周りに心配をかけた分、恩返しをするのがこれからの夢!【K+plusスタイリスト 吉野綾佑さん】#2
新人時代をどう乗り越えてきたのかをご紹介するこの企画。前編に続いてK+plusのスタイリスト、吉野綾佑さんにお話を伺います。
前編では、中学2年生から美容師になる夢を実現。ところが思うように技術の習得ができず、スタイリストデビューするまでに7年もかかってしまったことなどをご紹介しました。
後編では、デビュー当時はほとんど男性のお客さまだったのが、女性のお客さまも担当することになったきっかけ、女性のお客さまを担当するにあたって学びを深めたこと、キャリアを重ねる中でこれからどんな美容師を目指すのかといったお話をお届けします。
お話を伺ったのは…
K+plus
スタイリスト 吉野綾佑さん
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2012年大宮理容美容専門学校を卒業後、同年4月に株式会社ZERO HAIR&MAKE K+plusに入社。2019年1月にスタイリストデビューし、現在は中堅スタイリストとしてサロンワークのかたわら、後輩の指導にもあたっている。
少しずつ女性の顧客が増え、再び学びがスタート
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――デビューしてからは順調でしたか?
僕がデビューしたのはメンズサロンができはじめた頃で、男性も美容院でカットするのが普通になっていました。カットしたお客さまの写真をSNSや美容サイトに上げていたら、その写真を見た方が予約してくださいました。
――前編ではご自身のことを人見知りとおっしゃっていましたが…?
お客さまは僕と同年代か年下の方が多いので、同性の気やすさもあって緊張しませんでした。年上の方たちは、もともとここに通ってくださっている方たちで、顔なじみでしたから人見知りはなかったですね。
――もともと男性のカットをしたかったんですか?
そういうわけではなく、当時はただ女性の髪をカットするのが苦手だったんですね(笑)。社長が、まずは男性の髪をカットしてみたら…と提案してくれたんです。
――今も男性のお客さまだけですか?
女性のお客さまも担当するようになりました。スタイリストになるのを応援してくださった方たちが僕が髪を切っている姿を見て、「なんで男性の髪しか切らないの?」とか「私の髪も切って」っておっしゃってくださったんです。
――それは嬉しいことですね。
技術的には全く問題ないんですが、会話が続かない(笑)。お客さまは大人の女性ばかりなので、何を話していいのか分かりませんでした。
それでもお客さまの髪に触れるうち、スタイリングや髪のことで悩んでいらっしゃのが分かったんです。それでカラーや髪質改善の勉強をするようになりました。
――大人の女性にはいちばん刺さる話題ですね(笑)。
社長はカラー剤などの薬剤に詳しくて、いろいろ教えてもらいました。今は髪のことから話の糸口ができるようになったので、会話に詰まることはなくなりました(笑)。
――お客さまから髪の悩みを引き出すのは難しくないですか?
以前の僕だったら難しかったでしょうね。僕自身のガードが高くて、お客さまとの間に壁を作っていました。普段の髪のお手入れのこと、どんなことで悩んでいるのかを引き出すには、壁があったら話していただけません。とてもプライベートなことですから。
――プライベートなこと?
例えば、前髪を作るにしても職種によっては邪魔になることもありますよね。お子さんがいればスタイリングに時間がかけられないかもしれない。その方のライフスタイルに合った髪型をご提案したいので、根掘り葉掘り伺います。お客さまにプライベートなことを伺う分、僕は聞かれたことには何でも答えるようにしています。答えられない質問はありません(笑)。
――デビュー前の吉野さんと比べて変わりましたか?
変わったと思います。当時は自分を「カッコよく見せたい」という気持ちだけでしたから。カッコ悪い自分を隠したかったので、自分のことを話したことなんてありませんでした。
今まで見守ってくれた全ての人に恩返しをするのが夢
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――吉野さんがスタイリストになってよかったことを教えてください。
お客さまの人生のワンシーンに関われる存在になれたことですね。例えば髪のお手入れがしやすくなったとか、僕の施術でお客さまの生活が明るくなってもらえれば嬉しいです。
――お客さまに寄り添った接客をなさっているんですね。
先日お客さまから、「友だちより吉野さんと会ってる回数の方が多い」って言われたんですよ(笑)。確かに、めったに会わない友だちだと年に数回のペースですよね。でも美容院だと月1回とすると年12回。お客さまに育てていただいたんだなと思っています。
――吉野さんがスタイリストになってから7年目になります。後輩の指導も?
しています。最初のうちは「僕が教えていいの?」っていう気持ちでしたが(笑)。人に教えるって難しいですね。未だに僕だって社長から怒られているんですから。
――技術の習得に時間がかかった人の方が、教え方が上手い…とよく聞きます。
できなくて困っている後輩に、違う目線からアドバイスできることはありますね。後輩たちが嫌がらずに付いてきてくれるのが、ありがたいです。
――指導するとき、特に重視していることはありますか?
技術はもちろんですが、礼儀ですね。挨拶をする、きちんと返事をする、気配りをすることです。礼儀って相手を思い遣ることだと思っています。だから相手のことをしっかり見ることが大事ですよね。見ていないと、相手は何をしたいのか、察することができませんから。
――スタイリストとして、K+plusの一員としての展望を教えてください。
育ててもらった恩返しをしたいですね。
K+plusは店舗が1つなんですが、僕が中心になってスタッフも店舗も増やしていければ…と考えています。自分が育ててもらったように、次は誰かの人生に本気で向き合える環境を作りたいです。
――美容師を目指す人たちへ、アドバイスをお願いします。
努力をしても、すぐに結果として還ってこないこともあります。でも、遠回りした時間は必ず自分の力になります。不器用でもいい、時間がかかってもいい。本気で向き合って、諦めずに続けた先にしか見えない景色があります。一緒に頑張っていきましょう。
吉野さん流! 壁を突き破るための3つのポイント
1.相手を思いやる気持ちを持ち続けること
2.お客さまとの間に壁を作らないで向き合う
3.技術だけではなく内面も磨いて信頼される美容師を目指す
撮影/森 浩司
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K+plus
住所:東京都北区赤羽南1-3-7 ファミール赤羽1F
電話:03-5249-0168
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