コラム・特集 2016-08-09

村人パワーが込められた馬路村のゆず。その種から生まれたユニークな化粧品!【高知・馬路村ゆずコスメ #2】

ビューティ関連のなかでも、ホンモノのイイモノを探るシリーズ。今回は、馬路村をご紹介します。

高知県の東部に位置し、まわりを1000メートル級の山々に囲まれ、人口は1000人に満たない小さな村です。昔から杉の産地として有名でしたが、1963年からゆず栽培を始め、地元料理のちらし寿司などの調味料として使われていました。やがて、1980年代からゆずの加工をスタート。ゆず飲料の「ごっくん 馬路村」が大ヒットし、一躍馬路村の名前が全国に知れ渡るようになりました。

今では「馬路村ゆず」がブランドとして成立し、年間に約30億円ほどを売り上げるまでに成長。ゆずといえば馬路村、というイメージになっています。そして、食べる、飲むは当たり前ですが、昨今話題になっているのは、「馬路村農業協同組合」が手掛けたゆずコスメなのです。

馬路村農業協同組合が2011年3月に発売を開始した「umaji」化粧品。今までは活用できなかった、ゆずにたっぷり入っている種に着目。化粧品の知識も技術もなかった職員たちが10年もの時間をかけて自ら研究と試行錯誤を重ね、肌にいいとされるエキスとオイルの抽出に成功。それらを主成分として、さまざまなアイテムを展開しています。

1年に1度収穫される黄金色の馬路村のゆず

高知県の馬路村。1000メートル級の山々に囲まれ、面積の96%を山林が占めるという緑豊かな場所です。年間3,000mm以上の降雨量と温暖な気候に恵まれ、林業で栄えていましたが、林業衰退の昭和38年から馬路村農業協同組合がゆず栽培を推奨。2001年からは有機農業のゆず栽培に取り組み始め、現在はゆず加工品が60種類以上。「ごっくん馬路村」というゆずジュースの大ヒットにより、馬路村=ゆずというイメージが定着しています。

そもそも高知県は、全国屈指のゆずの産地。中でも、夜間と日中の温度差が大きい山間の気候がゆず特有の爽やかな香りを強くするため、馬路村はゆず栽培に適している土地だったようです。

馬路村では、1年に1度、村人全員がゆずの収穫に携わります。トゲがあるため、ゆずは丁寧に手作業で収穫され、その日のうちに、つまりフレッシュで香り豊かなまま搾汁して冷凍され、加工品に使われます。

特産品「ゆず」のココがすごい!
水はけのよい山の斜面に広がるゆず畑は日当たりがよく、発育も順調。11月の収穫を迎え、たわわな実りが黄金色に輝いています。

化粧品開発のきっかけは、活用できなかった種!

馬路村農業協同組合によると、ゆずの皮や果汁は食品に利用されますが、実は種だけが有効活用できずに悩みの種となっていたそう。ゆずを割ってみると、1.5mmほどの種が25~30粒ほど入っています。柑橘類では特に種が多いのがゆず。これをどうにか利用できないだろうかと考えたところ、昔からゆず農家の女性たちが種を焼酎に漬けて肌に塗っているという話がヒントに。ゆずの化粧品開発へと踏み切ったのです。

化粧品の知識も技術もないため、10年近い歳月をかけて研究と試行錯誤を重ねたという馬路村農業協同組合。それは「自分達の商品は、自分達の手で作りたい」というこだわりの想いから。2009年に化粧品事業部を立ち上げ、2年の開発期間を経て2011年3月にゆずの種を使った化粧品「umaji」を発売します。

じっくりと時間をかけて抽出する「ユズ種子エキス」、収穫後の新鮮な種を熱をかけずに絞った「ユズ種子油」。それぞれに美肌効果があるそうです。「ユズ種子エキス」には、ペクチンが含まれ、保水・保湿効果があり、肌にハリやツヤ、透明感を与えます。「ユズ種子油」は、高知大学医学部との共同研究によると、アトピー性皮膚炎のかゆみの抑制効果が期待できるという結果が。また、メラニン色素生成を抑える効果もあるといわれています。

特産品「ゆず」のココがすごい!
「umaji」化粧品は、じっくりと時間をかけて抽出する「ユズ種子エキス」と、収穫後の新鮮な種を熱をかけずに絞った「ユズ種子油」を使っています。
特産品「ゆず」のココがすごい!

「ユズ種子油」は、ゆず1トンからわずか1リットルしか抽出できない貴重なオイルで、肌の皮脂成分に近いリノール酸やオレイン酸を60%以上も含んでいるそうです。

馬路村のゆずの種、花、水が織り成す極上コスメ

ゆずのスキンケア「umaji」。ゆずの産地、馬路村だからこそ、ゆずの種から抽出した成分を贅沢にシンプルに配合できたといえます。洗顔から化粧水、美容液やクリーム、オイルとあらゆるアイテムがラインナップ。ベースとなっているのは、長い開発を経て抽出した「ユズ種子エキス」「ユズ種子油」です。

中でも、芳醇な花の香りが人気の「ゆずの花」シリーズ。ゆずの花は1年に1週間しか咲かない貴重なもの。白く可憐なその花を丁寧に手摘みで収穫して集めた香り「ユズ花油」を配合。ほのかに甘く深い香りです。6月には保湿クリームが仲間入り。みずみずしく、ゆずの花のベールをまとっているようなつけ心地だと好評です。

そして、化粧品作りに欠かせないのが水。馬路の山の奥深くから大地へ木々へと循環し、清流安田川となる水は、澄んで美しくおいしい。ゆずの栽培にも活躍し、馬路村の豊かな自然が「umaji」を支えています。

特産品「ゆず」のココがすごい!
初夏の頃になると、1年に1度、ゆず畑は芳しい花の香りに包まれます。1週間しか咲かない貴重な花は白く可憐で、その香りは甘く芳醇。
特産品「ゆず」のココがすごい!
花は丁寧に手摘みされます。抽出された「ユズ花油」はゆずの花シリーズに配合されます。優しく甘い香りにスキンケアも極上タイムに。
特産品「ゆず」のココがすごい!
馬路村を流れる清流安田川の水。馬路の山奥から循環して流れる水は、ゆずの栽培や化粧品などに使われています。
特産品「ゆず」のココがすごい!
シンプルなパッケージの「umaji」。ゆず種子油を活用した石けんやクレンジング、化粧水、美容液、クリームなどが揃います。中でも希少なゆず種子油100%の美容オイルは美白効果も期待できるようです。

取材/ajhajha 文/中尾慧里

問い合わせ
http://www.yuzu.or.jp/_cosme/index.html

馬路村農業協同組合
〒781-6200
高知県安芸郡馬路村3888-4
0120-559-659

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