仕事と子育ての両立は、『自分が充実しているか』が鍵!【kakimoto arms 青山店 スタイリスト 中嶋紫乃さん】#2
小学校1年生になる男の子の子育てをしながら、スタイリストとしてサロンワークをこなす中嶋さん。ご主人は同業で、しかも店長という立場で超多忙! そんなお互い忙しい夫婦がどのように子育てをしているのか、詳しくお聞きします。
朝が弱い子どもを起こすのはパパが担当
――現在、お子さんは小学校1年生。保育園の頃と比べていかがですか?
だいぶしっかりしたとは思いますが、まだまだ朝起こすのは大変です。1日のうちで、朝がいちばん大変かも知れません。子どもの世話もありますし、自分の支度もありますから。なので、とにかく、子どもには朝はもたもたしないで起きてほしいんです。
――ぐずぐずしている子どもをベッドから離すのは、大変そうですね。
だから、どうしようもない時は、主人の出番ですよ。主人が起こすと、さっと起きるんですよ(笑)。
――朝はご主人も一緒に起きるんですか?
日によって違うんですけど、一緒の時もたまにありますね。基本的には朝は、私と子どもで朝食をとることが多いですね。それで、私は自分がお昼に食べるおにぎりを用意して、出かけています。
――ご主人の朝食は作らないんですか?
主人は自分で朝食もお弁当も作ってるんです。ここ1年ぐらいなんですけど、主人はとにかく健康に対して意識するようになって、食事にこだわっているんです。炭水化物をなるべくとらないようにして、タンパク質、野菜をたっぷりとっています。だから、うちの冷蔵庫には鶏肉がたくさんありますよ(笑)。ジムで筋トレしています。
――それ、すごいですね!
自分なりのこだわりがあるみたいなので、私は口出ししません。
しんどい時は、『やっといてアピール』
お子さんが小学校になり、夕方まで学童で過ごしているそうです。勤務体系はそのまま変わらず、子育ては中嶋さんが中心。
――学童は何時まで預けることができますか?
私は18時までにはお迎えに行けるようにしています。自宅から歩いて15分ぐらいのところに学童があります。仕事で時間を過ぎてしまうような日は、母に電話をして実家で待っていてもらいますね。
――では、家に帰るのは18時30分前後ですね。
そこからまた忙しい時間が始まります。夕食の準備から始まって、宿題のまるつけ、お風呂がありますから。21時までには子どもを寝かしたいと思っているのですが、22時ぐらいになってしまうことも。その間に、洗濯などこまごまとした家事もしますから、時間があっという間に過ぎてしまいます。
――ご主人はまだ帰ってきませんよね?
そうですね、早くても22時ですから子どもがベッドに入った後に帰ってきます。だから、子育てはほとんど私がしているんですけど、それを負担だと思ったことはありません。それに、私がやったほうが早いっていうのもありますから。
――でも、中嶋さんも仕事を終えて帰ってくるわけですから、しんどい日もありませんか?
すごく疲れてしまった時は、『やっといてアピール』をしておくんです。例えば、洗濯まで手がまわらないときは、洗濯かごの中に汚れた服を入れたままにしておきます。そうすると、主人は何も言わずにやっておいてくれるんですよ。
――それは、嬉しいですね!
主人が忙しいのをわかっているからこそ、そういう気遣いっていうのは、子育てする上でとても支えになるんですよね。
休日は子どものことを話し合う大切な時間
家族3人が揃った休日は、お子さんと外で一緒に遊ぶことが多いそうです。
――休日はどんな風に過ごされていますか?
日曜日は主人が出勤の日が多いですから、平日に家族が揃うことが多いですね。子どもが学校から帰ってくると、主人と一緒に外で遊ぶことが多いですね。子どもも父親が忙しい仕事だということをわかっているようですから、一緒に過ごせる時間を大切にしているように思います。もちろん、主人もおもいきり子どもと遊んでいますよ。
――ご主人と二人で過ごす時間はありますか?
子どもが学校に行っている間、買い物に行ったり食事をしています。子どものことなどいろいろ話していますね。仕事のことに対してはほとんど話したことはありません。
――仲がよくてうらましい。夫婦げんかなどはされないですか?
もちろん、する時もありますよ。お互いにいいたいことを言い合える仲なんです。思ったことはきちんと口にだして言う。黙って心の中にしまっておくことはしません。それで、きちんと話してお互いに分かり合うようにしています。ケンカしても、翌日にはケロッとしているんです、引きずりませんね。
――それは、いいですね!
私、少し感情的になりやすいタイプなので、子どもをしかる時も、つい熱が入っちゃうことがあるんです。自分でもわかっているんですが、どうもブレーキがかからない時もあるんです……。そんな時、主人がアドバイスしてくれることがあります。子どもとの接し方を見つめ直すことができますし、何より冷静になれますね。店長という立場なので、いろんな立場の人と向き合っているせいか、人に対しての向き合い方というのに長けていると思います。
――ご主人のことを尊敬している気持ちが伺えます。
主人は、『ありがとう』という言葉を大切にしている人。人に対して感謝の気持ちをきちんと言葉で伝えることができます。だから、子どもも小さなことでも『ありがとう』と素直に言えるようになってもらいたいですね。
――これから、どんな風に子育てをしていきたいと思いますか?
自分が充実していないと、子育てってうまくいかないように思うんです。私にとって、いちばん充実している時間は、サロンワーク。子どもが生まれてから、より一層美容師になってよかったなって思うようになりました。お客様との接客も好きですが、若い世代の後輩と触れ合うことができて、いろんな刺激をもらっています。
中嶋さんの子育て3ヵ条
1.疲れた時は無理をせず、夫に任せる
2.夫婦、言いたいことは言い合う
3.感謝の気持ちを言葉で伝える
小学校に入って手がかからなくなった分、子育てを楽しくされている様子が伺えました。子育ては中嶋さんが中心でこなしているのは変わりませんが、ご主人は精神的なサポートをされているように感じました。夫婦で、お子さんのことを話し合うこと、二人で過ごす時間を大切にされていることで、絆を深めているように思います。中嶋さんの明るい人柄とポジティブなマインドで、これからもサロンワークと子育ての両立ができますように。
▽前編はこちら▽
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取材・文/夏目 円
撮影/岡積千可
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