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美容の仕事なら必読!美と健康を守るための新常識・ミネラル不足 #1

「カラダは食べたものから作られる」……。よく耳にする言葉ですよね。健康はもちろん、若さやキレイを維持するためにも、食べることはとっても大切。健康に関心の高い人が多い日本では、オーガニックやトクホの商品、健康サプリメントも飛ぶように売れています。また、添加物を気にする人も増えていますよね。

でも、ちょっと待って!!

じつは現代人にとっていちばんの問題は、栄養不足なんだとか!?なかでも“ミネラル不足”が、とっても深刻なのだそうです。

今回は、長年にわたり日本中の食の実態を調査してきた食品加工コンサルタントの中戸川貢さんに、ミネラルについてじっくりお話を伺いました。

美容業界に関わる人なら、ぜひ知っておいてほしい内容。また、カラダの中から美しく健康になるためにも、しっかり読んでくださいね。

注意するべきは、カロリーの摂りすぎよりも栄養失調?

毎日の食事、添加物や糖質・脂肪の摂りすぎを心配する方は少なくないですよね。市販のお弁当やお惣菜にカロリーが表示されていることは珍しくありません。でも、現代人が気にするべきは、ミネラル不足の方だと中戸川さんは言います。

食の安全を守る市民団体で、調査員として全国の食品を分析していた中戸川さん。
大手コンビニはもちろん、有名メーカーやスーパーの食材、ファミレスから学校給食、社員食堂のメニューまで、あらゆる食品の成分を調べたところ、ほとんどの食事で、ミネラルが国の定めている基準値に届かなかったことを発見したそうです。

「どの食品も、本来入っているはずのミネラルが、全然足りないんです。みなさん、ビタミンやミネラルが重要だということは、なんとなくご存知なんですが、これが不足すると大変だということはあまり話題にならないですよね。でも、国が基準値を設けているということは、基準値まで摂らないと病気になりかねないよ、ということなんです。ところが、実際に調べてみると、コンビニ弁当だけじゃなく、レトルト食品や冷凍食品もミネラル成分が驚くほど少ないんです」と中戸川さん。

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コンビニやスーパーにたくさん並ぶ食品たち。なのに、ミネラルはとっても少ない!?

そもそも、ミネラルってなに……?

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現代は、新型の栄養失調が増えているのだそうです。

まずは栄養について、学校で習ったことをちょっとおさらいしてみましょう。

三大栄養素といえば、「たんぱく質」「炭水化物」「脂質」ですが、これに「ビタミン」と「無機質」を加えて五大栄養素と言われています。

この「無機質」が「ミネラル」のこと。「カルシウム」や「鉄分」、「ナトリウム(塩)」と聞けば、みなさん、おなじみですよね。ちょっと詳しい人なら、亜鉛・マグネシウム・ヨウ素・銅・バナジウムなんていうものもご存知かもしれませんね。

「人体にとって必要なミネラルは、40種類とも60種類とも言われているんですよ。ナトリウム(塩)のように比較的、摂りやすいものあれば、食事からわずかしか摂れないけれど、とても重要な役割をする微量ミネラルもあるんです」と、中戸川さん。

で、このミネラル。三大栄養素が効果的に使われたり、体がうまく機能するためには必要な存在で、欠乏すると、病気になる確率が50%以上になるとも言われているんです。

「そこで厚生労働省では、主なミネラル13種類について、最低これだけは摂取しましょう、という基準値を設けているのですが……」

先にご説明した通り、中戸川さんの調査によると、市販の加工食品や加工食品で作られた料理のほとんどに、国の基準に達するだけのミネラルが含まれていないのだそう!

「1日3食をこんな料理だけで過ごしたら、50%どころか、80〜90%の割合で健康に問題が生じるでしょうね」

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無機質の代表、キノコ類。昔は栄養がないと思われていたんだとか。

そのカラダの不調、ミネラル不足が原因かも!?

なぜ、ミネラルが基準値に届かないのか、その理由は後でご説明するとして、ミネラルが不足するとどうなるのでしょう?

「例えば、カルシウム不足でイライラするとか、骨がもろくなるなんて話は聞いたことありますよね? それだけではなく、カルシウム不足は肩こりの原因にもなるんですよ」

じつは、中戸川さん本人も「以前、忙しくてコンビニ食や外食が多かった時には、首が痛くて痛くて、よく悩まされていたんです」とのこと。

その他のミネラルが不足した場合も、貧血、頭痛、味覚障害、むくみや疲れやすさ、そして、毛髪の異常まで、さまざまな不調が起こるのだそうです。

「現代の若い女性に冷え性が多いのも、間違ったダイエットで肌がカサカサに乾燥するのも、ミネラル不足が原因ではないかと思っています」と、中戸川さん。

女性の場合は、妊娠や出産にも影響を与えかねないそうです。さらに、ミネラル不足は、神経や脳にも影響するので、うつまで発症しかねないと言われているそうです。

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健康はもちろん、美容にも欠かせないミネラルが不足。放っておくと大変です。
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豊富なミネラルは、体と心を健康にする

ミネラル不足がそんなに多くの病気や健康障害に結びつくのはなぜでしょう?

中戸川さんがわかりやすく例えてくださいました。

「外食やレトルト食品だけの食事が続けば、太るのは当然です。炭水化物や脂肪が材料だとすると、それを消化・分解・代謝してエネルギーや体に作り変える酵素が大工さんです。ミネラルは、その大工さんが使う工具に当たるんですよ。だから、ミネラルがないと大工の酵素はまったく仕事ができない。つまり、消化も新陳代謝もスムーズに行われなくなってしまうんです」

またミネラルが豊富だと、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質もたくさん作られるので、心が安定して、頭の働きも良くなるのだとか。

「ある発達障害のお子さんにモニターになっていただいて、ミネラル豊富な食事を与えてもらったところ、数ヶ月で劇的に改善したんですよ」

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適正な量のミネラルを摂り続けていれば、女性はより美しく、うつになる人も減って、キレやすい子どももいなくなる……。

ミネラルってすごいと思いませんか?それなのに、ミネラル不足の日本人が多いのはなぜなのでしょう?

次回は、その理由について教えていただきます!

取材・文/あどわいず・橋本弥司子
撮影/中川良輔

profile

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中戸川貢さん

1969年神奈川県出身
長岡技術科学大学 生物機能工学 工学修士
食品機械メーカーや食品メーカー勤務を経て、2009年よりNPO法人「食品と暮らしの安全基金」で、主に加工食品のミネラル成分や、食品添加物「リン酸塩」を調査。
『食品と暮らしの安全基金』の著書『食べなきゃ、危険!』の校閲、『食事でかかる新型栄養失調』の食品分析を担当。
現在は食品加工コンサルタント、加工食品ジャーナリストとして、全国各地で「現代の食事はミネラル不足」、「食品添加物ワーストランキング」、「食の安全と安心」、「基本調味料の選び方」等の講演・講座を中心に活動している。

食べたい工房HP http://tabetai.aikotoba.jp/
中戸川貢の食育セミナー https://goo.gl/ZdY1HB

Information

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中戸川さんの講座では、実際の製品名や会社名がバンバン出てきます。醤油や味噌の選び方や、曖昧な広告表現の実例など、とってもわかりやすく、笑いが絶えないほど楽しいのだとか……。
ご興味ある方は、ぜひご覧くださいね。https://goo.gl/ZdY1HB

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