独立から10年。忘れかけていたやりがいと成長する楽しさを取り戻す第2章へ【WILLLUMINOUS/FOUNDER/北村礼央さん】#1 

今回取材した美容師の北村礼央さんは、老舗美容室で14年経験を積み、店長まで経験。34歳で独立し、自身のサロンを2店舗立ち上げ活躍の場を広げています。

「美容師の道を選んだのは自分だけど、何となく流されるように来てしまった」と話す北村さん。独立から10年で自分を見つめ直し、新たな思いで始動したのが「WILLLLUMINOUS」です。

【前編】では、そんな北村さんの美容師人生にクローズアップ。修行時代から独立、そして今に至るまでのストーリーを正直すぎる本音とともにお届け。変化や成長が見えにくいと感じてきたスタイリストのみなさんにぜひ読んでほしい内容です!

お話を伺ったのは…

北村礼央さん

山野美容専門学校を卒業後、大手サロンへ入社。2年でスタイリストデビュー、さらに2年で教育も担当するというスピード感あふれる修行時代を経て、店長まで経験。14年勤務し、独立を決意。2015年に自身のサロン「DELIGHT」をオープン。10年後の2025年9月には、阿佐ヶ谷で「WILLLUMINOUS」をスタートさせる。お客様もスタッフも輝けるようなパワースポット的な美容室を目指して、新たなチャレンジに注目が集まる。

LEOH’S PROFILE

お名前

北村礼央

出身地

千葉県鎌ヶ谷市

出身学校

山野美容専門学校51期

憧れの人

蔦屋重三郎、岡本太郎、田中角栄、田口陵、鎌田祐大

休日やプライベートの過ごし方

美容師と出会う。人と人を繋げる。早朝ウォーキング

仕事道具へのこだわり

ハサミ/ヒカリシザー、クシ/carbon comb、ドライヤー/solis

2年でスタイリストデビュー、さらに2年で教育担当に

――まずは北村さんの自己紹介的なところから。美容師を始めた頃のお話を聞かせてください。

美容師を続けて24年になります。

専門学校を出て、最初に入ったのが杉並にある老舗のサロンでした。スタッフが55人もいるような大所帯で。

当時は美容師ブームもあって、たくさん入ってくるけど、辞める人も多かった。そんな時代でしたね。

――55人(!)若手時代を大手で過ごし、経験も苦労も多かったのでは。

そのお店は、アシスタントから2年でスタイリストデビューし、そこからさらに2年で教育担当をまかせられるというシステム。

自分の技術もままならないままお客さんを担当し、教える立場にもなり…。もう毎回模索しながら突き進んでいた感じでした。

大変なことはたくさんありましたが、やりがいもありましたよ。でも、自分の「意志」っていうのがあんまりなくて、流されるままに働いていたのが正直なところ。

それでも14年間働いて、副店長・店長まで経験しました。

――独立のきっかけは?

結婚して、美容師を経営していた義理のお父さんから、独立した方がいいよとアドバイスをもらったのがきっかけに。

「そうだよな、14年経験も積んだし、今のお店で学ぶことももうないだろう、じゃあ独立してみよう!」とそんな感じで、34歳の時に鷺宮で自分のサロンを始めました。

僕、この時点でもまだ、流されてます。

がんばろうという気持ちはもちろんあるけれど、自分の意志というよりは誰かの意見にのっかるような、担がれているような。

独立後、経営は順調だったがアウトプットベースの働き方に疑問

――大手サロンから個人経営へ。独立して感じたことは?

独立当初は、とにかく自分ができることを精一杯やろうと集客に励みました。

途中コロナがあったりと、山あり谷ありでしたが、お客様は順調に増えていき、丸4年でほぼマックスに。昨年で、新規を取るのをいったんやめようというくらいまで伸びました。

そうなった時に、お客様はほぼ固定になり、スタッフも変わらない。成長や変化がなかなか起きないし、僕はこのままおじいちゃんになっていくのかなと…。

安定して売り上げもあり、時間もある、だけど全然幸せじゃない。

ただ衰退していくのかとストレスが溜まり、体調不良まで起こし、しんどくなってしまいました。

――経営は順調なようでも、不安があったり充実感を得られないのは辛いですね…。

どうしてこう思ったのか、いろいろ考えました。

34歳で独立して一番痛感したのが、「アウトプットベース」の働き方になってしまったこと。

自分で情報をとりにいったりして勉強もするのですが、少ない人数の中でやっていくと、インプットが圧倒的に減るんですよね。

――型ができてしまう感じでしょうか。

型ができるっていうより、型に固定させられるような。

美容師という仕事が大好きで、そんな仕事を通して人を幸せにしたいのに、自分が幸せでないのはやっぱりおかしいぞ、と。

後輩との再会がターニングポイントに。意志ある大きな一歩を踏み出す

――そんなモヤモヤ状態から、どんな変化があったのでしょう?

前に勤めていたサロンの後輩が、お店に来てくれたんです。

その後輩が、「私は17年勤務して、お客さんはたくさん来てくれるけど、もうこのまま変化がないのかな」と言ってて。成長したい気持ちはあるのに、このまま現状維持で終わりに向かっていくだけなのかと、僕と同じような悩みを抱えていました。

それじゃあ一緒に新しいことを始めないか、美容室をやらないかと、提案しました。

――その後輩というのが、現スタッフの河野さんですね。

そうです。彼女の技術は抜群でしたし、一緒に働けたらいいなと素直に思いました。

ただ17年も働いていたら、辞めるのも相当怖いだろうし、いい未来が見えないと決断できないだろうなとも思い。

まずはこの場所を見つけて、ここで新しいサロンを始めたらおもしろそうとか、いろいろ話が盛り上がっていきました。

店名は、ぜひ彼女に決めてほしくてプレゼントしたんです。思いも強まるかなと思って。

――WILLLUMINOUS(ウィルミナス)は、どんな思いが込められているのでしょう。

店名である『WILLLUMINOUS』は、willとluminousの造語です。

willが表すのは未来だけでなく、自分の意志。自分がこうしたい、こうなりたいという意志です。意地としても使える言葉です。

そしてluminousは光り輝く、発光する、明るい夜空に輝く星や、暗闇の中で光るものを指す時に使います。

自分自身が輝きたい、そしてその意志を持ってお客様も輝かせたい。誰かを輝かせたい。

そんな強い志が込められています。

「will」と「luminous」の造語。ロゴデザインは、田口陵氏(Instagram@taguchi_ryo)。

――素敵ですね! みなさんの思いと、新しさへ向かうワクワク感も伝わってきました。

実はこの場所も、最初は上の階のもっと狭いところを借りようと思っていたんです。

そしたらこの広い部屋がたまたま空いて、断然こっちがいいけど値段も高い…。

どうしようとかなり迷いましたが、朝の日課のウォーキング中に「せっかく新しいことを始めるのだから、また同じサイズでやるのってダサくないか!? ここは怖いけど思い切ってチャレンジしよう、覚悟を決めないと大きいことはできない!」と決断しました。

――大きな決断でした。広々と開放的で、日差しもたっぷりでこちらにして大正解です!

ありがとうございます。

WILLLUMINOUSのスタートは、僕の人生の中で自分の「意志」でしっかり決めたこと。今までは何となく流されてきた美容師だったので。

ここをターニングポイントに、また新しいことにチャレンジしていきたいと思っています。


後編では、WILLLUMINOUSのさらなる魅力を深掘り。北村さんが考える、「パワースポット的な美容室」「美容師同士の交流の場」とは…? 今の働き方に新しさと変化をもたらしてくれそうな、気になる続きチェック!

取材・文:青木麻理(tokiwa)
撮影:高村瑞穂


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WILLLUMINOUS(ウィルミナス)
住所:東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-31-4 CORETAS ASAGAYA3F
電話:03-5356-8692
サロンのInstagram:@willluminous_
北村さんのInstagram:@leoh00

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