後ろ向きの決断も自分なりのビジョンを持って

血液型：O型

1982年生まれ

美容学校を卒業後、入社。現在まで転職の経験はなし。後楽園店のチーフを経験後、神楽坂店のオープンにあたり店長に就任。趣味は美術鑑賞。

小学校くらいから美容師になりたいなと思っていて、ごく自然な流れで美容学校に入りました。でも他の生徒はすごい夢をもって入学していて。学校は楽しかったんですが、いざ就職というとき、人生で初めて、私が本当にやりたい仕事ってなんだろうって、進むべき道に迷いがでたんです。ちゃんと夢をもって頑張るみんなと、なんとなく美容に進んだ私が一緒にやっていけるんだろうかって。

結局、さあ就活という時点で気持ちの部分でつまずいて1ヵ月間、無職だったんです。モノを作ることが好きで、洋服や家具なども作っていたんですが、それさえ億劫になってしまったんです。ただ、なにもせず一日を過ごすことの辛いことといったら……。誰かのために作り、喜んでもらう、それを見てもっとうまくなりたいと思う。それが、やりがいってことだと気がついたんです。

だからＨＩＧＵＣＨＩに就職が決まって、本当に嬉しかった。環境的に恵まれていて、自分がステップアップするのをみんなでサポートしてくれました。もちろんアシスタント時代は、美容師を目指した人なら一度は経験するように、私も辛いなと思ったことはたくさんあります。でも、あの無為な１ヵ月にはもう戻り　たくない！　ただその思いに支えられました。

辞めたいって思うこと、あると思うんですよ。ただ、気持ちのまま辞めてしまうことには反対です。その後の時間は辛いものになります。私、経験者ですから（笑）。ただ一見、人から見たら後ろ向きな決断のときも｢疲れたから1ヵ月休養する｣「自分にあう道を1年で見つける」「半年間はいろんな経験する」というように、自分なりのビジョンを持てたら、それは前進だと思います。

今は、店長でありヘッドスパの講師でもあり、技術職から管理をする側へと仕事が変化しています。キャリアアップとは新しいことへ踏み出すこと。自分が成長できるチャンスです。最初から夢がはっきりしている人もいるけど、だんだん見えてくる遅咲きタイプもいるんです（笑）。仕事へのモチベーションはどんどんあがって、やっとあの時の美容学校の仲間たちに追いつけたかなって思います。

ハサミ：
初心を忘れないように、スタイリストになって初めて買ったハサミを、今も使っています！

美術鑑賞：
趣味はモノづくりと美術鑑賞。美容とはまったく違う時間をあえてつくります。