学びが深まるほど道が広がり、やりたいことが明確に見えてくる!【もっと知りたいヘルスケアのお仕事Vol.164】ヨガ ラートリー玉川学園 主宰 RIKAさん#2
ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスし、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載企画「もっと知りたい! ヘルスケアのお仕事」。
前編に続いて、キッズから大人まで幅広い年代にヨガの魅力を伝えているインストラクターのRIKAさんにお話を伺います。
後編では、ヨガのさまざまな流派を学んだ理由、保育士の資格を取るだけでなく大学で学び直しをしている想い、ご自宅にスタジオを構えたいきさつなどを語っていただきます。
お話しを伺ったのは…
ヨガ ラートリー玉川学園 主宰
RIKAさん
会社員から一念発起してヨガインストラクターに。クシャナヨガ、イシュタヨガ、ヨガジェネレーションなどで研鑽を積み、インストラクターとなる。他にも上級救命技能認定の修了、保育士の免許も取得している。
学びを深めるごとにもっと知りたくなり、さまざまなヨガの流派を学ぶことに
――インストラクターの資格を取った後、すぐにクラスを持つようになったんですか?
友だちに声をかけて「練習させて」ってお願いしたり、Facebookとかで告知して来てもらったりしました。地元のコミュニティセンターを使って細々とやっていました。
――RIKAさんのプロフィールを拝見するとたくさんの認定をお持ちですよね。それはどのタイミングで?
最初にインストラクターの資格を取ってから、すぐですね。ヨガのことをまったく知らない状態で受講したので、ヨガにもいろいろな流派があることも知らなかったんです。
ひとつの流派に頼らず、いろいろ知るべきだと思って講習会があれば受講するようになりました。
団体によっていろいろなことが違うんですよ。足を置く位置まで違う。いろいろ学びましたが、いちばん参考になったのは解剖学です。お客さまにケガをさせてはいけないので、「これは傷めるよね」というやり方には気をつけるようになりました。
――いろいろなことを知るのは良いことなんですね。
いろいろな流派のいい部分を吸収して、私なりに伝えることができればいいなと思っています。
1つの流派にこだわると、ほかの情報が耳に入らなくなっちゃうんですよね。それは避けたい。自分自身が納得いくまで学びを重ねることが、自信をもってクラスを提供できる秘訣だと思います。
アットホームなヨガを目指してご自身のスタジオを開設
――RIKAさんはキッズヨガの認定も受けていますが、実際には?
一般の方を対象にしたクラスのほかに、親子ヨガや子どもたちに英語で教えるヨガのクラスを受け持ちました。親子ヨガは保護者と3歳から6歳ぐらいの未就学児で、キッズヨガは小学生が対象でした。
――未就学児や小学生だと、集中力が続かなそうです。
そのための準備がすごく大変だったんです。絵を用意したり、みんなで一緒に何かを作る工作みたいな時間もあるので、楽しかったんですが大変でした(笑)。
――RIKAさんはご主人がカナダ人だと、英語も問題なく?
学生時代に1か月くらい留学したくらいで、ネイティブのように話すのは難しいです。それで英語でヨガを教える講座を受講して、備えていました。でも子どもたちに英語で教えるヨガはそんなに難しいことは必要なくて、簡単な英語で伝えることができたので助かりました(笑)。
――親子や子どもたちのヨガは今も続いているんですか?
コロナですべてストップしてしまいました。今は一般の方を中心にクラスを持っています。ただ、今後キッズヨガに何か障がいのある子どもが参加することも考えられるので、「児童学を学んでおきたいなと」思って、大学に通いはじめました。子どものことを知りたいと思って、保育士の資格も取ったんですよ。
――学校に通って?
学校には通わず、自分で勉強しました。全部で9教科あってそれに受かればいいんです。私は短期集中型なので3ヶ月間勉強して、最初の年に8教科、翌年に残りの1教科合格しました。大学で学ぶ知識を深めるためにも、保育士の勉強をしてよかったです。子育て経験のある方だったら、取りやすいと思いますよ。
――ご自身のスタジオを持ったのは、どんないきさつで?
ずっと地域のコミュニティセンターや公民館を借りていました。でも予約が取れないこともあるし、費用もかかってしまうので、「自宅でヨガを教えられたらいいな」と思っていたんです。そんなときに出合ったのがこの物件でした。玄関を入るとすぐにこのスペースがあって、キッチンなど居室スペースがすべて2階と3階にあるんです。しかも防音もしっっかりしているので1階でクラスをしていても、2階で子どもたちが騒いでもちっとも気になりません。主人も気に入って、購入することにしました。
――RIKAさんが目指すこれからのヨガは?
看板も出ていないようなアットホームなスタジオなので、近所の方が気軽に参加できるようなスタジオを目指しています。
ヨガは本当に奥深いので、もう少し落ち着いたらさらに上の資格を目指そうと考えています。それから私はアスリートヨガ、産前産後ヨガ、キッズヨガなどの資格を持っているので、特定の方に向けたクラスをやりたいですね。
RIKAさん流! ヨガインストラクターとして長く続けるポイント
1.1つの流派に偏らず、いろいろな講座に参加して知識を深める。
2.自分が納得できるまで、とことん準備をすること。
3.気がかりなことや興味のあることを突き詰めて、学びを止めないこと。
すでに数々のヨガ講座を受講しながら、今なお大学で学び続けているRIKAさん。子育てがひと段落ついたら、またあらたな学びをスタートさせるそうです。改めてヨガの奥深さに驚かされました。
撮影/内藤健志