技術力の見せどころ!ステンシルを使ったネイルのコツや種類!

ステンシルは美術やDIY(日曜大工)などで頻繁に登場するものですが、実はネイルにも用いられるのをご存知でしょうか。ステンシルはマスキングのようなもので、使い方次第で色んなデザインを作り上げることができるものです。

ここではステンシルの特徴やネイルに応用するための具体的な方法などを取り上げていきます。また、プロのネイリストとしてお客さんに恥ずかしくない作品を作り上げるために、作業を行う上での注意点なども紹介していきます。

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ステンシルってどんなもの?

ステンシルとは、型の間から塗料などを塗る技法で、孔版の一種です。すでに完成された型紙を使う場合がほとんどで、その型紙の上から塗料をパッティングして着色していきます。型紙を用いていることから、絵が描けない人やデザインができない人でも綺麗な作品を作れるという点に大きなメリットがあります。

一口にステンシルといっても、その用途はさまざまで、洋服のプリントや染付、美術品、インテリアや家具のデザインなどでも用いられることがあるようです。DIYブームによってステンシルは一般的にも非常に有名なものになりました。ネイルで用いられるステンシルも、これらとほぼ同様のものであり、一般的にはすでにある型を用いて、その上からマニキュアを塗っていきます。

ネイルで用いられているステンシルのほとんどはシール状のもので、このシールを爪に貼り付けることでズレることなくデザインできるようになっています。ステンシルアートは型の内側を使う以外にも、外側を使う方法もあり、同じ型であっても、使い方を工夫することで多様なデザインを実現することができます。内側を使えばその型のデザインをそのままネイルに施すことができ、逆に外側を使えば事前に塗っておいたベースカラーの色を浮かび上がらせることができます。

ステンシル自体は初心者でもできるものですが、境界線をはっきりさせたり、魅力的なデザインを作り上げたりするためにはネイリストのセンスと技術力が問われる場面です。特に、腕のいいプロのネイリストであれば、市販されている汎用性の高い型紙ではなく、ネイルに合わせてその都度型紙から作り上げる人もいるようです。

簡単!ステンシルでボーダー柄を作る方法

ボーダーという柄自体は非常にシンプルながらも、デザインの組み合わせ次第で色々な印象を持たせてくれるのがいいところです。夏には白と青や白と黄色などを用いることで涼しさを感じるデザインになりますし、原宿系や古着系ファッションに対してはボーダーの色をそれぞれで変えることで、カラフルでかわいらしいデザインに仕上げることができます。

しかし、色々な使い方はできるものの、いざやるとなると綺麗な線を引くことができずにいびつなボーダー柄しか作れないという人も多いようです。そのような場合にはフリーハンドではなく、ステンシルを用いるのがおすすめです。

ステンシル用のシールを直線状に切り取り、同じ太さの直線を同じ要領で数本作ります。太さを計りながら行ってもいいですが、重ねて切ると手間が省けていいでしょう。直線状のシールが数本作れたら、そのシールを爪の上に平行になるように貼っていきます。

シールを張り付ける時には等間隔になるように意識して貼っていき、爪からシールがはみ出すくらい余分に貼りつけましょう。この上から好みのカラーを塗ることで、いとも簡単に綺麗なボーダーのできあがりです。マニキュアが固まってしまうとシールが剥がせなくなってしまうので、完全に乾ききる前に慎重に剥がすことがポイントです。

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スポンジで簡単にステンシルネイルができる!

通常、ステンシルには専用の筆やブラシなどを使います。ネイルの場合には、マニキュアの筆をそのまま使ってももちろんいいのですが、色ムラを出にくくしたり、ステンシルシールをはがした後の色の滲みを少なくしたりするためには、スポンジを用いるのがおすすめです。

スポンジは筆のように一気に塗料が出てしまうこともなく、少量ずつ塗料が出ますので滲みも少なくて済みます。スポンジをパッティングするときも、パッティングの強さや回数を加減することで、色の濃さや厚みの微調整をすることもできます。このような微調整は筆を使い慣れたネイリストであればできる人もいるかもしれませんが、このように使う道具を少し工夫するだけで簡単になるのであれば使わない手はありませんね。

スポンジをステンシルネイルに使うときのコツは、スポンジに含ませる塗料の量です。含ませる塗料が多すぎると、ステンシルの隙間から塗料が漏れ出てしまい、滲む原因になってしまいますので注意が必要です。スポンジに含ませるマニキュアなどの塗料の量はあくまでも控えめにしておくことが大切です。

スポンジは筆と違い、塗料を吸着していってしまいますので、塗料を含ませたら一度いらない紙などにパッティングをして、余分な塗料を落としましょう。そして一定の濃さで塗料が出るようになってから実際にネイル上に塗布していくのがポイントです。

ステンシルを使えば逆フレンチネイルも簡単!

フレンチネイルはシンプルネイルの定番として女性の間では広く知られていますが、逆フレンチネイルも人気があります。逆フレンチネイルというのは、通常のフレンチネイルとフレンチラインの位置を180度反転させたもので、通常のフレンチネイルが爪先にフレンチラインを描くのに対し、逆フレンチネイルの場合には甘皮(ハーフムーン)の側にフレンチラインを描きます。

フレンチネイルは派手なデザインが好まれないオフィスやビジネスの場であっても用いられることが多く、使う色次第では非常に上品に見えることで有名ですが、逆フレンチネイルも同様に上品な印象を与えてくれます。ただし、フレンチネイルよりも色を使う範囲が広いため、さまざまなデザインや工夫を行うことができるのです。

また、逆フレンチネイルは爪が短い人でも良く似合います。フレンチラインを深めに入れることによって、爪長効果を得ることができ、爪を伸ばすことができないという女性であっても楽しめるネイルとして有名です。

この逆フレンチネイルを作るためには、ステンシルシールを円状に切り取り、甘皮の部分を覆い被せるようにして貼り付けましょう。円状のステンシルシールの一部が爪に張り付いているような状態です。この状態で自爪が見えている部分にネイルを施していくことで簡単に逆フレンチネイルが完成します。

ステンシルを使えばさまざまなフレンチネイルができる

上で見たような逆フレンチネイル以外にも、ベースカラーを塗っておくことで少し華やかな逆フレンチネイルを行うこともできます。例えば、ベースカラーに薄いピンク色を塗り、乾いてから上記の要領でステンシルシールを使い、甘皮付近をマスキングします。その上から白や黒を塗っていくことで、人とは少し違ったオリジネリティに溢れる作品を作り上げることができます。

自宅でフレンチネイルを作り上げる方法としては、マスキングテープを用いた方法などが有名ですが、ネイルサロンであればネイル用のステンシルシールも常備しているでしょう。その人の爪の大きさに合わせてシールを切り取り、ステンシルの技術をうまく使ってフレンチネイルを作り上げましょう。

ここでは逆フレンチネイルを中心に解説しましたが、もちろんステンシルは通常のフレンチネイルでも用いることができます。半径を少し大きめにしてステンシルシールを切り取り、爪先付近までシールを貼れば通常のフレンチネイルができあがります。ここで見てきたように、ステンシルはネイリストの使い方次第でさまざまなデザインが可能になります。

型にハマりきった使い方をするだけでなく、自分だけのデザイン技術を身に付け、多くのお客さんから喜ばれるネイル作品を作り上げることができるようになりたいですね。

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