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もっと健康的に美しさを極めたい!【いちばんキレイになれる食事法 ローフード#3】

「体の中からキレイになる」とアメリカやヨーロッパのセレブの間で大流行の食事法、ローフード。日本で実践している人はまだそう多くはありませんが、いつもいきいきして、お肌も髪の毛もツヤツヤ……という人に聞いてみると、ローフーディストだった、なんてことも。体が変わり、美肌と美髪が手に入り、しかもココロにもいいという注目のこの食事法について、ローフードマイスターの田沼弥希さんに、お話をうかがいました。

生で丸ごと。だから素材も厳選

野菜やフルーツが持つ力を最大限に取り入れるには、”旬”のものを選ぶことも大切。季節のものは、その時期に必要な栄養素をたっぷり含んでいるからです。

さらに重要なのは、野菜もフルーツも”良質なもの”を選ぶこと。

「ローフードは食材を生のまま、皮ごと使うことがほとんど。というのも、皮と実の間のところにいちばん栄養がつまっているからです。それを考えると、食材の表面に農薬やワックスなどがかかっていたら、それらまで体の中に入れてしまうことに。ですから、できるかぎり栽培や出荷の過程で農薬やワックスが使われていないものを選んでほしいのです」

いま、オーガニック(有機栽培)の食材が話題で、スーパーでも見かけるようになりましたが、田沼さんが勧めるのは「自然栽培」の野菜やフルーツです。

「有機栽培といっても、実は完全な無農薬とは限りません。また、豚の骨粉、鶏や牛の糞を使った肥料にしても、その家畜自体は本来、草を食べて育ちますが、実際はほとんどが遺伝子組換え穀物からできた人工的な餌を食べています。そして、発酵が十分でない肥料も使われてしまうことにも問題があったり、肥料を与えることで野菜が栄養過多になっているケースもあります」

「でも、自然栽培は農薬を使わず、しかも肥料も使いません。日・水・土の栄養の循環からできる正真正銘”ナチュラル”なんです」

田沼弥希さん

ただ、自然栽培を行う生産者はまだまだ少ないので、スーパーなどではなかなか手に入らないのが難点。

「それでも、インターネットで調べると自然栽培を行っている生産者を見つけることができます。そういうした方の多くは通信販売を行っていますし、最近は自然栽培の食材が揃っているお店もあります。最初は、調べる手間がかかるかもしれませんが、いったん入手方法がわかれば、あとは普通の通信販売と同じで、めんどくささは感じないと思います」 

野菜やフルーツを育てている本人(生産者)と直接やりとりをするので、安心。もし、栽培方法などに疑問を感じたら、すぐに聞くこともできます。

「もともと自然栽培の野菜やフルーツは、味がしっかりしていておいしいのですが、生産者さんが手塩にかけて育ててくれたと思うと、いっそうおいしく感じられるんです」

「また、まさに自然の恵みを体に入れているので、食材はもちろん土や太陽や水に対して感謝の気持ちが生まれます。実はこれが大切で、何も考えずにただ食べものを体の中に入れるより、ありがたい、本当においしいと感じながら食べたほうが体がしっかり栄養を吸収してくれると言われています」

いますぐ、すべての食材を自然栽培のものに変えるのはむずかしいでしょう。何か一つからでも少しずつ取り入れる、あるいは「より自然のものを選ぶ」と意識するだけでも、食材の選び方や買い方が変わってくるはずです。

ローフードプレート

自然栽培の野菜はおいしい、だけじゃない!

田沼さんはいま、ローフードマイスターとしての活動に加えて、自然栽培の素晴らしさやおいしさを広めるべく、食事会やイベントなどを開いています。

定期的なものとしては、美容の最前線サロン「銀座美院」の美師であるTAKUさんとコラボした食事会、「TakuMi Kitchen」を開催。 

「TakuMi Kitchenのコンセプトは『おいしく愉しく、体の中から美しく』。ひとりでも多くの方に、自然栽培の野菜を食べていただいて幸せな気持ちになっていただきたい。そんな思いで始めたディナー会です」

「野菜は自然栽培の生産者さんに直接お願いをして、そのときの旬のものを使います。また、調味料や水も、生産者さんや生産方法をしっかり確認してセレクト。毎回、生産者さんを食事会にお招きしてお話をうかがいながら、楽しひとときを過ごしていただきます」

野菜や調味料にこだわるなんて、めんどくさい、お金がかかるから無理! と思っていた人も、「この会に参加して目覚めた」「野菜の本当のおいしさを知った」と、すっかり自然栽培の野菜のとりこになってしまうといいます。

食事会では、自然栽培の食材や、ローフードを日頃から簡単に取り入れる方法も伝授。初心者でも安心して参加でき、リピーターとなる人が続出だそうです。

農薬も肥料も使わない自然栽培は、私たちの健康や美容にいいだけでなく、「地球にとってもいちばんやさしいのだと思う」と田沼さん。

「食べもののことを考えるとき、私たちはつい『自分にメリットがあるかどうか』だけを考えがちですが、食べもの=自然のめぐみなので、地球環境のことまで含めトータルに考えて選んでみませんか? その、”美しい食の選択”ができるお手伝いができたら、と思っています」

TakuMi Kitchen
毎月1回、第3木曜日に開いている「TakuMi Kitchen」の様子。生産者さんの話を聞いて、参加者はもちろん田沼さんも「毎回、勉強になります!」
Takuさんと田沼さん
食事会の食事はすべて、Takuさんと田沼さんが厳選した野菜やフルーツ、調味料を使って作っています。

体の声が聞こえるようになったら、キレイはもうすぐ

ローフードや自然栽培、良質の調味料……なんてこだわっていたら、食べるものが制限されてつまらない、と思うかもしれません。

「実は逆なんです。普通にスーパーに行って野菜を買おうとすると、すでにそこに並んでいるものの中から選ぶしかないですよね。それが自分の体にとっていいのか、悪いのか関係なく。でも、いまはインターネットなどでちょっと調べれば、健康と美容にいい食材が手に入る時代。自分に必要なものを自分で選んで手に入れられるので、選択肢が狭まるどころか広がります」

「自分で納得できるものを食べるものを選び、食事を変えて体が整ってくると、「いま自分にとって必要なものは何か」がわかるようになる、と田沼さんは言います。

「いまは食べものがあふれていて、いつでもお腹いっぱい食べることができますが、そのために健康や美容を損ねていたりしますよね。でも、本当に体のためになる食材を選び、体に負担をかけない食べ方をしていると、不思議なことに、必要以上に食べものをほしいと思わなくなります。だから実は、食費もそれほどかさまないんです」

仕事を持っていればどうしても外食が多くなりますが、そこはあまり固く考えず、家での食事を整えることで挽回すればOK。

「食べることを意識する習慣が身につくと体の声が聞こえるようになって、自分で健康管理ができるようになります。体調が悪くなったり、お肌が荒れたり髪の毛がぱさついたりしたときも、野菜が足りていない、外食が続きすぎてしまったなどその原因がだいたいわかるので、すぐに修正できますから」

自分の体の声を聞く。それは、健康のためにもキレイのためにもとても大切なこと。

「ローフードにしても自然栽培の野菜の取り入れ方も、基本はありますが、あとは人によって違いがあって当然。100人いたら100通りの体のつくりがあり、人それぞれなので、ローフード100%を実践すればすべての人が健康に、キレイになるわけではないと思うんです」

本当に大事なのは、食材にしても食べ方にしても”自分にいちばん合うもの”を取り入れること。ただ、その”自分にいちばん合うもの”を見つけるためにも、ローフードや自然栽培の野菜などで一度、体をリセットしてみてはいかがでしょう。その先にはきっと、健やかでキレイな体への道が拓けるはずです!

ローフード講座
畜産農家での出張ローフード講座

取材・文/鈴木裕子

Profile

田沼弥希さん

田沼弥希さん

ローフードマイスター白金高輪校、Atelier Laula Raw food〜ラウラローフード〜主宰。日本リビングビューティ協会にてローフードマイスター及び認定校取得。さらなる知識習得のため、米国「Living Light Culinary Arts Institute」公認グルメローフードシェフに師事し、グルメローフード、ロースイーツ、栄養学について学ぶ。現在は、無肥料・無農薬の「自然栽培」が健康と美容、そして日本の食の安全に大切なことだと考え、伝え、広める活動をしている。

HP / Facebook

※「Takumi Kitchen」の活動については、こちら

食べものは、断然 “生”がいい!【いちばんキレイになれる食事法 ローフード#1】  >> 

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