ヘアスタイルの表現を広げる! 知っておきたいパーマ技術のまとめ

美容師になるためには、カット・パーマ・カラーリングなどさまざまな技術の腕を磨く必要があります。技術以外にも、接客、カウンセリングなど、お客様にアピールするために必要なことは多いです。

美容師としての技術のなかでも、今回はヘアスタイルの表現を広げるパーマ技術について、有名スタイリストのこだわりやそれぞれのパーマの内容について解説します。

有名スタイリストのパーマ技術。細部に宿るこだわりとは

成功している有名スタイリストは、パーマ技術についても抜群のセンスやデザイン力などを持ち、細部にまでこだわっています。また、ひとりひとりのお客様の髪質や要望などを理解して、お客様に合ったスタイルを実現することが可能です。ここでは、そんな有名スタイリストのこだわりについて、ご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

ヘアスタイルの表現を広げる! 知っておきたいパーマ技術のまとめ

パーマには数多くの種類があり、新しい技術も次々と出てきます。これから美容師を目指す方や美容師として勉強中の方なら、それぞれのパーマのメリットやデメリットをきちんと理解して、お客様の理想を叶えるため、ひとりひとりの髪質にあったものを選べるようになることが大切です。ここでは、それぞれのパーマについて解説します。

ロッドの太さや本数でさまざまなスタイルに! コールドパーマ

コールドパーマは、薬剤だけを使ってウェーブを出す技術のことで、熱は加えません。水に濡れるとウェーブが出やすく、スタイリングもしやすいという特徴があり、柔らかでナチュラルな質感を出すことが可能です。そして、ロッドの太さや本数を工夫することで、さまざまなスタイルを実現できます。約1~3カ月くらいのパーマ持ちで、決して長持ちではありませんが、簡単にヘアスタイルを変えることが可能です。

熱の力を利用してしっかりとしたウェーブに! デジタルパーマ

約70~90度という高温の熱の力を利用して、しっかりとしたウェーブを出すのがデジタルパーマです。コールドパーマより持ちがよく、ウェーブを出した部分は半永久的にそのまま残ります。パーマのかかりにくい髪質のお客様でもウェーブを出せますが、髪へのダメージが大きいのがデメリットです。

コールドパーマが進化した クリープパーマ

コールドパーマ同様に薬剤を使ってウェーブを出しますが、薬剤だけに頼らないので、量が少なくて済むのがクリープパーマです。コールドパーマでは、1剤(還元剤とアルカリ剤)と2剤(酸化剤)を使います。クリープパーマでは、この1剤を塗ったあとにスチーマーなどを使って髪に水分を浸透させて薬剤を定着させ、さらにドライヤーなどで乾燥。通常のコールドパーマより長持ちして、薬剤の量が少ないぶん髪へのダメージも少ないですが、全工程を終えるのに時間がかかります。

ゆるふわの表現にぴったり! エアウェーブパーマ

デジタルパーマより低温の約50度の熱と水の力を使ってウェーブを出すのが、エアウェーブパーマです。低温で蒸していくようにパーマをかけていき、デジタルパーマほどしっかりしたウェーブは出せませんが、髪へのダメージは少なく、根元からかけられます。髪のボリュームを出して、ゆるふわなヘアスタイルを表現するにはぴったりです。

ナノスチームでしっとりした質感に! 水パーマ

パーマをかけると髪が傷むという常識を覆したのが水パーマです。スチーマーを使ってパーマ液を噴射し、キューティクルの隙間に入れていくので、キューティクルを保ったままでパーマがかかります。ナノスチームでしっとりした質感になるので、水パーマをかけるごとに髪の状態がよくなるのが特徴です。

根本からふんわりとした流れを作れる ボディーパーマ

根元に大きめのロッドを使って、ふんわり立ち上げるようなパーマがボディーパーマです。毛先にウェーブをつけることなく、自然な立ち上がりを出して、スタイリングがしやすくなります。短めの髪に適していて、男性にも人気があり、ニュアンスパーマと呼ばれることも。しっかりウェーブをかけるわけではないので、パーマ持ちはあまり長くありません。

髪や肌へのダメージが控えめ コスメパーマ

髪や肌へのダメージが最小限に抑えられるのがコスメパーマです。髪へのダメージの原因はパーマに使う薬剤ですが、コスメパーマではこの薬剤に化粧品にも使えるようなものを使います。パーマをかけるときのアンモニア臭も少なく、パーマのニオイが苦手な方や髪が傷んでパーマをかけられない方に向いています。ダメージが少ないぶんパーマのかかりも弱いので、しっかりとしたウェーブは出せません。

まっすぐの美しさを表現 ストレートパーマ

通常のパーマに使う薬剤を使って、髪をまっすぐにするのがストレートパーマです。髪のくせが強いお客様だとかからないことがあり、時間が経つと通常のパーマと同様にストレートの状態が保てなくなります。上述したコスメパーマでストレートにもできるので、ヘアスタイルを変えたいときに気軽に利用することが可能です。

ショートヘアにもカールで動きを! ピンパーマ

ショートヘアにカールで動きをつけるのがピンパーマで、ロッドではなくペーパーを使い、ピンで留めます。ウェーブを出すのではなく、毛先をはねさせるようなヘアスタイルを表現するので、ロングヘアでは利用されません。前髪だけや襟足だけなど限定した部分だけでもかけられるため、ショートヘアの女性や男性に人気があります。

パーマでヘアスタイルの表現はもっと広がる!

パーマ技術には、コールドパーマ・デジタルパーマ・クリープパーマなど、さまざまなものがあります。それぞれの特徴やメリット、デメリットなどをしっかり理解して、お客様ひとりひとりに合ったパーマを使えるようになることが大切です。パーマ技術をしっかり身につけて、ヘアスタイルの表現を広げてみてはいかがでしょうか。

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