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学び・キャリア 2020-12-20

月光のように優しく寄り添う。『Lune de Amour』のサロン作りとは

『Lune de Amour』は、2018年の5月にオープンした代官山のネイルサロンです。丁寧な接客と、繊細なデザインで感受性が豊かな方々から人気を集めており、広島など遠方から足を運ぶお客さまもいるそうです。そんな『Lune de Amour』が、ファンをつかんでいる背景には、理想のサロンを深掘りしたコンセプト設定や、居心地のよいこだわりの空間がありました。

今回は、MANAMI SAKURAIさんにインタビュー。前編では、お客さまから愛されるサロンを作る方法に迫ります。

最大の顧客は自分自身

————まず、なぜ『Lune de Amour』は、お客さまから支持を得ているのでしょうか?

「繊細な方の心に寄り添うことを大切にしているからだと思います。みなさんに周りにも、ちょっとした出来事で傷ついたり、落ち込んでしまったりする、感受性の高い方がいるはずです。

これまでの私のネイリスト経験を振り返ってみると、そのような繊細な方々は、『ネイリストのちょっとした言動や、サロンの居心地にとても敏感な方が多いなぁ』と。

また、美への感受性が豊かなので、流行のデザインよりも、その方らしさを感じるデザインや、緻密な技術を求めてくださることが多い印象も受けています。

ちなみに『繊細な方の心に寄り添うサロンを作りたい』と思った理由は、私自身もまた、そのような方々と同じタイプだからです。そのため、これまでさまざまなサロンに通うなかで、些細な瞬間に傷ついてしまったり、心の繊細な部分やこちらの意図する部分を感じ取っていただけなかったりと、居心地がよいと思える場所に、なかなか出会えませんでした。

そこで、自分自身を最大の顧客として、『私が通いたいと思えるサロンを作ろう』と。もしかしたら、『Lune de Amour』を求めている方々は少数派なのかもしれません。しかし、過去の私のように求めている方が必ずいると思います。そして、気に入っていただけたら、きっと再び足を運んでくださる。実際に、オープン以来長年通い続けてくださっている方が多くて、とてもうれしいですね」

月明りのように、愛を持って

————それでは、「繊細な方の心に寄り添うサロン」は、どのように作り上げましたか?

「まずは、『月の光』というコンセプトを設定しました。『月の光』を掲げた理由は、『どんな感情の時にも繊細に寄り添ってくれる、そんな優しい光だ』と感じたからでした。ネイルサロンにいらっしゃるお客さまの感情は、その時々でさまざまです。

まるで月が満ちかけして変化するのと同じように、人の心も前向きな時もあれば、気分が落ち込んでしまう時もある。そんな繊細な感情の移り変わりを察知して、適切に対応して差し上げる必要があります。

先ほども言った通り、『Lune de Amour』にいらっしゃるお客さまは感受性が豊かな方がほとんどで、繊細な方の場合は、『辛い時に安易に励ませばよい』というわけではありません。ただ明るく『がんばりましょう!』と伝えるだけでは、『いまは、そんな状態ではないのに…』と、もっと落ち込んでしまう時もあります。そのため、悲しい時には、まずはその方の痛みに寄り添い、見守ることが大切です。

つまり、太陽のようにギラギラとした強い光ではなく、『月明かりのような優しい光で包み込んであげられるような、サロンでありたいな』と。ちなみにサロン名にもこのコンセプトが反映されていて、『Lune de Amour(リュヌ ドゥ アムール)』は、フランス語で『愛の月』を意味する言葉です」

代官山で運命的に出会った、こだわりの空間

————ちなみに、なぜ「代官山」にオープンをしたのでしょうか?

「正直に言うと直観ですね(笑)。都会でありながら高い建物が少なく、自然も残っているので私自身がこの辺りの雰囲気が好きでした。物件を探している時は『代官山のマンションの一室がいいです』というと、『ネイルサロンで使える物件は、数える程度しかないんです』と言われ、少し不安になりましたが、探してすぐに運命的に空いているお部屋に出会えました。現在の建物を見た時に『レトロな外観が素敵だな』と。

また、マンションであるにもかかわらず内装が家っぽくないことも魅力的だったので、『この建物にしよう』と決めました。ちなみに、施術用の青い椅子をはじめ、置いている家具はほとんどがアンティークです。

他にも、居心地のよい空間を作るために、季節に合わせた生花をところどころに飾っており、私が好きなジャズを流しています。朝、昼、夜で時間帯に合う曲を選んでいることも、ちょっとしたこだわりですね」

お客さまから愛されるサロン作りの極意

落ち込んでいたお客さまが、スッキリした表情で帰っていくことが多いという『Lune de Amour』。お客さまから愛されるサロン作りの極意をまとめると、下記の3つでした。

1. 自分自身を最大の顧客として、理想のサロンを想像する

2. 思い描いたサロンのイメージを深掘りしてコンセプトを設定する

3. サロンの雰囲気に合う立地で、居心地のよい空間を作る

後編では、リピートを生む方法に迫ります。

▽後編はこちら▽
想いを込めた接客で感動を!『Lune de Amour』の高い再来率の秘密>>

Salon Data

Lune de Amour

住所:東京都渋谷区恵比寿西2-20-8 代官山パーフェクトルーム505
TEL:050-7124-6633

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