森林をイメージした個室風店内でゆったりしたスタイリング『g.hair design』

井の頭通り沿いに建つ「g」と書かれた緑色の旗が目印の3フロアのサロン『g.hair design』(グラムヘアデザイン)。3フロアと言っても大きな店ではなく1階に2席、2階に3席、3階は1席というこじんまりとした空間です。同じ吉祥寺にある『THE SEA』と同じオーナーなのにもかかわらず、お互いに個性が光るサロン。その違いを今回はオーナーの栗生透典(くりゅうひでのり)さんと店長の櫻井慶明(さくらいよしはる)さんに伺いました。

男女問わず、それぞの持つ「g」を見つけてほしい

g.hair design

――『THE SEA』との違いはどんなところですか?
櫻井店長(以下、櫻井)「一言で言えば『THE SEA』は海、こちらは森がテーマです。こちらの方が、空間の高さを生かし、よりゆっくりした空気感を演出しています。3Fにマツエクのフロアがあるのも違いの一つですね。1Fは森の中、2Fはカフェ、3Fはサンルームのような屋根裏部屋、とフロア毎にテーマを変えています。1Fから2Fへの吹き抜けの階段には木をイメージした壁紙が貼ってあります。内装のほとんどがオーナーと奥さんとスタッフと、オーナーの友達で手作りしています。また、季節によってオブジェを変えています。2Fのバーカウンターはオーナーのこだわりで、お客様と話をしながら薬剤の調合ができます。21種類あるシャンプーもお酒のボトルのようにディスプレイの一部として置いてあります。」
栗生オーナー(以下、栗生)「やりたいことがありすぎて、両方の店で実現したという感じです。でもチェーン店のようにはしたくなくて、全く違う雰囲気にしました。もちろんリラクゼーションやオーガニック、ボタニカルのシャンプーや化粧品にこだわっているのは共通の部分です。お客様から『吉祥寺でサロンを探してTHE SEAかg.hair designのどちらにしようか迷った』と言われるとものすごく嬉しいですね」

――お店の名前の由来は何ですか?
栗生「個人的な感覚ですが、『g』が頭文字の言葉って、いい言葉が多いんです。Goodとかgirlとか男性だとgentleとかgreatとか。ほかにもいっぱいありますよね。一人一人が違う『g』を持っていると思うんです。それを感じに来ていただきたいんです。最初は『魅力』とか『色気』のglamourのgだったんですけどね(笑)」

お客さんの人生の岐路に立ち会える特殊な距離感

g.hair design

――では店長にお伺いします。店長を任されるようになっていかがですか?
櫻井「オーナーに信頼されてサロンワークも店のことも任せていただいているので、すごくやりがいを感じています。もちろん課題はたくさんあって、その一つに先輩としても店長としてもそうなんですけど、教育というか指導が難しいですね。人の成長の過程って人それぞれあって、明確な答えってないじゃないですか。そこを相手によってどうやって注意するのがベストなのかを見極めるのが難しいです」

――いちスタイリストとしての喜びや達成感はなんですか?
「一人のスタイリストとしてここで働いていて嬉しかったことは、月日とともにお客様の人生の分岐点に立ち会えることですね。例えば仲良くなったお客様が彼氏を連れてきて、その彼氏と別れたけれど次の彼氏ができて、その人との結婚式に『髪の毛やって』って頼まれて呼ばれたりする。美容師ならではの独特の距離感ていうのがあって、友達でもなく身内でもなく、プライベートに差し支えない存在で何でも話しやすいんでしょうね。嫌だったら次は行かなきゃいいっていう前提じゃないですから。あとは元々僕は足が疲れやすいんですが、他のサロンに比べたら階段の上り下りが多くて疲れますけど足が鍛えられています。(笑)先日富士山に登ったんですが翌日に筋肉痛が全くなかったんですよ。自分でも驚きました(笑)」

   

Salon Data

g.hair design

g. hair design(グラムヘアデザイン)

住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-7-7
TEL:0422-24-6465
URL:http://www.ghairdesign.jp
旅行が趣味という櫻井店長。休日にはアクティブに過ごすことが多く、給料のほとんどは旅行代とお買い物に費やすのだとか。健康には気を使い、野菜を多くとったり外食を控えたり、またご自身でマッサージをしたりしているそうです。

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