美容室がオリジナル商品を出すには? 押さえておきたい販売までのポイントまとめ

美容室の数は増加傾向にあり、美容室の競争は激化しています。そんな美容業界で生き残るためには、業績を伸ばし新規顧客を開拓することが必要不可欠ですが、そのためにオリジナル商品を開発してサロンをブランド化するのもひとつの方法です。この記事では、美容室のオリジナル商品出すための役立つ情報をご紹介いたします。

サロンにとってオリジナル商品は武器になる?

オリジナル商品は有名メーカーの商品を売るより利益率が高いので、どの業界でもオリジナル商品の販売している会社はたくさんあります。美容業界の場合、オリジナル商品はリピート率向上とイメージアップに一役買ってくれるありがたい武器ですが、失敗すれば大きな損失に繋がる可能性もあるので慎重に検討したほうがよいです。ここでは、先輩サロン経営者が教えてくれるオリジナル商品を作る前に押さえておきたいポイントをご紹介しますので、参考にしてください。

 

美容室がオリジナル商品を出すには? 押さえておきたい販売までのポイントまとめ

オリジナル商品といっても、OEM受託製造業者に依頼すれば比較的低予算で作ることができます。しかし、オリジナル商品は無名なので売れるまでにはある程度の時間がかかることから、多くのお客様に購入してもらうためには工夫が必要です。ここでは、オリジナル商品を出す前に押さえておきたいポイントをご紹介します。

目的を明確にする|なぜオリジナル商品を作るのか

何事にも計画が必要ですが、まずは「なぜオリジナル商品を開発するのか」というオリジナル商品を作る目的をはっきりさせておく必要があります。たとえば、リピート率向上が目的ならお客様のニーズに合ったもの、お客様が安心して使えることが目的なら高品質のものなど、外せないポイントがあるからです。

またOEM受託製造業者にも得意分野があるので、目的によって依頼する業者も違ってきます。目的が定まっていないとスタッフの意見も食い違い、販売するまでに時間がかかってしまうので、オリジナル商品を作る目的は先に明確にしておきましょう。

コンセプトを打ち出す|ニーズとターゲットの選定

ニーズとターゲットの選定は、サロン経営するうえでとても重要です。女性は年齢によって髪の悩みが変化するので、オリジナル商品を作る場合もターゲットを絞ることはニーズに合ったオリジナル商品を作るために重要となります。

具体的にいうと、30代前半までの「女性は量が多くてまとまりにくい」「髪のダメージでパサつく」などの悩みが多く、40代になると「白髪」「髪のボリュームがない」のような悩みが上位を占めているようです。このように誰にどんなものを届けたいかということを明確にし、コンセプトを打ち出しましょう。

販売計画を練る|どこで販売するのか

商品を完成させるだけでなく、完成したオリジナル商品の販売方法も考えておく必要があります。オリジナル商品は、サロンでお客様に直接販売するのが一般的です。ほかにも、「バラエティショップに置いてもらう」「Amazonや楽天などに出品する」「オンライストアを開設する」などの方法でも販売できます。

商品をおいてもらう店を探したり、ホームページを開設したりするには時間を要するので、オリジナル商品が完成する前に販売計画を練り、販売する準備を万全に整えておきましょう。

アイテムの選定|シャンプーやワックスなど

サロンで販売されているオリジナル商品でよく見かけるのは、シャンプー、トリートメント、ワックスなどのヘアケア商品です。このようなアイテムなら、髪の毛を洗うときやセットするときに実際に使って商品の特徴を説明できるので、お客様に商品のよさをわかってもらえるでしょう。

最近ではヘアケア商品以外にも、ヘアアクセサリーやTシャツなどのアパレル商品、健康食品などを販売しているところもあります。しかし、店頭で売る場合、あまりにもいろんな種類のアイテムを陳列すると、サロンのイメージを損ねるので注意が必要です。

製造会社を選ぶ|最小ロット・かかるコストをチェック

限られた予算内でオリジナル商品を作る場合、製造業者を選ぶときに重要なのが最小ロットです。ロットとは製造するときの最小単位のことで、最小ロットは最低受注数を意味します。

最小ロット数が少なければ少ないほど費用は安く済み、在庫の管理が不要で売れ残るリスクが低いですが、一個あたりの価格は高くなります。反対に、ロット数が大きければ大きいほど費用がかかりますが、一個あたりの価格が安くなり、うまく販売できれば大きな利益を得られる可能性が高いです。

さらに、納期や支払い条件は製造業者によって異なるので、できるだけ多くの製造業者に見積もりを依頼しすべての条件を比較して、予算内で一番希望にあった商品が作れそうなところを選ぶことをおすすめします。

香りを決める|希望の香りを叶えるには?

香りの好みや似合う香りは年齢によって異なるため、ターゲットに合った香り選びが大切です。製造業者によっては、何万とおりの組み合わせから香りを選ぶことができ、香りの強さも調節してもらうことができます。希望の香りを叶えるために、事前にどんな香りにするか決めておきましょう。

とくに香りが決まっていない場合には、希望する香りに近いものをサンプルとして渡しておくと、その香りに近い商品を作ってもらえます。

試作品を作る・改良する|確かめたいポイントとは

製造業者は委託者の要望や商品のイメージが確認できたら、試作品に取り掛かります。試作品が完成するまでの期間は業者によって異なりますが、通常は約2週間ほどです。完成した試作品はできるだけ多くの人に試してもらい、仕上がり、使い心地、香りなどをチェックしてもらいましょう。

このあと商品が完成するまで改良を繰り返しますが、改良を依頼するときは気に入らなかったところを指摘するだけでなく、製造業者が改良しやすいように具体的な要望を伝えることが大切です。

デザインを決める|ボトルの形やラベル印刷

化粧品と同じでヘアケア商品も女性が美しくなるためのアイテムですから、どんなに品質がよくても見た目が悪いと人気が出ません。デザインに必要な主な資材は、ボトル、キャップ、パッケージの3つで、ボトルへのラベル印刷も必要です。これらにかかる費用は、大きさやデザインだけでなく使う素材やタイプによって違います。

理想を追求するのもよいですが、製造にかかるコストが高くなれば商品価格を高く設定しなければなりません。あまりにも高ければ売れないですし、安く設定すれば利益率が下がるので、コストと見た目のよさを比較しつつ資材やラベルのデザインを選ぶことが大切です。

オリジナルのアイテムを作ってお客様に喜んでいただこう!

ヘアケア商品は数多く販売されていますが、自分に合った商品が見つからないという方は意外と多いです。サロンのターゲットを絞り、ニーズに合ったオリジナル商品を作って販売すれば、お客様は喜んでくれます。最小ロットが10の製造業者を利用すれば、少ない費用でオリジナル商品が作れますから、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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