薬剤師の就活で人気の業種とは?就職先を決める4つのポイント
薬剤師としての就職を目指す薬学生にとって、就活は将来を左右する重要なポイントです。しかし、国家試験との両立や業種・職場の選択など、何から始めればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、薬学生の就活スケジュールの目安や進め方、就職先を選ぶときのポイントなどをくわしく解説します。自分に合った進路を見つけるための参考にしてみてください。
薬学生の就活スケジュール
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薬学生の就活は、一般的な大学生よりもスケジュールがタイトになりがちです。国家試験を控えた状態で活動しなければならないため、計画的に進めることが欠かせません。そこで、薬学生の基本的な就活スケジュールと流れについて解説します。
就活を始める時期
就活を始める時期として、薬学部5年時の5月や6月くらいが一般的な目安です。
何から着手するか、どんなことをするかという詳細は後述しますが、インターンシップや自己分析など、できることから少しずつスタートします。業界・企業研究にも早めに取り組むことで、選択肢を広げやすくなるでしょう。
5年生の後半ごろから6年生にかけて、エントリーや選考試験など就活が本格化していきます。
一方で、国家試験対策も並行して進める必要があるため、効率を考えてスケジュールを組むことが大切です。早期から情報収集を行い、余裕を持って準備することが成功のポイントといえます。
国家試験後では遅い?
薬剤師の国家試験後に就活を始めることも可能ですが、就職先の選択肢が限られてしまう点には注意が必要です。人材を募集する企業や医療機関が、国家試験前にすでに採用活動を終えているケースが多いためです。
ただし、国家試験に集中できるというメリットもあります。結果的に就活の質が上がる可能性もあるため、自分に合ったタイミングを見極めることが重要です。
薬学生の就活スケジュール例
薬学生の就活の例として、以下を見てみましょう。段階ごとにやるべきことを頭に入れておくと、迷いにくくなります。
1. インターンシップに参加
インターンシップとは、模擬的な就業体験のことです。さまざまな職場が開催しているインターンシップに参加し、実際の薬剤師の業務や職場環境を体験します。薬局や病院、企業など複数の現場を見ることで、自分に合った環境をつかみやすくなるでしょう。
2. 自己分析と業界研究を行う
5年生の春・夏ごろからスタートする人が多いです。
自己分析、つまり自分の強み・価値観・職場に求めるものなどを整理し、どのような職場が合うのかを考える時間は非常に重要です。
同時に、業界研究も進めましょう。業界研究とは、業界の種類やそれぞれの業界の特徴などを調べること。薬学に関する業界では、病院・薬局・ドラッグストアなどの職場があり、職場ごとに仕事内容や役職・職種などにも違いがあります。
この企業ごとの違いも調べておくと、より自分に適した環境を理解しやすくなるでしょう。
上記のような分析や研究に基づき、薬剤師として自分がどんなキャリアを築いていきたいのか、方向性を明確にイメージしてみましょう。
3. 合同説明会に参加
たくさんの企業が一度に集まり、直接説明を受けたり質問や相談を行えたりする場が合同説明会です。多くの企業や医療機関の情報を一度に収集でき、効率よく比較検討できるため、志望先を絞るうえで役立ちます。
自分のキャリアプランに合いそうな企業が見つかったら、さらにくわしく調査・研究してみましょう。また、個別の説明会を行っている企業もあり、戦略や企業における新情報など、より詳細な話を聞きやすくなります。
4. 希望する企業にエントリーする
就職したい企業を最終的に2~3社に絞り、エントリーを行います。5年生の3月ころからエントリーの受付が始まることが多いようです。
エントリー後に企業説明会に参加し、職場の雰囲気・働き方を具体的に確認したり、より深い情報を得たりすることにより、働きたい意欲が高まることでしょう。
5. 入社試験を受ける
エントリー後に履歴書など必要書類を提出し、各企業が設定している選考試験に進みます。試験の内容は企業によって異なる可能性がありますが、適性検査・筆記試験・面接を経て採用が決まるのが一般的です。
なお、面接はグループや個別など企業によってやり方が違い、複数回行われるケースもあります。
6. 国家試験の結果を内定先へ伝達
薬剤師の国家試験の合否が出たら、内定先に結果を報告します。合格して初めて正式に採用が決まるため、内定したからといって気を抜かずに国家試験に臨むことが重要です。
万が一不合格だったときには、内定が取り消される場合と継続してもらえる場合があるので、事前に確認しておくと安心でしょう。
薬剤師が就職先を決める際に押さえるべき4つのポイント
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薬剤師の就活では、給与や勤務地だけで判断するとミスマッチが起こる可能性も否めません。そこで、就職後に後悔しないために、前もって押さえておくべき4つのポイントを紹介します。
1. 興味があるか・やりたいことができるか
まずは自分の興味ある分野かどうかを確認することが大切です。調剤業務が好きなのか、患者とのコミュニケーションを重視したいのか、研究開発に関わりたいのかなどによって、選ぶべき職場は変わります。
やりたいことを楽しく実践できる環境であれば、長く働きやすくモチベーションも維持しやすいでしょう。
2. 希望する働き方ができるか
働き方も重要な判断基準です。勤務時間や福利厚生などが自分の希望に合っているかを確認しておく必要があります。
たとえば、自宅の近くで働きたい場合、遠方の職場や転勤がある企業では希望が叶いません。また、特にライフイベントを考える場合、育休や時短勤務の可否などは大きな検討ポイントになります。自分の将来設計と照らし合わせながらじっくり選びましょう。
3. キャリアプランが実現できるか
将来的にどのような薬剤師になりたいかを考え、その実現が可能な職場かどうかを見極めることもポイントです。職場での昇進は可能か、専門性を高められるか、専門資格の取得支援があるか、チーム医療に関われるかなども確認しましょう。
チーム医療に関わりたい場合は病院、幅広い業務を経験したい場合は薬局やドラッグストアなど、目的に応じて選ぶことが大切です。
4. 給与はどれくらいか
給与水準は業種や地域によって大きく異なります。一般的に、ドラッグストアなどは高め、病院はやや低めの傾向です。
ただし、給与だけで決めるのではなく、働きやすさやキャリア形成など他の要素とのバランスを考えることが重要です。総合的に判断して納得できる職場を選びましょう。
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薬剤師の就活で人気の業種とは
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薬剤師の就職先にはさまざまな選択肢があります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合った業種を選ぶことが重要です。そこで、薬学生の就活において人気の業種を以下で紹介します。
引用元
厚生労働省:3 薬剤師
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1. 薬局
薬剤師の就職先で最も多いのが薬局です。令和4(2022)年の医師・歯科医師・薬剤師統計の概況では、実に過半数の58.9%が薬局に就職しています。
求人数が多く、比較的就職しやすい点が特徴です。一方で、業務内容が調剤中心となるため、スキルの幅が限定される可能性もあります。
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2. 病院
上述と同じ統計の結果によると、病院など医療機関への就職は19.3%です。
病院勤務では、医師や看護師と連携してチーム医療に関わることができ、病棟業務や服薬指導など、臨床現場での経験を積めます。ただし、給与は他の業種と比べて低めのところが多いようです。
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3. 企業
製薬会社や次項で挙げるドラッグストアなど、医薬品関係の企業に就職した薬剤師は11.5%です。研究・新薬開発・治験・学術職など、多様なキャリア選択の機会が用意されている点が特徴です。
専門性の高い仕事に携われる一方で、募集人数が少なく競争率が高い傾向が見られます。
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4. ドラッグストア
ドラッグストアは前項の企業の分類に含まれますが、薬剤師に特に人気が高い就職先のひとつです。給与が比較的高く、若いうちから高収入を目指しやすい点が魅力です。
一方で、営業時間が長いためシフト制の勤務になる職場が多く、生活リズムが不規則になることもあるかもしれません。
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キャリアプランを明確にして自分に合った職場を見つけよう
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薬剤師の就活では、スケジュール管理や業界・企業研究が成功のカギです。国家試験との両立が求められるため、早めに動き始めることで余裕を持って就活を進められます。
また、就職先を選ぶ際は、自分の興味・働き方・キャリアプラン・給与といった点を総合的にチェックし、決断することが重要です。目先の条件だけで決めるのではなく、長期的な視点で選ぶことでミスマッチの予防にもつながるでしょう。
自分に合った職場を効率よく見つけたい場合は、薬剤師専門の転職支援サービスを活用するのも有効です。なかでも「ファーマキャリア」は、希望条件に合わせたオーダーメイド求人を提案してくれるため、理想のキャリアを実現しやすくなります。
納得できる就職先を見つけるために、早めの準備と情報収集を心がけましょう。
監修者
この記事の監修者
森正弘
薬剤師専任キャリアアドバイザー
社内MVP受賞
【経歴・実績】
・北海道大学大学院(修士)修了 / 元大手インフラ企業 研究職
・社内受注金額MVP / 成約率41%の実績
【プロフィール】
理系院卒の深い理解と論理的交渉で、週休3日や高年収など他社が敬遠する難条件も実現。
深層心理まで掘り下げ、客観的な利点と欠点を提示します。意見を押し付けず、最終的にはご本人の意思決定を最優先に尊重します。
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