美容・理容の働き方を考える『Uターン就職』という働き方

美容・理容業界の人たちが一度は経験する「都会の人気エリア(一等地)にあるサロンに就職または開業し、人気スタイリストを目指す」という選択。ただそういった人気エリアでは競合も多く、厳しい競争が日夜繰り広げられています。一方、日本全国でたいていの駅周辺には(驚くことに)美容サロンか理容室が点在します。人気エリアでなくても、地域で必要とされている業種なのです。
そこで、美容・理容の働き方として考えてみたいのが『Uターン就職』という選択。生まれ育った地元のサロンに勤務、または地元でサロン開業を目指すという働き方です。こちらもサロン勤務の方なら必ず考える働き方。今回は、実際に東京の人気エリアにあるサロンで経験を積み、自分の生まれ育った街にサロンを開業したスタイリストに話を聞いてみました。

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人気エリアでサロン勤務をしながらも、いつかは地元・福島に

恵比寿や自由が丘の人気サロンでの勤務経験を経て、20代で自身の地元、福島県喜多方市にUターン就職した美容師、丹波恭平さん。東京でのサロン勤務は順調でしたが、敢えて20代半ばにして故郷・福島に戻って美容師を続けようと考えたのだそうです。
「地元の高校卒業後、東京の美容専門学校を経て、恵比寿のサロンで勤務し始めました。4年間勤めたのち、自由が丘にある別のサロンでさらに4年間経験を積みました。とにかく早く一人前のスタイリストになりたかったんです」
東京の人気エリアにあるサロンでの勤務は、忙しい毎日。それでも多くの刺激を受けながら、夢の実現のために技術向上を目標に練習を重ねた日々を送ったそうです。
「いつか、ゆったりとした雰囲気の中でお客様と相談しながら施術できる、癒しの空間のようなサロンを開業したいと考えていました。東京での仕事も楽しかったし、自分の師匠的存在のスタイリストをはじめ、スタッフとの仲も良好でした。ただ気持ちの中では、いつかは故郷の福島県の喜多方に戻りたい気持ちを持ち続けていたんです」

店内
丹波さんの理想とする「癒しの空間のようなサロン」を実現させた店内。木と緑に囲まれ、まるでリゾートのような店内で、施術を受けられると評判。

26歳で帰郷し地元のサロン勤務に。その理由とは?

東京都内で8年間経験を積み、サロン勤務は極めて順調だった丹波さん。多くの人が「いつかは故郷で開業を」と考えるのは当然ありえますが、丹波さんが地元の福島県喜多方市に戻ったのは、26歳のとき。随分早いUターンだとは思わなかったのでしょうか。
「おかげさまで東京での仕事は順調でした。自由が丘のサロンでは役職も任されるなど、やりがいもありましたね。ただ、将来を考えると地元に帰るタイミングは重要だと思い、26歳で退社&帰郷を決めました。地元のサロンに勤務し、さらに経験を積むことにはしたんです」
そこには思いつきではなく、ちゃんとした計算(判断)がありました。
「東京とは違い、地元で就職となったら店長クラスの30代より20代中盤のスタイリストの方が、幅広い年齢層のお客様に対応でき、サロン側にとっても雇いやすいだろうと思っての決断です。実際に地元のサロンでさらに5年勤務経験を積んでから、自分のサロンを開業しました」
東京のように、お客様がわざわざ訪れるエリアと違い、地元では限られたエリアで施術していくことが大切です。地域に密着した営業活動、事前の顧客獲得もサロン開業には欠かせない条件だったとのことです。
「地元に戻って感じたのが、気に入っていただけたら家族や職場、学校のお友達など、つながりのあるお客様を紹介していただけてお店に通っていただけるようになりました」

丹波さん
敢えて20代半ばで故郷のサロンにUターン就職した丹波さん。自分のサロン開業をしっかりと計画しての帰郷で、地域に馴染むための時間まで考えての行動だったとか。

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Uターンで就業するメリット・デメリットとは?

福島県にUターン後、地元のサロンで5年間の経験と開業資金を積み上げた丹波さん。そして自身の夢であった「多くの植物や好きな雑貨・音楽に囲まれ、落ち着いた雰囲気の中でお客様の癒しになれる空間」を目指したサロン『ノエル』を開業します。
「都内と違って地方ではサロンにお越しになるお客様自体が少ないので、新規の集客はすごく大変です。その代わりに地元ではクチコミ(効果)の広がりが早く、気に入ってもらえれば長くお店に通ってくれるお客様が多い気がします」
また、都内と比較し家賃も安く開業資金を抑えることができるので、地方で独立する道を模索する方が計画を立てやすく経済的なの負担も少なく済むメリットがあります。
「現在、ウチのお客様は1歳児から87歳の方まで幅広くご利用いただいています。その中でもメインのお客様は30~50歳代の女性のお客様になります。自分の場合でしか判断できませんが、オープン当初から色々試した結果、集客方法は有料広告よりアメブロやFacebookなどの無料サイトがお店の集客に大きな結果が残りましたね。とにかく、サロンの良し悪しより個人のブランディングが重要なポイントになってきているのかなと思います」

丹波さん
「いかに自分自身がブランディングできるかが大切です」と語る丹波さん。お客様に長く通っていただけるように、積極的に希望を聞く姿勢が大切。

Uターン就職を希望する人へのアドバイス

都会でのサロン勤務から地元に戻って就職する難しさは当然あります。思いつきではなく、ちゃんとした計画性を持って行動しないとうまくいかないと、丹波さんは教えてくれました。
「地元に戻って『独立』を目指すならば、計画性を持って仕事に挑まないと、ただ技術が衰えるだけで終わります。ノエルでは『2年間で独立』を条件に2人のスタッフを雇い、去年と今年に無事送り出しました。このように何か目標を立てて行動することで(都会のサロンとは違い)ゆるみがちな緊張感を常に持って欲しいと考えています」
都会のサロンは競合も激しく、常に最新の技術とカットを学ばなければ生き残れない現実があります。その点、地方の地域密着型サロンではお客様も固定化されやすく、ついつい日々に流されやすくなってしまうのだそうです。
「独立開業にあたっては最初の集客は都内よりもかなり大変です。地域(及びそこで暮らす人々)をよく知り、地域に貢献したいという意識が成功のカギだと思います」
Uターンで就職や独立を考えていらっしゃる方は安直に戻るのではなく、ぜひ実際の声を参考に(地域の活性化も含め)検討してみてはいかがでしょうか?

Salon Data

店内

noel HAIR

住所:〒966-0086 福島県喜多方市字西四ツ谷286 2F
営業時間:9:00〜18:00
定休日:火曜日・第1・3月曜日
TEL:0241-23-5523
HP:http://noel.jp.net

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