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美容にも最適! 地域の支える『伝統野菜』に注目しよう

日本人は、古来よりその土地で収穫される旬のものを食してきましたが、それこそが本来の日本の食と言えるのかもしれません。南北に長い日本列島は、地域によって気候や採れる食材が異なります。

現在、日本各地の食材を手に入れることができるようになってきましたが、あらためて各地の食材に焦点を当て、美容や健康のためにも日本古来の食を見直してみてはいかがでしょうか。

地域に根付く伝統野菜って何?

伝統野菜とは、古来より作られてきたその土地特有の野菜。日本各地の重要な食料として栽培され、地方の食文化を支えてきました。一方、私たちが普段スーパーなどで手に取る野菜の多くはF1野菜と呼ばれ、どこでもある程度の気候条件がそろえば生産が可能です。

伝統野菜の特徴

  • その土地特有のもの
  • 安定して作ることが難しい
  • 病気に弱い
  • 季節の特徴があらわれる など

F1野菜の特徴

  • どこでもある程度の気候条件で作ることができる
  • 安定した出荷ができる
  • 病気に強い
  • 季節に関係なく育つ など

どこで手に入るの?

地元のスーパーや、伝統野菜に理解のあるデパートなどにコーナーができ、販売されていることがあります。基本的には農家が自分たちのために生産していたものなので、出荷量は少なめですが、伝統野菜に関するイベントを開く団体もあり、手に入りやすくなってきました。
伝統野菜は、生産にスキルが必要、生産効率が悪いなどの理由で一時はまったくなくなってしまった品種もありましたが、最近では地方再生の取り組みの中で農業の環境に光が当たり、その価値が見直され、生産に取り組む農家も増えてきているようです。

日本各地には伝統野菜がいっぱい!

北から南までさまざまな気候が織りなす日本の風土。命を育み、美容と健康を守る食の基本は「身土不二」「地産地消」といった言葉であらわされています。先人たちが取り入れてきた日本古来の食材は、現代を生きる私たちの体にもなじむのではないでしょうか。
ここでは北海道から沖縄まで、地域ごとに今が旬の伝統野菜をピックアップ。よく耳にするあの野菜も、地域に根付いた伝統野菜だったということもあるかもしれません。

北海道・東北
広い北海道は地域によって気候が異なるため、多種多様な作物を生産しています。東北は、夏は冷涼で、さらに昼と夜の温度差が大きいという気象条件を生かした野菜作りが盛ん。越冬性の強い作物が多いです。

ギョウジャニンニク(北海道)
アリシンやビタミンを含む貴重なスタミナ食材で、滋養強壮や疲労回復にも。葉の部分はしょうゆで炒め、茎は味噌につけて食すのが人気です。

秋田さしびろ(秋田県)
β-カロテンや葉酸などを含む。越冬性が高く、消雪後の生育開始が早いため春早くから収穫できます。ネギほどの辛みやクセがなく、火を通しすぎずに調理するのがおすすめです。

関東・北陸
日本一広い平野、関東平野を有し、その野菜畑の面積は、全国の野菜畑の約4分の1を占める関東。北陸は日本の代表的な穀倉地帯で稲作が盛んに行われている一方、発酵食が豊富で、漬物以外にも魚介類を使った名物が古くから存在します。

明日葉(東京都・千葉県)
ビタミンや食物繊維を含み、造血ビタミンと呼ばれるビタミンB12を含むのは明日葉だけだと言われています。その豊富な栄養価から、青汁に使用されます。

五郎島金時(石川県)
食物繊維やヤラピンなどを含む、加賀野菜のひとつ。収量より味を重視した栽培が行われ、採れたての10月は甘さ控えめ、2、3月は甘さが凝縮され異なる味わいが楽しめます。

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青汁に使われる明日葉(東京都・千葉県)

中部・関西
中部では山脈や盆地、平野がある地形を利用した農業が行われ、温室やビニールハウスのほか、高知での高原野菜の栽培も盛んです。大都市圏が連なり、農産物の大消費地と生産地が近い関西では、恵まれた立地を生かした近郊農業が営まれています。

折り菜(岐阜県)
カロテンやミネラルを含む、希少な飛騨高山伝統食材のひとつです。春先にトウ立ちしてきた芯を折って摘むことが名前の由来と言われています。おひたしなどとして食されます。

紀州うすい(和歌山県)
ビタミンや食物繊維を含み、鮮やかな若草色がきれいなえんどうです。ホクホクとした食感で、豆ごはんや卵とじなどに調理され、料理の彩りとして添えられることも。

中国・四国
中国地方では、山陰と山陽で気候が大きく異なり、温暖な山陽地方では伝統野菜が育まれてきました。また国内でも1、2を争う恵まれた気候や風土の瀬戸内では、希少な野菜や果実などが多く生産されています。

黄ニラ(岡山県)
βカロテンやビタミンを含む。整腸・解毒・食欲増進などの効果がある岡山の代表的な特産物です。甘い香りと独特な風味で、高級食材とされ、寿司としても食されます。

松山一寸そらまめ(愛媛県)
植物性たんぱく質やビタミンB6を含み、約3センチ(一寸)の大粒に栄養成分がたっぷり! やわらかな歯ごたえで、塩ゆでのほか、かき揚げもおすすめです。

九州・沖縄
北は、海に面している福岡県から、南は南シナ海に面している鹿児島県まで、海に囲まれた九州には県別に個性豊かな特産品があります。県の大部分が亜熱帯気候に属す沖縄県は、最も寒い月でも月の平均気温が18℃以上。南国独特の気候を生かした特産物がそろいます。

雲仙こぶ高菜(長崎県)
ビタミンや葉酸を含み、イタリアのスローフード協会国際本部での認定経歴もあります。葉茎にできる白い大きなこぶが特徴。サラダや炒め物、浅漬けなど調理方法も豊富です。

島らっきょう(沖縄県)
アリシンやカリウムを含み、血液がサラサラになり疲労回復もサポート。強い香りと食感が食欲をそそります。塩でもんで浅漬けにするほか、天ぷらも一般的です。

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島らっきょう(沖縄県)は県外でも人気

地産地消・伝統食材の慣習は世界へ

2013年12月、和食がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の「無形文化遺産」に登録されました。登録の決め手には、和食をめぐる文化、つまり「『自然の尊重』という日本人の精神を体現した食に関する社会的慣習」への評価がありました。

多様で新鮮な食材
日本の国土は南北に長く、海・山・里と表情豊かな自然が広がっていて、地域に根差した伝統的な食材が豊富に存在します。地域の人々は、その地で採れる食材を生かしてきました。

自然の美しさや季節の移ろいの表現
四季がある日本では、旬を感じる食材が採れます。地域の食材や伝統食材は、季節感のある和食を楽しませてくれるだけでなく、年中行事にも欠かせない存在になっています。

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年中行事に欠かせない和食といえばおせち料理

いかがでしょうか。何気ない日々の食事にも、日本ならではの地産地消や伝統食材の魅力が隠れていたのではないでしょうか。さまざまな食材が簡単に手に入る時代になった今こそ、日本に根付いた食文化を通じて、内・外から美を育み、心身の健康に生かしていきたいですね。

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