MiMCの理念と製品に惚れて履歴書を送付。「考えるよりも行動する」精神で夢を叶える【MiMC 新宿伊勢丹 柏木 恵さん】#2
高校卒業後化粧品会社の美容部員として店頭で働いたのち、22歳でロンドンに移住。フリーのヘア&メイクアップアーティストとして10年以上ロンドンで活動し、帰国後MiMCに入社。「生活していくために、さまざまな副業もしました」と話す柏木さんに、現在に至るまでのキャリアの変遷や、ヘア&メイク以外の経験が現在にどう活きているか、お話を伺います。
後編では、ナチュラルコスメブランドMiMCと出会い、その理念に共感。入社し現在に至るまでの道のりや、美容業界で働くことの楽しさや苦労について伺います。
お話を伺ったのは…
MiMC 新宿伊勢丹 店長
柏木 恵さん
高校卒業後、資生堂に入社。美容部員として4年半働いたのちに、ロンドンへ移住。結婚、出産、育児を経験しながら、フリーのヘア&メイクアップアーティストとしても活動。ファッションブランドのコレクションのヘア&メイクや雑誌撮影、ウェディングの仕事などに携わる。帰国後、MiMCの
開発者であり、会長でもある北島寿氏のブランド理念に惹かれ入社。途中大病に侵されながらも克服し、現在に至る。
帰国後ナチュラルコスメを扱うメーカーに就職
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―― 32歳で帰国後はどのようなお仕事を?
東京の美容室の専属メイクとして働きました。その美容室を選んだのは直感です。街を歩きながら「雰囲気のいいサロンだな」と思ったので、そのままお店に飛び込んで「働かせてください」とお願いしました(笑)。昔からそうなんですよね。実際に脚で歩いて見つけるタイプなんです。フィーリングや直感で動くことが多いです。
――美容師さんとして働いていたんですか?
いいえ。私が持っているのはイギリスでの美容師資格なので、日本では美容師としては働けません。その美容室ではメイクアップアーティストとして働き、イベントや撮影のメイク、サロン内での化粧品販売などをしました。
――その後はどうされましたか?
転職して、アパレル会社のコスメ販売部門に入社しました。そこはナチュラルコスメを扱うセレクトショップ。店長として勤めました。
MiMCのコスメに魅了
――柏木さんはもともとナチュラルコスメに造詣が深かったんですか?
当時の日本ではまだまだナチュラルコスメが浸透していませんでした。でもイギリスでは、オーガニックやナチュラルコスメはすでに一般的な存在。ケガや病気も薬を使うのではなく、できるだけ自然由来のもので自然治癒力を高めようという風土がありました。ベジタリアンやマクロビオティックといったインナービューティも当たり前のようにあったので、私自身なじみはありました。
――日本でもじわじわとナチュラルコスメが広がっていた時期ですよね。
そうですね。ただ当時は心から納得のいくものはあまりありませんでした。ナチュラルコスメというと、メイクの場合どうしても発色やテクスチャーが物足りなかったりして……。ナチュラルであることを取るためには、何かをあきらめなければいけない、そんなイメージだったんですよね。そんな中、出会ったのがMiMCのコスメです。
――MiMCは2007年にデビューしたミネラルメイクブランドです。
当時ローンチから3年目だったMiMCのコスメを初めて使ったとき、発色の良さや使いやすさ、成分や製法へのこだわりに一気に魅了されました。さっそく会社に「MiMCのコスメも扱ってほしい」と直訴したところ、会社からの言われたのが「一定の売り上げを達成したら導入を検討する」ということ。MiMCのコスメを取り扱いたいい一心でその売り上げ目標も達成し、晴れて自分の働く店舗にMiMCを導入することができました。
――具体的にはMiMCのどのようなところが好きになったんですか?
100%ナチュラルでありながら、発色や仕上がりに妥協がないところですね。コンセプトやブランド誕生までのヒストリーにも感動したのを覚えています。
MiMCに入社したくて募集もしていないのに履歴書を送りました
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――MiMCに転職した流れを教えてください。
MiMCで働きたいという思いが募って、人材募集をしていなかったにも関わらず履歴書を送りました。もちろん返事はNO。それでもあきらめきれない私は、メイクアップイベントを企画し、MiMCの専属アーティストを招きました。その時にお手伝いとして私もヘアやメイクをしたのですが、それがのちのち採用の決め手となるんです。
――そのイベントが転職のきっかけに?
はい。イベントが終わった直後、MiMCの人事の方より連絡をいただき、「面接を受けに来ませんか?」と言われました。あのイベントが事実上の一次試験だったんですね。
――柏木さんが入社を希望していることも知っていらしたのでしょうか。
そうみたいです。履歴書を送っていたことも知ってたので、イベントの中で私のメイク技術やその時の店舗での働き方を見ていたそうです。顧客もそれなりについていたので、そこも評価していただけたと感じています。
人材育成がしたい
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――面接ではどのようなことを聞かれましたか?
入社後にどのような役割を担い、何を実現したいかと聞かれました。私は「若者は未来です。なので人材育成がしたいです」と答えました。あと、アーティストとしての自分のスキルも後進に伝えていきたい、ということも伝えました。
――そうして無事面接をパスし、40歳で入社となるんですね。
入社後は店長から始まりました。当初は顧客獲得、特にスキンケアユーザーの育成・定着に力を入れました。入社後約1年半で売上実績、予算達成という成果も出しました。
その後は本社勤務になり、スーパーバイザー、メイクアップアーティスト、トレーナーの3つの役職を兼任。関東エリアの店舗を担当しながら、全国でスキンケアの研修も実施しました。
大病を経て感謝しながら生きる日々
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――MiMCに転職後は充実した日々を送っているように見えます。
実は、入社して4年半が過ぎた頃、100万人に1人いう稀少ながんを宣告されました。一瞬で目の前の景色が変わり、朝起きるたびに「これが夢だったら」と思う日々で。その後12時間に及ぶ手術を経て、今も後遺症と向き合いながら日々生活しています。
――現在は体をいたわりながらお仕事もされているんですね。
大きな役職を降りて、現在は体調と向き合いながら時短という働き方をしています。やっぱり悔しかったですね。長時間の立ち仕事が難しくなったりして。体力をつけなければということで始めた登山が趣味となっています。
――病気の経験は、仕事にも活かされていますか?
はい、活きていると思います。仕事は人生の大半を占めるものなので、仕事に来て「今日も良い一日だった」と思えることが大事。お客様にお越しいただいた際も「来て良かったです」と言われることを目指しています。そのためにはまずは自分たちが幸せでいなくてはいけない。そういつもスタッフに伝えています。
――スタッフとの関係で大切なことはなんだと思いますか?
一番大切なのは信頼関係だと思います。まずは一人一人の考えや価値観を尊重し、そのうえで知識や技術を教えます。私自身は感謝を言葉にすることを大切にしています。できていることを認めて、安心して挑戦できる場を与えること。それができている店舗は、スタッフそれぞれの個性や良さが自然と溢れていると思います。
――接客で心がけていることはなんですか?
お客様の肌状態や生活背景、気持ちに寄り添い、「今このお客様に必要なものは何か」を一緒に考えるようにしています。安心して相談できる存在になることが、信頼やリピーター獲得につながると信じています。
――化粧品業界で働きたい人や、美容部員になりたい人に向けてメッセージをお願いします。
この仕事の喜びは、お客様の表情や気持ちが明るくなれる瞬間に立ち会えることです。と同時に、常に学び続ける姿勢や自分自身のあり方も大切です。回り道だとしても、100%で向き合ってきた経験は、必ず役に立つと思っています。
柏木さんが仕事で大切にしている3つのこと
1.100%で向き合い、ベストを尽くす
2.人を大切にする
3.Take action before you think…不安に負けずまずは行動してみること
取材・文/皆川知子(tokiwa)
撮影/ワタナベミカ
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MiMC 新宿伊勢丹
住所: 東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 本館地下2階 イセタン ビューティー アポセカリー
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