新人のモチベーションを保つには? 美容師が知っておきたい新人教育のポイントまとめ

自分が新人だったころ、新しい仕事を覚えるのに苦労したことはないでしょうか。しかし、時間が経過し教える立場になって、言いたいことがうまく伝わらないでなかなか覚えてくれなかったり、ときには感情的になってしまったり。

覚えるより教えるほうが数倍大変だったと気づいた方も多いのではないでしょうか。この記事では、新人教育がうまくいかないとお悩みの方のために、新人を教育する際に覚えておきたいポイントをご紹介いたします。

新人はどう育てる? スタッフ教育の先輩に聞いてみよう!

新人を指導してもなかなか覚えてくれず、自分は教えるのに向いていないのでは…と自信がなくなってしまっている方もいるでしょう。しかし、上手に教えるためには、ある程度の経験が必要となるため、新人スタッフがうまく仕事ができないのと同じで、最初は上手に教えられなくて当然です。それでも、教育するときのコツはあります。スタッフ教育の経験を積み重ねた先輩が伝授してくれる教え方のコツをご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

 

美容師が知っておきたい新人教育のポイントまとめ

すぐに覚えられる人、何度説明しても理解できない人まで、さまざまなタイプの人がいます。新人を教育する際は、とにかく頑張ってもらうだけでなく、スタイリストやアシスタントを含めた新人スタッフがモチベーションを維持できるように、そのスタッフに合わせた教え方を意識することが大切です。そこで、美容師が新人を教育するときに知っておきたいポイントをご紹介いたします。

実施する前に|カリキュラムを見直す

美容室によっては、毎年決まったカリキュラムで新人教育をおこなっているところもあります。新人にとって丁度よい内容であれば問題ありませんが、新人に負担がかかっていたり、スタイリストになるまでに時間がかかりすぎていたりする場合には、一度内容を見直したほうがよいでしょう。

とくに短時間にいろんな内容を詰め込んだカリキュラムの場合、短い時間でひととおりの仕事を覚えても、ひとつひとつの仕事が完璧にできないのであれば意味がありません。カリキュラムを経験したスタッフの感想や意見も参考に、無理のないカリキュラムを組むことが大切です。

技術指導の前にマナー講習やルールの共有を

美容室はお客様にカットやパーマの技術を提供するところですが、あくまでもサービス業ですからお客様に対する挨拶や言葉遣い、服装などのマナーは基本中の基本です。技術指導をする前に、新人スタッフにはそれらの重要性を理解してもらい、マナー講習をおこなっておくことをおすすめします。

また、仕事が円滑に進むように、「報連相(報告・相談・連絡)」や「整理整頓の仕方」など、サロンでのルールも教えておくことも大切です。

まずは教える側がやってみせる

新人教育をするだけならよいですが、教育をしつつ通常の仕事をこなさなくてはいけないので、忙しいとどうしても口で説明して終わらせてしまうこともあります。仕事に慣れている人ならともかく、新しい仕事を習得する人は耳からの情報だけでは、仕事内容をイメージできないので理解しづらいです。

新しい仕事を教えるときは、教えっぱなしに説明するだけでなく、実際にやってみせあげて、ぶっつけ本番にしないでください。実際にみせるときも、とくに気をつける点や間違えやすい点、覚えるコツなどもいってあげるとさらに親切です。

わかりやすい説明を心がける|質疑応答を忘れない

美容業界にも専門用語がありますが、新人教育ではできるだけわかりやすい言葉を使うようにしましょう。また、長い文章は理解しづらいのでできるだけ短い文章にまとめるのがポイント。

説明するときは、「結論」から「理由」の順番で話します。たとえば、「シャンプーはしっかりと泡立ててください。泡がクッションの働きをして、キューティクルがダメージを受けるのを防ぎます。」のように説明しましょう。また、説明と実演だけで終わらせず、新人スタッフが理解できたか確認するために質疑応答の時間も設けてくださいね。

なぜするのかを説明して理解度を上げる

カットやパーマ、カラーリングなどをしたくて美容師になっても、美容師として働く場合はスタイリングとは関係のない雑用もこなさなくてはいけません。

雑用のような仕事の説明でも言いっぱなしにしないで、その仕事がなぜ必要なのか、しないとどうなるのかなどの説明を加えることによって、美容室にとってどれだけ重要な意味があるかを理解できるようになります。

たとえば、「床はきれいに掃除してください。」と伝えた場合には、「髪の毛は踏むと床が滑りやすいです。」など詳しく説明をするようにしましょう。

実践させてチェックする

動画や写真付きのテキストで教えるのもひとつの方法ですが、頭で理解しても実際やってみるとイメージしたのと違い、思ったほどできないこともあります。教える際は実際にやってみせ、その後に新人スタッフに実践させ、本人がどれくらい理解したかを確認しましょう。

また、教育する側としても実際にやってみせてもらうことでできていないところや直すべきところをチェックできるので、変な癖がつく前により具体的でわかりやすい指導ができます。

理解度や定着度は定期的なチェックで確かめる

質問しないからといって、必ずしもすべてを理解し、習得しているわけでもありません。新人のなかには質問するのが苦手で、わからないことがあるにもかかわらずそのままにする人もいます。

時間が経てば経つほど質問はしづらくなりますし、教える方もまた1から教えなくてはならなくなります。そのような事態を避けるためにも、ときどきチェックを入れて、新人がどれくらい理解できているか、定着しているかを確かめるようにしましょう。

TO DOリストを作って渡す

教える側にとっては普通でも、新しく学ぶ人はごちゃごちゃになってわけがわからなくなり、やり忘れてしまうこともあります。1日にする業務や期限つきの重要タスクなどは、TO DOリストを作って渡してあげると親切です。

TO DOリストは視覚化できてわかりやすいので、やるべきことを整理しやすく仕事の効率化を上げる効果があります。TO DOリストを作るときは、能力にあった仕事量を記載し、仕事の内容ごとに色わけするとさらに分かりやすく仕事がしやいでしょう。

叱るときは冷静に

ときには叱ることも必要ですが、感情的に頭ごなしに叱ったからといって新人のスキルが上がるわけではありません。感情的に話すと伝えたいこともうまく伝わらないだけではなく、新人スタッフとの信頼関係を築くことも難しくなります。

しかし、何度いってもわかってもらえない場合は感情的になってしまうこともあります。感情的になってしまったら、まずは深呼吸などをして心を落ち着け、伝えるべきことをまとめて冷静に話すようにしましょう。

できたことはきちんと褒める

新人スタッフを教育するときは、どうしてもできないことが目について指摘ばかりしがちです。しかし、注意されてばかりいると、自信をなくしてしまう人もいます。人は褒められると自分に自信が持てるようになりやる気も起きますから、叱るだけでなく褒めることも忘れないでください。

褒めるときのポイントとしては、ただ「よくやってるね」「うまくなったね」というのではなく「どこが」「どのように」できるようになったのか具体的に伝えることが大切です。

素敵なサロンを作るために! 新人教育に力を入れよう

新人教育は、ただ知っている知識をアウトプットするだけのものではありません。新人を教育することで、教えられる側だけでなく教える側も成長できるチャンスです。

新人の立場に立ち思いやる気持ちをもって教育にあたれば信頼関係が築け、結果としてクオリティの高いサービスが提供できます。新人教育が苦手とお悩みの方はそこを理解して、今回ご紹介したポイントを参考に新人教育に力を注いでみてくださいね。

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