは、体の不調を招く原因の一つでもあるそうです。

「人間の血液は、弱アルカリ性です。ところが動物性食品は酸性で、量を多く摂り過ぎると、体は酸性に傾かないように必死に働きます。その結果として、スタミナが低下して疲れやすくなり、生活習慣病を招くことも。アレルギー症状や白髪、脱毛、イライラなども起こりやすくなります」

ちなみに、穀類、米、パン、麺類(蕎麦以外)も酸性食品だそうです。

「その点、野菜や果物はアルカリ性のものが多いんです。たっぷり摂っていれば健康・長寿、そして美肌や美髪になって、充実した人生が期待できるんですよ」

なお、最近は「糖質」がよく話題に上りますが、果物に含まれている良質な糖質は、私たちの体に欠かせないものだといいます。

「心臓や筋肉を動かす、呼吸をするなどの体の動きは、糖質が行っています。ですから必要なものなのですが、問題は何から摂るか、です」

「果物に含まれる糖質(果糖)は、あらかじめその中に含まれている酵素によって体が吸収しやすい状態に消化されているので、胃で消化する必要がありません。胃を通過して腸壁から吸収されます」

「果糖のエネルギー転換率は90%と言われています。つまり、ほぼ完全燃焼されるので、体の中に毒素が残らず、エネルギー源としては最上のものなのです」

生の野菜
新鮮な生の野菜をたっぷり食べて、美肌&美髪に!
アサイーボウル
ハワイで人気に火がついたアサイーボウルも、ローフードメニューとして優秀選手。

取材・文/鈴木裕子

Profile

田沼弥希さん

田沼弥希さん

ローフードマイスター白金高輪校、Atelier Laula Raw food〜ラウラローフード〜主宰。日本リビングビューティ協会にてローフードマイスター及び認定校取得。さらなる知識習得のため、米国「Living Light Culinary Arts Institute」公認グルメローフードシェフに師事し、グルメローフード、ロースイーツ、栄養学について学ぶ。現在は、無肥料・無農薬の「自然栽培」が健康と美容、そして日本の食の安全に大切なことだと考え、伝え、広める活動をしている。

HP / Facebook

※「Takumi Kitchen」の活動については、こちら

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