働き方のダイバーシティ部門 GOLD賞受賞企業インタビュー

株式会社HAVANA GROUP

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2024年に開催したリジョブアワード2024にて、GOLD賞を受賞した企業様のインタビューをご紹介。
働き方のダイバーシティ部門は、従業員のキャリアや、ライフスタイルに対して柔軟に職場環境の提供を行っている企業に贈る賞です。

受賞コメント

(撮影対象者:埜藤大輔さま、大嵩眸優さま、齋藤優梨菜さま、他3名)

ダイバーシティ部門での受賞、誠にありがとうございます。弊社で取り組んできた多様性に関する取り組みを評価していただき、とてもうれしく思っています。これからも引き続き、環境やそれぞれが抱える事情によって力を発揮できない人を減らし、美容業界に携わる人の価値を上げるために、尽力していきたいと考えています。

Q1. 貴社が「従業員のキャリア」を支援していくにあたり実際に取り組まれていることを教えてください。

弊社は「スタッフの多様性を尊重し、美容業界に新たな価値と考え方を提供する」を企業理念に掲げ、それを実現するための取り組みを多数行ってきました。美容業界では、もっと活躍したい、お客様に喜んでもらうために自分をもっと向上させたいという想いを持っているにもかかわらず、年齢、性別、過去の経験などの背景や今置かれている状況によって実現できない人が多くいるのが現状です。

弊社ではそういった背景や、その方が現在置かれている環境がマイナスに働かないように、これまでの美容業界の常識にとらわれず、その方の想い、実力をフラットに見ています。そしてそういった方たちが美容業界で力を発揮できるよう、市場価値を高めるための成長の機会、キャリアを広げる多様な道を準備しています。

キャリアを広げると聞くとキャリアアップを想像するかもしれませんがそれだけでなく、ライフワークバランスを重視したキャリアチェンジ、職種変更など、その方が本当に望む道に進むことが可能です。

例えば美容師として活躍したいけれど、小さいお子さんを育てていて長時間の勤務ができないという方には、勤務時間を相談させていただきますし、トータルビューティの事業展開をしているので、美容業界にはいたいけれど、美容師を続けるのは難しいという方には、アイリストやエステティシャンになる選択肢も用意しています。ほかにも前職で雑誌のヘアメイクをしていたスタッフが、美容師としてサロンワークも大切にしたいと週5日はサロンで働き、残りの時間でヘアメイクとして兼業している例や、アシスタントをつけずに達成できる売上の限界に挑戦している例、今までの経験を活かしてマネージャーとしての一歩を踏み出し、後輩のマネジメントや技術指導に力を注いで成果を上げている例などもあります。ライフワークバランス、クリエイティブ、売上、マネジメントなど、その方が大切にしている働き方を実現できます。

また転職経験がマイナスにならず、むしろプラスになるよう、アカデミー制度を取り入れています。アカデミー制度とは、美容業界の前例にとらわれず、努力をして技術の質が担保できれば、最短3ヶ月〜5ヵ月でデビューできる仕組みです。例えば前職でアシスタントだったとしても、それはその方の実力ではなく、ほかにアシスタントがいないなどお店の都合で、スタイリストになれなかったという例もあると思います。そういった方にはアカデミー制度をうまく活用してもらい、早期デビューが可能となる仕組みです。

アカデミー制度では、週3日以上営業時間内にレッスンだけを行う日を設けています。「誰もがすぐにデビューできるようになる魔法の制度」ではないので、誰に対しても早期デビューを約束するものではありません。美容業界で活躍したいという想いや、目の前にあることにしっかり取り組む力を持っている人に対して、活躍の場を提供したいという意味で、アカデミー制度は運用されています。

Q2. 取り組もうと思った背景や想いを教えてください。

きっかけになったのは、今は弊社のスタッフとなったAさんとの出会いです。Aさんはふたりのお子さんを抱えて、以前はブライダル業界で働いていましたが、コロナ禍となって職を失ってしまった過去がありました。そこからは心機一転、美容師としてがんばりたいと考えていたそうですが、他店さんでの面接では勤務時間に制限があることからすべて不採用になってしまったそうです。

弊社の面談では、Aさんのやる気と人柄に魅力を感じ、ぜひ弊社に来てほしいとその場で内定を出させていただきました。過去の面談でひどい扱いを受けてきたこともあったなかでの内定だったため、彼女は堪えきれず大粒の涙を流し、くしゃくしゃな顔で内定を受諾してくれました。このとき、美容業界はそれぞれの方が抱える事情に対してとても冷酷で、一般企業の待遇とは大きな差があることを改めて痛感したのです。

もともと経営陣のひとりが一般企業の出身で、美容業界に対してさまざまな疑問を持っていた背景もあり、行き着いたのが「スタッフの多様性を尊重し、美容業界に新たな価値と考え方を提供する」という企業理念でした。

Q3. 貴社が「従業員のキャリア」を支援していくにあたり一番大切にしていることを教えてください。

ひとつには、その人が仕事で成し遂げたいこと、ありたい姿をとても大切にしています。それを僕らは「Will(ウィル)」と呼びますが、そのWillを叶えることで、そのスタッフだけでなく、お客様や周囲のスタッフも幸せにしていくことができると考えているからです。

自分にはどうすることもできない事情や背景などによって、美容業界を離れなくてはいけない人がいることは、業界にとっても大きな損失だと思っています。せっかく誰かをきれいにする力を持っていて、お客様を喜ばせたい想いがあるにもかかわらず、報酬や時間の融通が利くなどの理由でまったく別の仕事を選び、美容業界を離れてしまう。もちろんそういった選択すべてが悪いものとは思いませんが、その人にしかできない仕事があるにもかかわらず、ほかの業界に流れてしまうのはとてももったいないことだと思います。

そういった方が弊社に来て下さって報酬が大きく上がったり、働きやすい環境だと思っていただくことで、美容業界で仕事を続けられる方をより広げていきたい。時間の制限がある方であれば、たとえ1日5時間でも働いていただけたら、担当できるのは1日に3,4人だとしても、もしかしたらそのスタッフの力でお客様の人生を変えることができるかもしれない。そしてそれをずっと続けていれば、年間で1,000人、10年で1万人と、どんどん関わる人や幸せになる人が増えていく可能性もあります。スタッフがWillを実現し、お客様が幸せになるのであれば、それは会社にとっても単純な売上の増減などでは計れない大きな価値になると考えています。

一方でもうひとつ大切にしているのが、明確なWillがなくても、目の前にあることをがんばる力を持っているスタッフの存在です。先ほど言ったことと矛盾していると感じるかもしれませんが、明確なWillがなくても美容が好きだという純粋な想いを持っていたり、目の前にあることにしっかり取り組める力があったりすれば、それを活かす場所にいくらでも導くことができると考えています。

Willがなくて悩んでいる、どういう方向に進みたいか分からない、けれど美容が好き、目の前にあることに手を抜かずに取り組める、というような方にこそ、弊社の環境はおすすめです。

Q4. 「従業員のキャリアアップの促進や支援」に取り組まれてからの変化を教えてください。

多様な働き方を実現することによって、スタッフ同士が刺激し合い、お客様への価値提供の向き合い度が高まったと感じています。

例えば外部でヘアメイクとの兼業をしているスタッフが、サロンワークでもトレンド感を取り入れながら細部にまでこだわって仕上げる姿勢は、周囲に大きな刺激を与えていますし、売上のトップラインに挑戦しているスタッフの姿から自分も売上を更新しようと数字と向き合い始めたスタッフもいます。時短勤務しているスタッフが限られた時間のなかでもお客様と向き合って最大限のパフォーマンスを発揮しているのを見て、サロン全体の空気まで変わったこともありました。

このように様々な働き方のスタッフがいる環境だからこそ、スタッフそれぞれが自分はお客様にどれだけの価値を提供できているかを考えるようになり、サロン全体でパフォーマンスが上がっていったのです。

勤務時間や業務内容によって価値が決まるのではなく、自分たちができる最大限のパフォーマンスを常に考えることで、それはお客様にも必ず伝わり、サロン全体を変えるような力になっていくと思っています。

Q5. 貴社の今後の目標を教えてください。

それぞれの背景や置かれている状況によって、自分が持っている力や価値を発揮できていない人は全国にいると思うので、そういう方たちにより多く出会うために、全国規模で店舗展開をしていきたいと思っています。そういった方たちが弊社と出会って、思う存分力を発揮できる環境で仕事をして、その仕事がお客様を幸せにする。そんな好循環を全国で起こしていきたいです。

Q6. 今後業界がこのように変化してほしい、業界をこのように変えていきたいという想いはありますか?

恐れ多いですし、あまり考えたこともないですが、広い意味で美容産業に携わる人たちの価値を高められる一助となれればと思い、日々仕事に向き合っています。

Q7. 最後に、仕事を探している方々へのメッセージをお願いします。

繰り返しになりますが、弊社は自分がこうありたいというビジョンやWillがあってもなくても、美容に携わりたいという想いを持ち、目の前にあることに全力でがんばれるということであれば、さまざまな条件や過去の経験はすべて取っ払い、それぞれのスタッフ以上にスタッフの人生に向き合っていく会社です。

ビジョンがなくても、目の前にあることをがんばり続けて、僕たちと対話を続けていくうちにいつの間にかマネージメントに興味がでてきて、今は何店舗も仕切るマネージャーになったスタッフもいます。自分ひとりでビジョンを持って進んでいくより、考えもしなかった未来を一緒につくっていくことができると思うので、共感する部分があった方、可能性を感じた方はぜひご応募いただけたらと思います。

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