結び目(採用)部門 中国四国九州エリア GOLD賞受賞企業インタビュー
株式会社アンジェリーク
結び目部門でGOLD賞を受賞した企業のインタビューをご紹介。おもてなし業界において働く場の提供や採用活動を通じてより多くの結び目をつくった企業に贈る賞です。
Q1. 貴社が「業界で末永く働ける場の提供と、多くの結び目(ご縁)を創ること」において取り組まれていることを教えてください。
スタッフが無理なく長く働ける環境作りを大切にしています。これまでのエステ業界は、長時間労働や休みの少なさが当たり前でした。しかし、それではスタッフが疲弊し、長く働き続けることができません。そのため弊社では、働き方を見直し、現在は完全週休2日制を導入。営業時間も11時〜20時に統一し、基本的に残業なく帰れる体制を整えました。
また、無理な勧誘やノルマを設けない方針も徹底しています。スタッフ1人ひとりの適性を尊重し、「施術に集中したい」「接客を極めたい」といった想いを大切にしているのが特徴です。
さらに、女性が多い職場だからこそ、出産後も復帰しやすい環境作りにも注力しています。土日勤務が難しいスタッフがいても、余裕を持った人員配置でフォローできる体制を整備。無理なく働き続けられる環境を作ることで、スタッフと会社、お客さまとの長いご縁につながっていると感じています。
Q2. そのような業界の発展に貢献する持続可能な環境を作ろうと思った背景や想いを教えてください。
以前のエステ業界は「施術も営業もすべて1人でできて当たり前」という考え方が強くありました。ただ実際には、「施術が好きでこの仕事を選んだのに、営業ノルマがつらい」と感じるスタッフも多く、それが離職につながるケースも少なくありませんでした。
そこで弊社では、1人ひとりの得意分野を活かせる環境を作りたいと考えるようになりました。営業が得意な人は売上作りに挑戦し、施術を極めたい人は技術に集中する。それぞれが自分らしく働けることが、結果的に長く働ける環境につながると思ったのです。
これらの取り組みについては、売上への不安もありましたし、お客さまに営業時間の変更をご理解いただくまで苦労した部分もありました。それでも、「自分がスタッフだったら、どんな職場で働きたいか」を考えたときに、無理なく安心して働ける環境をつくることが大切だと感じました。
実際に営業時間を見直したことで、限られた時間のなかで効率よく予約を組めるようになり、働きやすさと生産性の両立にもつながっています。
Q3. スタッフが「業界の担い手として誇りを持ち、長く活躍していける」環境作りで、特に意識していることはありますか?
技術面では、「誰が入っても高い満足度を提供できること」を大切にしています。脱毛だけでなくフェイシャルやハーブピーリングなどは特に技術差が出やすいメニューです。そのため社長自ら研修を行い、手の密着感や圧のかけ方まで細かく指導しています。未経験者でも半年ほどかけてじっくり育成し、社長のチェックに合格するまではお客さま対応を任せません。また、デビュー後も定期的に施術チェックを実施し、癖が出ないようフォローしています。
さらに、長く安心して働いてもらうためには技術だけでなく、スタッフ同士が気持ちよく働ける関係性作りも大切だと考えています。福利厚生面では、食事会やBBQ、温泉旅行なども行い、スタッフ同士が自然にコミュニケーションを取れる環境を意識しています。
Q4. その取り組みを通じて生まれた、お客さまやスタッフとの深い絆を感じるエピソードがあれば教えてください。
他社を経験して入社したスタッフから、「こんなに働きやすいんですか」と驚かれることが多いです。以前は朝から晩まで施術や営業に追われていた方もいるので、当社の環境に安心感を持ってくれているのではないでしょうか。
また、お客さまとの関係性にもアンジェリークらしさが表れていると思います。当社はあえて個室のカウンセリングルームを設けず、オープンスペースで接客。無理な勧誘や閉鎖的な雰囲気をなくしたかったからです。そのため、「エステなのに入りやすい」「店内が明るくて賑やか」と言っていただくことも多く、お客さまとの距離感も自然でフラットなものになっていると感じています。
Q5. その取り組みによって感じた職場やスタッフの変化、業界への影響があれば教えてください。
ノルマをなくしたことで、スタッフの精神的な負担はかなり軽減されたと思います。「売らなければいけない」というプレッシャーがない分、お客さまにしっかり向き合えるようになりました。また、会社側も売上だけで1人ひとりを評価する必要がなくなり、より個性を尊重できるようになったと感じています。実際に、出産後も復帰予定のスタッフがいたり、以前より長く働いてくれる人が増えたりと、離職率の改善もみられました。
エステ業界はまだ厳しい働き方が残る部分もありますが、「施術が好き」という気持ちを大切にできる環境が広がれば、業界全体ももっと良くなっていくはずです。
Q6. 今後、さらに挑戦したい「結び目(ご縁)」を増やすための新たな取り組みがあれば教えてください。
今後は、もっと気軽に美容を楽しめる仕組みを作っていきたいと考えています。たとえば、エステ業界では難しいとされてきたサブスク型のサービスもその1つです。月額制で定期的に通える仕組みができれば、より多くのお客さまに美容を身近に感じてもらえるのではないかと思っています。
また、今後は若い世代の感覚や価値観も取り入れながら、新しい働き方やサービスを模索していきたいです。時代に合わせて柔軟に変化しながら、スタッフにもお客さまにも長く愛されるサロンを目指していきます。
Q7. 最後に、美容・ヘルスケア業界の未来を共に創り、長く活躍したいと考えている方へメッセージをお願いします。
当社は、いい意味で上下関係が強すぎない、フラットな職場だと思います。スタッフ同士の距離も近く、温泉旅行ではみんながリラックスして過ごしているような、自然体で働ける環境です。また、「将来自分のサロンを持ちたい」という夢を持つスタッフも多く、実際に独立した卒業生もいます。
これからの美容ヘルスケア業界は、より「質」が求められる時代。そのなかで、無理な営業ではなく、確かな技術と結果で信頼を積み重ねていけるサロンであり続けたいと考えています。一緒に業界を盛り上げていける方と出会えたらうれしいです。
受賞コメント
(インタビュー対象者:藤野一実さま、撮影協力:谷山奈菜さま)
4度目の受賞をいただき、大変うれしく思っています。正直なところ、特別大きなことをしている感覚はありません。スタッフが長く働ける環境作りや、お客さまとの信頼関係を少しずつ積み重ねてきたことを評価していただけたのかと思います。これからも無理な勧誘やノルマのない運営を大切にしながら、スタッフもお客さまも安心して通えるサロン作りを続けていきたいです。