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Uncategorized 2024-10-11

自分らしく幸せに揺れる場所がほしい。そのためにフラスタジオをオープン【もっと知りたいヘルスケアのお仕事Vol.161 フラ講師 chiekoさん】#1

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載「もっと知りたいヘルスケアのお仕事」。今回は、Hau’oli manawa(ハウオリマナワ) Hula studio主宰のchiekoさんにお話を伺います。

「自分らしく幸せに揺れる場所がほしい。ひとりではなく、お仲間生徒さんと一緒の場を」そんな思いから今年4月、三軒茶屋にフラスタジオをオープンしたchiekoさん。「踊る」のではなく「揺れる」と表現するchiekoさんのフラはとても表現力豊か。

インスタでの集客を考えたchiekoさんは、自らが揺れる姿をインスタにアップ。すると早くも2本目の再生回数が急上昇。予想をはるかに超える反響にインスタ運営に不安を覚えた時期もあったそうですが、インスタを始めた本来の目的は生徒募集とレッスンの記録のため。初心に帰ることで進む道がクリアになったそうです。

お話を伺ったのは…
Hau’oli manawa Hula studio
主宰chiekoさん

フラ経験18年。フラインストラクターなど務めた後、2024年4月三軒茶屋にHau’oli manawa Hula studio開設。フラを通して学び、成長することをひとりではなく仲間と一緒にという思いで教室をオープン。フラダンスを踊るのではなく「揺れる」と表現。その表現力豊かなフラをInstagramで公開すると、オープン間もなく満席クラスが出るほど注目を集める。日本大会、ハワイ大会での受賞歴多数。現在もハワイ有名ハラウのジャパン校の生徒としてフラを学び続けている。

レッスンが終わった瞬間、次のレッスンを考えてしまうほどフラに夢中に

365日いつも揺れているというchiekoさん。

――まずはフラとの出会いについて教えてください。

当時夫の仕事の関係で関西に住んでいたのですが、子どもの夏休みに帰省し、横浜に遊びに行ったときにハワイアンイベントでフラに出会いました。

――そのときの印象は?

楽しそう! やってみたい! わたしには子どもが3人いるのですが、当時いちばん下の子が3才。ちょうど幼稚園に入るときだったので、なにか始めたいなと思っていたんです。だから関西に戻ってすぐにフラ教室を探し始めて、体験レッスンを受けたその日に入会しました。

――それからchiekoさんのフラ生活が始まるのですね。

はい。レッスンが終わったその日に、早く次のレッスンに行きたいと思うほどフラに夢中になりました。レッスンを重ねるうちに担当講師の方への憧れから指導者になる夢をもち、その気持ちを伝え研修をしていただきました。その後、ケイキ(子ども)クラスを担当することに。でもインストラクター6年目のときに、義父の介護を機に一旦教室から離れることになったんです。

――その後再開したのは?

昨年は義父のいる大阪に定期的に通う日々が続きましたが、義父の生活環境が整い、またフラの時間を再開しようと教室を探し始めました。当時、所属していた教室を離れても自分のペースで揺れる時間を持ちたくて、ワークショップを受けては、スタジオを借りてひとりその曲で揺れていました。

自分らしく幸せに揺れる場所がほしい

現在のお住まいから1時間かけて三軒茶屋のスタジオに通っているそう。

――スタジオ開設のきっかけは?

ワークショップに参加しながら、フラを学び続けることで自らも成長したい。そんな思いが募り、所属する場をハワイ有名ハラウのジャパン校に決めました。それと同じ時期に、自分らしく幸せに揺れる場所がほしいという気持ちも生まれ、フラシス(一緒にフラを学ぶ仲間)に背中を押されてスタジオを開くことにしたんです。

――教室名の意味を教えてください。

当時「幸せでありたい。幸せな時間を過ごしたい」という気持ちが強く、ハワイ語で「幸せな時間」という意味の「Hau’oli manawa」を教室名にしました

――三軒茶屋のスタジオと現在のお住まいはちょっと離れているそうですね。

生まれ育ったところが三軒茶屋なんです。実家の母も年齢的に心細くなってきたので、最近は実家にもマメに顔を出すようにしていて、ここは去年いろんなスタジオを借りていたうちのひとつだったんです。だから、いまもレッスンをした後は必ず実家に寄って母の顔を見て帰ります。生まれ育った場所だから、わたし自身も落ち着くんですよね。

インスタをやる本来の目的は教室の宣伝

フラとタヒチアンダンス特化のカメラマンATUSHIGE氏とのコラボ映像。

――インスタ1本で集客されているそうですね。

娘にアカウントを作るところから教わりました。まずアカウントを作って、次は何を投稿する? 先生がどんな人でどんなフラをするか? じゃあスタジオを借りて動画を撮ろう。動画を撮ったら編集しなきゃ。もう手取り足取り教えてもらいました。最初の動画の編集には4~5時間かかったんじゃないかな。

――反響はいかがでしたか。

びっくりすることに2本目の再生回数が予想をはるかに超えたんですよね。1,000、2,000、1万、2万とどんどん再生回数が伸びて、それと同時にフォロワー数も増えていって。娘と一緒に「ちょっと大変なことになってるよ」「すごいじゃん」と驚きました。

平日の体験レッスンの募集はすぐに満席になり、日程を増やすという事態に。平日に通えない人からもたくさんメッセージをいただいたので土曜のレッスンを設けたら、それもすぐに満席になりました。最初は3~4人の生徒さんとやっていくんだろうなと思っていたので、本当に嬉しい誤算でしたね。

――覚えたてのインスタでそんなに反響があるなんてすごいですね。

自分でも予想外でした。でも想像以上にフォロワー数が増えたことに驚き、今後どんな投稿をしたらいいのかと戸惑ってしまったんですね。深夜の編集作業で目がかすみ、気絶するように寝るという生活がしばらく続きました。インスタで発信する意味を完全に見失っていました。

――でもchiekoさんの発信ツールはインスタ1本。

そうなんです。幸せに揺れる場所がほしい。そのために生徒募集をして、レッスンの記録をする。インスタをやる当初の思いに立ち返ることで、今後インスタを運営する上での方向性がクリアになりました。

後編では、chiekoさんのフラの特徴、フラ講師として心がけていること、今後独立を考えている人へのアドバイスをお伺いします。

撮影/大崎聡
取材・文/永瀬紀子

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