【子育て応援メソッド】ワンオペ育児は、子どもの成長に合わせた働き方と子育てサービスで乗り切る! Umineko美容室センター南店 釜屋洋子さん♯1
美容業界で働くママ・パパに、仕事と育児の両立について伺う「子育て応援メソッド」。今回は、Umineko美容室 センター南店 釜屋洋子さんにインタビューさせていただきました。
釜屋さんは、ご主人のお仕事の都合で、ほぼワンオペで育児と仕事を両立されてきました。ふたりのお子さんの急な発熱にもひとりで対応しなければいけないので、お子さんが幼稚園まではスタイリストではなくアルバイトで働く形を選択。小学生になった時点で正社員としてUmineko美容室に入社されました。コロナ禍もあり、悶々と悩んだ時期もありましたが、今では「子育てタクシー」など民間サービスを上手に利用しながら、無理のない仕事と育児の両立を実現されています。
お話を伺ったのは…
Umineko美容室 センター南店
釜屋洋子(かまや なみこ)さん
インスタグラムの採用広告をきっかけに、昨年12月にUmineko美容室に正社員として入社。長期出張が続くご主人のお仕事の関係で、2人のお子さんをほぼワンオペで育児中。8才と10才の女の子が夢中になっているチアリーディングをお子さんたちと一緒に楽しんでいます。
知らない土地での子育てで「大人と喋りたい」が口癖に
――昨年12月にUmineko美容室に入社されたそうですが、きっかけを教えてください。
それまで別のサロンでアルバイトとして働いていたのですが、コロナ禍で「今日は暇だからもう上がっていいよ」と言われることが多くなり、転職を考えるようになりました。小学生の娘ふたりの育児をしながら、県外から引っ越してきたため顧客ゼロのわたしを雇ってくれるところはあるのだろうかと、夜中にインスタを見ながら悶々としていたところ、Umineko美容室の広告が目に留まりました。
Umineko美容室は、オーナー自身も顧客ゼロからスタートして店舗数を増やしていること、子育て中のママたちが多数活躍されていること、体に負担のない働き方をお店全体で目指し、コロナ渦でも柔軟にお仕事ができる様子が魅力的でした。私もこんなお店で働きたい! と思い切ってDMを送らせていただきました。
――県外から引っ越してこられたのですか?
30才まで、地元の大分県で美容師をしていました。結婚して主人の仕事の関係で福岡に行くことになり、娘ふたりは福岡で出産しました。産後、少し落ち着いたら仕事復帰しようと思っていたのですが、こんどは主人の出向で兵庫県に引っ越すことになって…。2年後にまた福岡に戻り、その翌年に神奈川県に引っ越してきて、今年で5年目になります。
――お引越しが多かったのですね。
そうなんです。主人が、プラントエンジニアという工場建設の仕事をしていて、結婚前から1~2年おきの長期出張のために日本全国を渡り歩く生活でした。例えば、鹿児島に一回行くと1年帰ってこないという生活で。「それって出張なの?」と友だちにも言われるので、分かりやすいように単身赴任と言ってしまうことも多いです(笑)。
夫不在の中でのワンオペ育児だったこともあり、ふたりの娘の出産・育児で美容師の仕事は5年ほどお休みしていました。
――知らない土地で子育てをしながら、1〜2年おきのお引っ越しは大変なことも多かったと思います。
その頃のわたしの口癖は、「大人と喋りたい」でした。 主人はいないし、知らない土地でママ友もいない。頼れる両親や親戚も近くにいなかったので、とにかく実家に長電話をして、話を聞いてもらっていました。
できれば早く働きたい気持ちもありましたが、1年後には引っ越すかもしれないし、子どもが幼稚園くらいまでは熱を出すことも多いので、職場に迷惑をかけてしまうかもしれないなどさまざまな不安から就職活動に対しても後ろ向きでした。
――Umineko美容室はひさびさのお仕事復帰だったのですね。
神奈川に引っ越してきてから、他のサロンで3年ほどアシスタントメインのアルバイトとして働いていました。 子どもの急な体調不良にもわたしひとりで対応しなければいけないので、この状況でスタイリストとして働いてもお客様にご迷惑をおかけしてしまうと思い、アルバイトとして働くことを希望しました。下の子が小学生になったらスタイリストとして施術をしたいと考えていたので、今回はちょうどそのタイミングでの転職が実現しました。
習いごとのチアには「子育てタクシー」を利用
――釜屋さんの一日はどんなスケジュールで動いていますか?
基本的に9時から18時までサロンに勤務しています。お休みは、週に2日の連休をいただいています。
――お子さんは学童を利用されているのですね。
はい。学童では、工作や夏の間は水遊びなど充実していて、「今日はこんなことしたよ!」と報告してくれます。楽しく過ごせているのでとても安心しています。 ふたりの娘たちは、チアリーディングを習っているのですが、わたしが仕事で送っていけないので、「子育てタクシー」を利用しています。タクシー会社の子ども向けサービスで、通常運賃+手数料300円で学童から習いごとのあるスポーツセンターまで安全に送り届けてくれます。「タクシーで習い事?」と驚かれることもあれば、学童から自宅まで子育てタクシーを利用されているご家庭もあります。ワンオペの我が家の場合、こういったサービスを利用することで正社員として働くことが可能になるので、とても助かっています。
――便利なサービスがあるのですね。
最近は2人とも小学生になり、身の回りのこともある程度は自分でできるようになったので、子育てがグッと楽になったなと感じています。でも、小さい頃よりパパに会えないことが寂しいようで…。以前は、パパとの別れ際は寂しいけれど、すぐに普段の生活に戻れていました。でも最近は、「いつ帰ってくるの?」と頻繁に聞くようになりました。子どもたちも、チアリーディングの新しい技に挑戦したり、大会に出たりとがんばっているので、主人がいない時間はそれはそれと割り切って、子どもたちと一緒にワンオペ育児を楽しみたいと思っています。
ワンオペで仕事と育児を両立させるコツは
ご主人のお仕事の都合で、ほぼワンオペ状態で育児をされてきた釜屋さん。釜屋さんがワンオペで仕事と育児を両立させるコツは以下の3つです。
1.実家との長電話で大人に話を聞いてもらう
2.子どもの成長段階に合わせて働き方を変える
3.子育てタクシーなどサービスをフル活用
後編では、Umineko美容室に転職して得られたさまざまなメリットについてお伺いします。
取材・文/永瀬紀子