猫の本音・モミモミとゴロゴロの意味、わかってね!【愛しのペットCAT編・猫とシアワセに暮らす#5】
いまや、空前の猫ブームですよね。サロンでお客様と猫の話題で盛り上がることも多いのでは?
シリーズでお伝えしている、猫とシアワセに暮らすための方法。今回は、モミモミする行為、ゴロゴロという音についてです。
猫はよく飼い主の腕や体をモミモミしながらチュッチュすることがあります。また、頭や喉のあたりをなでてあげたり、話しかけたりする時、また具合の悪い時などにゴロゴロという声のような音を発していることがあります。
モミモミの意味は、またゴロゴロという音声は何を伝えているのでしょうか。その行為や音の意味をきちんと理解して対応してあげましょう。
気持ちよい時とつらい時のシグナルをきちんと捉えてあげることが、お互いのシアワセにつながるはずです。
猫もお母さんを思い出しているのです!

子猫が寝ている時に毛布でモミモミしたり、チュッチュしたり、また飼い主の体や腕でモミモミしたり、チュッチュしたりするのは、おっぱいを飲む時の行為です。
子猫はお母さんのお腹に顔をうずめ乳首を吸いながら、おっぱいがよく出るように前足でモミモミします。毛布や飼い主の体でこのしぐさをするのは、そのなごりなのです。
きっとお母さんのお腹にうずくまって安心しながらシアワセを感じていたのでしょう。
中には成長した猫でも、この行為をおねだりする猫もいるとか。毎日毎日、飼い主さんの脇に顔をうずめ、手でモミモミしながら息ができなくなるくらいにチュッチュする猫もいるそうです。そんな時は思いっきりさせてあげましょう。今は忙しいからといってかまってあげないとフラストレーションがたまってしまうかもしれません。あなたのことを母親だと思っているのですから優しく対応してあげましょう。
この時、ゴロゴロと喉を鳴らすこともあります。これは母猫に「わたしはここにいるよ」と伝えている子猫の行為です。きっと大人になってもその感覚が残っているのでしょう。このひと時は飼い主さんにとっても至福のひと時、最高にシアワセな時でもあるのです。
このしぐさで、ひとつだけ注意が必要なのは!?

毛布やセーター、タオルなどでモミモミしながらチュッチュする子の中に、布製品を食べてしまう子がいます。これを「ウールサッキング」と呼ぶそうです。ウールをはじめ、綿、麻、ナイロン、ダンボール、ゴム製品、ビニール袋などを食べる猫もいるそうです。
でも、なぜ布製品を食べてしまうのでしょう。はっきりとした理由は定かではありませんが、羊毛の根元についている油分に反応するのではないかと考えられているそうです。または人間の脇からでる汗の匂いに反応しているのではないかという説もあります。
また、母親にもっと甘えたかったストレスで吸入行動が起こり、それがエスカレートして「ウールサッキング」を起こしているのではないかとも考えられています。
この行為の多くは0~1歳くらいと言われています。離乳前から人間に育てられたり、早期離乳した猫に多いと言われています。
突然、大人猫になってから始まるケースもあるので、毛布やスカーフ、シャツ、ビニール袋などを食べていることに気づいたら、そういったものをなるべく出しておかないよう気をつけるほか手だてはないようです。繊維が腸に溜まると大変なことになりますので十分に気をつけてください。
食事が足りていなかったり、空腹感を感じていたりすると「ウールサッキング」はひどくなるそうです。なるべく決まった時間に食事を与え満腹感を与えることがいいようですが、太りすぎに注意が必要です。
この行為を辞めさせる秘策は、残念ながらまだ見つかっていないのです。
ゴロゴロは幸せのお知らせとは限りません!

猫はゴロゴロ、もしくはグルグルという音を鳴らします。このゴロゴロという音は基本的に気持ちのいい時やうれしい時に鳴らしていると思いがちですが、体調が悪い時や緊張している時にも鳴らしているのです。
このゴロゴロは何を表現しているのか、またゴロゴロという音がどこから鳴っているかはいまだ解明されていません。
ゴロゴロは新生猫から鳴らせるようになります。生まれたばかりの猫は視覚や聴覚が発達していないので母親とのコミュニケーションをこのゴロゴロでとりあっているようです。
そして成長とともに、そのゴロゴロの意味は変わっていくようです。
ごはんが欲しい、撫でて、遊んで、そばにいてなど、飼い主に要求がある時などに変わっていくよう。このシグナル、シアワセの象徴のように思われていますが、必ずしもそうではないのです。病気やけがをした時にもこのゴロゴロ音を発します。
子猫はお乳を飲む時にゴロゴロ言いながら飲んでいますが、これは母親に「お世話してね」という合図。ですから、うれしい合図ではないということ。何かお世話して欲しい時の合図でもあるのです。
「シアワセだよ」のゴロゴロと「苦しいよう」のゴロゴロ、勘違いしないように判断してあげることが大切です。
文/ORCA
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