結び目(採用)部門 関東エリア GOLD賞受賞企業インタビュー
株式会社グランディール
結び目部門でGOLD賞を受賞した企業のインタビューをご紹介。おもてなし業界において働く場の提供や採用活動を通じてより多くの結び目をつくった企業に贈る賞です。
Q1. 貴社が「業界で末永く働ける場の提供と、多くの結び目(ご縁)を創ること」において取り組まれていることを教えてください。
私たちは、スタッフがプロのセラピストとして活躍できるようにすることをとても大切にしています。
一般的なサロンでは、スタッフが会社の方針やマニュアルに沿って動く場面が多く、言い方が少し悪いかもしれませんが「従業員化」しがちだと思います。一方、「グランディール」が運営するタイ古式マッサージ「ASIESTA(アジエスタ)」では主役は会社ではなく、セラピスト1人ひとり。経験の有無に関係なく、「一生モノのスキル」を身につけ、自分自身の力でプロとして活躍していく意識を持ってほしいと考え、環境を整えてきました。
具体的な取り組みとして、タイ政府認定のディプロマが取得できる本格的なスクールで入店前から学ぶことができます。未経験からどこにいっても通用するスキルを身につけられるのが特徴です。また、入店後のフォローアップも充実しており、本部主導のオンライン勉強会を月に1〜2回実施し、接客やホスピタリティについても継続して学べるようにしています。さらに全セラピストの実績を共有しながら、互いに刺激を受け、切磋琢磨できる環境があることも特徴です。
たとえるならアスリートを育成するようなイメージに近いかもしれません。お客さま1人ひとりに寄り添いながら、自らの力で活躍できるプロのセラピストを増やしていきたいと思っています。
Q2. そのような業界の発展に貢献する持続可能な環境を作ろうと思った背景や想いを教えてください。
以前は「セラピスト」という職業が、美容師やネイリストに比べると専門職としての認知がまだ十分でなかった時期もあったと思います。しかしセラピストは、お客さまの体に直接触れる、大きな責任を伴う職業です。指示待ちの「従業員」ではなく、より高いプロ意識が必要だと感じていました。
そこで大切にしてきたのが、「どこでも通用する一生モノのスキル」を身につけることです。
「ASIESTA」は女性が中心の職場で、スタッフのなかには結婚や出産、育児など、人生の転機を迎える方も多くいます。そうしたタイミングで一度現場を離れたとしても、技術や経験、資格があれば、再びプロとして活躍できる選択肢が生まれるのです。そのためには、どこにいっても通用するスキルが必要だと考えています。
Q3. スタッフが「業界の担い手として誇りを持ち、長く活躍していける」環境作りで、特に意識していることはありますか?
特に意識しているのは、「従業員」として指示を受けて動くのではなく、自立したセラピストとして活躍してもらうことです。
未経験の方はスクールで技術だけでなく、接客やSNSでの発信方法、プロフィールの作り方なども学びます。そのうえで現場に出て、お客さまからの指名や口コミといった評価を積み重ねることができるんです。
自分の頑張りが指名や収入につながることを実感すると、少しずつ意識も変わっていく。もっと成長したい、もっとお客さまに喜んでもらいたいという思いが生まれ、主体的に動けるようになっていきます。そうした積み重ねを経て、「プロの顔つき」へ変わっていくのだと思います。
Q4. その取り組みを通じて生まれた、お客さまやスタッフとの深い絆を感じるエピソードがあれば教えてください。
一生懸命お客さまと向き合っていくなかで、自然と距離が近くなり、深い信頼関係が生まれていると感じます。
たとえば、旅行先のお土産を差し入れてくださるお客さまもいらっしゃいます。またなかには、「ASIESTA」ブランドを信頼してくださり、ご自身の住むエリアだけでなく、出張先や旅行先の店舗も利用してくださるお客さまも。単なる施術者とお客さまという関係を超え、応援していただける関係性が築けていることは、とてもありがたいですね。
Q5. その取り組みによって感じた職場やスタッフの変化、業界への影響があれば教えてください。
未経験からスタートし、経験を積んだあとに独立してFC加盟オーナーとなった方や、店長として活躍している方もいます。また、子育てと両立しながら第一線で活躍しているセラピストもおり、それぞれが自分らしい働き方を実現している姿を見ると、この環境作りの意味を感じます。
さらに以前よりも、スタッフ1人ひとりが「やらされる仕事」ではなく、自分自身の仕事として向き合う意識が強くなってきたと感じています。
お店をよりよくしたい、お客さまにもっと喜んでもらいたいという思いが育つことで、当事者意識を持って店舗作りに関わるセラピストも増えてきました。そうした意識の変化は、働き方や成長にもつながっていると思います。
採用面では、「ASIESTA」というブランドに興味を持ち、直接応募してくださる方が増えてきました。
業界全体への影響として大きなことはまだ言えませんが、私たちが早い段階から取り組んできた、セラピスト個人のSNS発信やアカウント運用の動きが、少しずつ広がってきている印象があります。個々のセラピストが自立し、自分の力で発信していく文化は、今後さらに大切になっていくのではないかと思っています。
Q6. 今後、さらに挑戦したい「結び目(ご縁)」を増やすための新たな取り組みがあれば教えてください。
現在は、2030年までに100店舗という目標を掲げています。
そのなかで、これまで培ってきた採用や育成のノウハウをフランチャイズオーナーの方々にも広げていきたいと考えています。オーナー、セラピスト、お客さま、それぞれがより良い形でつながり、活躍できる環境を広げていきたいです。
さらに、現在は女性セラピストが中心ですが、今後は男性セラピストが活躍できる新たなフィールド作りにも挑戦していきたいと思っています。
Q7. 最後に、美容・ヘルスケア業界の未来を共に創り、長く活躍したいと考えている方へメッセージをお願いします。
この業界には、「手に職をつけられる」という変わらない価値があります。まずは自分から一歩踏み出し、挑戦してみてほしいと考えています。
ただ、一方で無理はしないでほしいとも考えています。今の環境が自分に合わない、心身に負担が大きいと感じるなら、違う環境を選ぶことも大切です。
自分自身が商品になる仕事だからこそ、自分を大切にしながら働いてほしい。技術という武器があれば、何度でも挑戦できます。私たちと共に、プロとしての誇りを持ち、一生モノのキャリアを築いていきましょう。
受賞コメント
(インタビュー対象者:水海智之さま)
リジョブアワードの3年連続受賞、そして今年はGOLD PRIZEという評価をいただき、ありがとうございます。
正直なところ、あまり実感が湧いていないというのが本音です。ただ、多くの方とのご縁があってここまで来ることができたと感じており、支えてくださった方には大変感謝しています。今後もセラピストが長く活躍できる環境作りを大切にしながら、前進していきたいです。