父の反対を乗り越えて。祖母の意志を引き継いで目指した、美容師の道「ZEST lil」谷崎大和さん

東京・多摩エリアを中心に17店舗を展開し、長年にわたってトレンドを発信し続けてきた美容室グループ「ZEST」。若手育成にも力を入れてきた同社では、スタイリストそれぞれが個性を発揮して勢力を拡大し、今年で創業47年を迎えます。

今回取材したのは、2024年4月に新卒採用で「ZEST」へ入社し、現在は新宿の「ZEST lill」でスタイリストとして活躍する谷崎大和さんです。

祖母が美容師という環境で生まれ育った谷崎さんですが、一時は父から反対され、自衛官を目指していた時期もあったといいます。しかしオープンキャンパスに同行してもらったことをきっかけに、なんとか美容師の道へ進むことができたそうです。

今回、お話を伺ったのは…

谷崎大和さん

「ZEST lill」スタイリスト

千葉県出身。山野美容専門学校で美容師免許を取得後、2024年4月に「ZEST」へ入社。吉祥寺店を経て、「ZEST lill」へ異動となる。入社から1年7ヶ月でスタイリストデビュー。その翌月には月間売上156万円を達成するなど、「ZEST」注目のホープ。

インスタグラム

父親からの猛反対。「1回だけでいい」と頼んだオープンキャンパスが転機に

取材に応じる谷崎さん

――美容師になろうと思ったきっかけは?

最初のきっかけは、小学生のときにプロサッカー選手の本田圭佑さんの髪型に憧れて、雑誌を持って美容室に行ったことです。そのときにかっこよくしてもらったことがうれしくて、「こんなふうに人を笑顔にできる仕事っていいな」と感じるようになりました。

それに祖母が昔、美容師をしていたこともあり、身近な職業だったんです。ただ、祖母は遠方に住んでいましたし、目の病気をきっかけに仕事を辞めてしまっていて、実際に働く姿を見る機会はありませんでした。

それでも人と関わることが好きだったこともあり、いつか自分も美容師になれたらと考えるようになったんです。

――そこから迷いなく美容師の道に進まれたのですか?

いえ、実は中学2年生から高校2年生までは、父のすすめで陸上自衛官を目指していました。

父は、病気をきっかけに美容師を辞めてパートとして働く祖母の姿を近くで見ていたので、この仕事に対しあまりいい印象をもっていなかったようで……。僕が美容師を目指したいと伝えると、強く反対されてしまいました。

「運動神経がいいんだから、自衛隊を目指したほうがいい」と言われていました。

――美容師と自衛隊。かなりの距離がありますね。そこからどうやって美容師の道に?

高校2年生のときに、勇気を出して「1回だけでいいから、美容専門学校のオープンキャンパスに一緒に行ってほしい」と父に頼みました。

実際に参加してみると、父の考えも少しずつ変わったようで、「本当にやりたいなら挑戦してみればいい」と言ってくれたんです。

祖母から「美容の第一人者・山野愛子先生の精神が受け継がれている学校だから」とすすめられたこともあり、山野美容専門学校へ進学しました。

就活前に立てた人生設計。サロン選びの軸が明確に

専門学校時代、いち早く就活に取り組んでいたという谷崎さん

――学生時代はどのように過ごしていましたか?

座学よりも実技の授業が好きで、とくにワインディングには夢中で取り組んでいました。実際にウィッグを使い、手を動かして、何かの形をつくる授業がとても楽しかったです。

また、通っていた専門学校は1学年に約480人も在籍する大型校だったので、できるだけ多くの人と関わることも意識していました。今でも同級生と情報交換をすることが多く、そのつながりは財産になっています。

――コンテストなどには参加しましたか?

出ませんでした。というのも高校時代にアルバイトを禁止されていた反動で、「遅れた青春を取り戻したい」という気持ちが強くて(笑)。居酒屋でのアルバイトに力を入れていて、バイト代を使って友だちと遊んだり、いろんな場所に出かけることを楽しんでいました。

――就活を意識しだしたのは?

入学してすぐです。学校から「1年生の1月には応募先をある程度決めるつもりで、早めに就活を意識したほうがいい」と言われていたので、サロン探しから着手しました。

――サロン選びで重視していたのは、どのような点でしたか。

休日、給料、デビューまでのスピードの3つでした。

就活を始める前に「何歳でどれくらい稼ぎたいか」、「将来どんな生活を送りたいか」といった、自分なりの将来設計を考えていたんです。

20代後半には安定した収入を得て、将来は家庭も持てるような生活を送りたい。そのためには、休日や給料が安定していて、早くスタイリストとして活躍できる環境が必要だと思いました。

デビューまで時間がかかってしまうと、心が折れてしまうのではないかという気持ちもありましたね。

――そこで見つけたのが「ZEST」だったのですね。

はい。土日も休める環境があり、給料水準も高い。そして入社後すぐの5月にはモデル施術に取り組めるなど、早期デビューが目指せる点に魅力を感じました。

学校の先生からも、山野美容専門学校から「ZEST」に入る人が多いことや、西東京エリアで店舗数が多く勢いのある会社だと聞いていました。「人気があって入るのは難しいけど、とてもいい会社だよ」と背中を押してもらったこともあり、入りたい気持ちが徐々に固まっていきました。

面接は準備し過ぎない。大切にしたかった「素」の自分

「笑顔で自分らしく面接を受ける」と決め、自然体で挑んだ谷崎さん

――最初はサロン見学から始めたのですか?

はい。最初に立川の店舗を訪れたとき、店内がとてもきれいで、スタッフの皆さんがおしゃれだったことが印象に残っています。

その後は毎月カラーをしてもらうために通いながら、「ここで働きたい」という気持ちを少しずつ伝えていきました。

そのなかで、面接では3分間の自己PRがあることも教えてもらい、準備を進めました。

――面接前に準備はどのように行いましたか。

よく聞かれる質問に対する答えと3分間の自己PRの内容は考えました。学校の先生との模擬面接も行いましたが、必要以上に作り込むことはしませんでした。

僕はいろいろと考えこんでしまう性格なので、あまり作り込むと緊張して素が出せなくなってしまうと思ったんです。笑っている自分が好きなので、笑顔で話すことができれば自分の人柄も伝わるかなと感じました。

――実際の採用試験の流れは?

履歴書による書類選考と面接のみでした。

履歴書は父に協力してもらいながら何度も書き直しました。父はある会社の人事部で働いていたので、人事目線でアドバイスをしてくれたんです。なかなかOKが出ず、文章を何度も直されて大変でもあったのですが(笑)。


後編では「ZEST」の面接内容、そして入社したあとの谷崎さんについて伺います。

面接では「この会社の改善点を教えてください」と言われ、答えに困ってしまったという谷崎さん。しかし「会社のことをちゃんと調べている人がほしいはず」という父からの助言によって、ホームページを見ていたことから、窮地を切り抜けることができたといいます。

後編もお楽しみに!


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ZEST lill
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-16-2 2F
TEL:03-6457-6656

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