薬剤師の履歴書・職務経歴書の書き方とは?作成の注意点とよくある質問

薬剤師の転職では、履歴書の完成度が選考結果を左右することもありえます。基本的な書き方を押さえるのはもちろん、職歴や志望動機などの伝え方によっても印象が大きく変わるためです。しかし、「何をどう書けばいいのかわからない」と悩む方も多いでしょう。

今回は、薬剤師向けに履歴書作成時のポイントや項目ごとの書き方、よくある疑問などについて解説します。この記事を参考に、自分のやる気や強みを伝えられる魅力的な履歴書を作成し、存分にアピールしましょう。

履歴書作成のポイント

まずは、履歴書を作成する際に押さえておきたい基本的なポイントから見ていきましょう。

応募先ごとに履歴書を作成する

履歴書の「使い回し」は絶対にNGです。薬剤師の就職先は、 病院・調剤薬局・ドラッグストアなどさまざまで、応募先によって求められるスキルや人物像は異なります。

そのため、志望動機や自己PR欄はもちろん、職歴の強調したい部分なども応募先に合わせて調整し、応募先に合わせた内容で、応募先ごとに作成しましょう。

手書き・パソコンの選択は募集要項をよく確認する

基本的には手書き・パソコンのどちらでも問題ありません。最近では効率性や修正のしやすさからパソコンで作成する人も多いです。

ただし、「手書きの方が人柄や丁寧さが伝わる」として好まれるケースもあります。

迷った場合は、募集要項をよく確認し、指定がなければ自分が書きやすく、見やすく作成できるほうを選びましょう。

読みやすさ・わかりやすさに配慮する

履歴書に目を通す相手へ配慮し、読みやすくわかりやすい応募書類となるよう心がけます。

具体的には「小さな文字でびっしり書かない」「結論から簡潔に書く」といったことを意識しましょう。

履歴書の書き方

ここからは、履歴書の各項目について、書き方や注意点を紹介します。

日付

日付は、履歴書を作成した日ではなく「提出日」を記入します。

郵送の場合はポストへの投函日、面接へ持参する場合は面接当日の日付、メールで送る場合は送信日です。

また、西暦・和暦は履歴書全体で統一しましょう。

氏名

氏名は、枠のなかでバランスよく、見やすく大きく記入します。「姓」と「名」の間にはスペースを空けましょう。

ふりがなは、履歴書のフォーマットに合わせ、「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」なら片仮名で記入してください。

写真

写真は3カ月以内に撮影したものを使用します。

撮影の際は、スーツやジャケットなどを着用し、清潔感のある身だしなみで撮ります。スナップ写真やスマートフォンでの自撮り写真の使用は控えましょう。

万が一はがれてしまったときに備え、写真の裏側に氏名を記入してから貼り付けます。

生年月日・年齢

生年月日は、書類全体で統一した西暦または和暦で記入します。 「満〇〇歳」とある欄には、提出日時点での年齢を書きましょう。

現住所・連絡先

住所は都道府県から省略せずに記入します。マンション名やアパート名、部屋番号も正確に記載しましょう。

電話番号は固定電話・携帯電話のどちらでも構いませんが、日中に連絡がつきやすい番号を書いておくのがおすすめです。

メールアドレスを記載する場合、現職の社用メールアドレスの使用は控え、個人のメールアドレスを記載しましょう。

学歴

学歴と職歴は分けて書きます。一行目の中央に「学歴」と書き、その次の行から学歴の詳細を書きはじめましょう。

学歴は、高校卒業から順に記載します。その際、学校名は略称ではなく、「〇〇高等学校」などの正式名称で記載します。また、大学名は学部・学科まで書きましょう。

職歴

職歴は、学歴の下に一行空けて中央に「職歴」と書いてから、時系列順に記入しましょう。

1社目から現在までに勤務したすべての就業先を入社年月・退社年月とともに記入します。なお、会社名には「(株)」などの略称は使わず、「株式会社〇〇」のような正式名称で書いてください。

現職の退社予定日が決まっているケースでは、「〇年〇月〇日退職予定」と添えておくとわかりやすいです。

転職回数が多いなど、履歴書の職歴欄に書ききれない場合は、「職歴については職務経歴書に記載」と記入し、別紙の職務経歴書で補足しましょう。

資格・免許

資格・免許の欄には、業務に関連する資格を正式名称で記載します。

記入欄が足りない場合はとくにアピールしたいものを選んで履歴書に記載し、記載しきれなかった分は職務経歴書に記入しましょう。

志望動機・自己PRなど

志望動機や自己PRの欄では、数ある企業のなかからその応募先を選んだ理由や入職後に職場にどう貢献したいかなど、熱意がわかるような内容を具体的に書くことが重要です。

そのために、応募先についてしっかりとリサーチし、求められている人物像を把握したうえで自身の強みと組み合わせ、志望動機や自己PRで伝えましょう。

余白が多いと熱意がないように捉えられてしまう可能性もあるため、記入欄の8割以上を埋めるようにしましょう。

以下で、薬剤師が転職する際の志望動機の例文を2つ紹介します。

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【薬剤師の志望動機の書き方】志望動機を書く前に明確にするべきポイントと業態別の例文を紹介

例文1

私は、これまで調剤薬局にて外来患者様への服薬指導や処方を中心に経験を積んでまいりました。日々調剤業務に携わるなかで、入院患者様の治療経過により深く関わりたいと考えるようになり、貴病院に応募いたしました。

今までの業務を通じて、医師や看護師と連携しながら薬物療法を支える重要性を実感し、チーム医療の一員として専門性を発揮したいという思いが強まりました。貴院では入院患者様とより密に関わりを持てると感じ、志望させていただきました。

入社後は薬物治療にも積極的に関わり、より安全で質の高い医療の提供に貢献していきたいと考えております。

例文2

私は、ドラッグストアにて6年間、OTC医薬品の販売や健康相談、接客業務を中心に経験を積んでまいりました。

そのなかで、処方箋に基づいた専門的な薬学管理や服薬指導に携わり、より高度な知識と技術を身につけたいと考えるようになり、貴調剤薬局への転職を志望しています。

老若男女が来店するドラッグストアで培ったコミュニケーション力は、自分の大きな強みです。このスキルを活かしつつ、患者様一人ひとりに寄り添った継続的な薬物療法支援に取り組み、薬剤師としての専門性もさらに高めていきたいと考えております。

本人希望欄

本人希望欄は、基本的に「貴社の規定に従います。」と記載します。何も書かずに空欄のままにすると書き忘れと受け取られる恐れがあるため、必ず記入しましょう。

絶対に譲れない条件がある際は記載することもありますが、給与や福利厚生といった待遇面の希望は書かない方が賢明です。こうした条件については、面接の際や内定を得た後、もしくは転職エージェントを通じて伝えるのが適切でしょう。

薬剤師の「職務経歴書」の書き方

職務経歴書は、履歴書だけでは伝えきれない詳細なスキルや実績をアピールするために作成します。基本的にはパソコンで作成し、A4用紙1〜2枚程度にまとめるのが一般的です。

職務経歴書に書くべき項目

職務経歴書には決まったフォーマットはありませんが、基本的には下記の5つの内容を記載します。

・職務要約
・職務経歴
・生かせる経験・知識・技術
・免許・資格
・自己PR

それぞれ、順番に見ていきましょう。

職務要約

これまでの薬剤師としてのキャリアとそこで得たスキルについて、200~300文字程度で簡潔にまとめます。

応募した求人で求められている人材を意識し、自身の職歴やスキルのなかでもとくに求人内容に関連するものを強くアピールしましょう。

職務経歴

在籍期間・勤務先名・雇用形態などの基本情報に加え、調剤・薬歴管理・在庫管理などの業務内容も記載します。

その際、「1日あたり平均〇〇枚の処方箋に対応」など、数値で表せる情報はできるだけ具体的に記載することが重要です。規模感が伝わることで、どの程度の業務量に対応できるのか、どのような環境で働いてきたのかが具体的に伝わります。

また、管理薬剤師やエリアマネージャーなどの経験があれば必ず記載しましょう。

生かせる経験・知識・技術

これまでの経験から得たスキルを箇条書きで記載します。

・対応可能な診療科目
・抗がん剤などの調剤経験
・PCスキル(電子カルテ・Word・Excel)
・後輩指導やマネジメント経験 など

また、基本的なパソコンスキルに加え、使用経験のあるレセプトコンピューターや・電子薬歴のメーカー名も記載しておくことをおすすめします。

免許・資格

履歴書に書ききれなかった資格も含め、業務に役立つものはすべて記載します。

現在勉強中の資格がある場合は、「〇〇の取得を目指して勉強中」や「取得見込み」と記載することで、向上心があることのアピールにつながるでしょう。

自己PR

スキル・経験・応募先で貢献できることなどの「強み」について、具体的なエピソードを交えてアピールします。ただし、アピールしたいことを詰め込み過ぎると、伝わりづらくなるので注意しましょう。

自分の「強み」のなかから、応募先で求められているスキルや人材像と合っている部分を中心に伝えます。

職務経歴書の自己PRは、履歴書の自己PR欄と比べて文字数に余裕があるため、より詳細なエピソードや実績を盛り込み、説得力のある内容に仕上げましょう。

履歴書・職務経歴書を作成する際の注意点

履歴書や職務経歴書は、せっかく良い内容で書けていても、マナー違反やミスがあると評価を下げてしまう可能性があります。

提出前に以下のポイントを必ずチェックしましょう。

手書きで作成する際の注意点

手書きで作成する場合は、以下の点に注意が必要です。

・大きくていねいで読みやすい字を意識する
・書き損じた場合は最初から書き直す
・修正テープなどは使わない
・消えるボールペンは使用しない など

間違えてしまった場合は、面倒でも新しい用紙に最初から書き直しましょう。また、消えるボールペンは温度変化などによって文字が消える可能性があるため、使用は避けましょう。

パソコンで作成する際の注意点

パソコンで作成する場合は、以下の点に気をつけましょう。

・フォントを揃える
・出力した際に欠けがないか確認する など

以前作成したデータを流用する場合は、日付や社名の変更忘れがないか、入念に確認しましょう。印刷する際は、文字だけでなく枠線が切れていないかも、必ず確認してください。

手書き・パソコン共通の注意点

作成方法に関わらず、以下の点は必ず確認しましょう。

・誤字脱字をチェックする
・西暦か和暦かで統一する
・会社名・学校名に略称を使わない
・文章は「です」「ます」調で揃える
・空欄がないようにする(記載する内容がない場合は「特になし」など)
・敬称には書き言葉の「貴」を使用する(「貴社」「貴局」など。「御」は話し言葉なので書類では✖) など

とくに誤字脱字は、薬剤師という正確性が求められる職業において、大きなマイナスポイントになる可能性があります。提出前に必ず複数回チェックしましょう。

薬剤師の履歴書・職務経歴書でよくある質問

履歴書や職務経歴書に関する「よくある質問」をまとめました。応募時の参考にしてください。

Q1:郵送と言われたら?

応募書類を持参ではなく郵送するよう伝えられるケースがあります。その場合は、応募の意思や同封書類の内容を簡潔にまとめた「添え状(送付状)」をつけて送りましょう。

到着が遅れると選考に影響する可能性があるため、できるだけ早めに発送し、必要に応じて速達を利用すると安心です。

Q2:短期間の転職を繰り返しているのは隠していい?

短期間での転職歴が多い場合でも、省略や虚偽の記載は避けるべきです。経歴はすべて正直に記載し、そのうえで、転職理由や学んだことを補足すれば、納得感のあるアピールにつながるでしょう。

Q3:ブランクがある場合の書き方は?

仕事をしていない「ブランク」の期間がある場合でも、なるべく空白のままにせず、その間の活動内容を記載することが大切です。勉強や資格取得、家庭の事情などを説明し、前向きに過ごしていたことを伝えると印象が良くなります。

薬剤師の仕事探しなら「ファーマキャリア」

履歴書や職務経歴書は、応募先へ提出する前に、知識豊富な人からのチェックや指導を受けられると安心できるでしょう。そんなときに活用したいのが、転職エージェントなどのサポートです。

リジョブと提携している薬剤師専門の転職サービス「ファーマキャリア」では、履歴書などの作成サポートも行っています。

そんなファーマキャリアの一番の特徴は「オーダーメイド求人」。その主なポイントは下記の通りです。

・薬剤師専門のコンサルタントが、希望条件を丁寧にヒアリング
・登録者が希望するエリア内で一番良い条件を提示できる可能性のある薬局・病院・ドラッグストアなどの求人をピックアップ
・希望条件に合うよう交渉を重ねてから登録者に提案

より希望内容に近い求人を提案することで、満足のいく転職ができるようサポートします。

ファーマキャリア

強みが伝わる履歴書で薬剤師としての自分をしっかりアピールしよう

履歴書は、経歴や人柄を最初に伝えるための手段です。 書き方のルールやマナーを守り、応募先に合わせた書類をていねいに作成することで、面接につなげる可能性を高めましょう。

「一人での作成が不安」「書いてみたけれど、これでいいかわからない」という場合は、ファーマキャリアのような転職エージェントのサポートを活用するのもひとつの方法です。

自信を持って提出できる履歴書を作成し、薬剤師として理想の転職を成功させましょう。


監修者

この記事の監修者

森正弘
薬剤師専任キャリアアドバイザー
社内MVP受賞

【経歴・実績】
・北海道大学大学院(修士)修了 / 元大手インフラ企業 研究職
・社内受注金額MVP / 成約率41%の実績

【プロフィール】
理系院卒の深い理解と論理的交渉で、週休3日や高年収など他社が敬遠する難条件も実現。
深層心理まで掘り下げ、客観的な利点と欠点を提示します。意見を押し付けず、最終的にはご本人の意思決定を最優先に尊重します。

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