ストレスをためない秘策は1人っきりになれる時間をつくること ファンケル ビューティアドバイザー 石川鮎美さん#2
仕事も子育てもハツラツと楽しんでいるワーキングママをご紹介するこの企画。前編に続いて後編でも、ファンケルのビューティアドバイザー、石川鮎美さんにお話を伺います。
前編では、責任感の強さから何でも1人で抱え込んでしまう性格だった石川さんが、パートナーとの言い合いをきっかけに「人に頼る」ことを学んだいきさつなどを語っていただきました。
後編では、ストレスで折れない心のバランスの保ち方やご自身の時間のつくりかたなどをご紹介します。
お話を伺ったのは…
ファンケル ビューティアドバイザー
石川鮎美さん
2015年4月、(株)ファンケルに販売職正社員として入社。小田急新宿店に配属後、順調にキャリアを重ね、北千住マルイ店では店長に就任。2019年6月より産休と育休を取得し、2021年5月よりルミネ北千住店にエリア限定正社員として復職する。
家事の大半は朝、出勤前にこなしておくのが石川さん流
—–保育園のお迎えはパートナーの担当なのですね。
夫は朝が早い分、私よりも帰りが早いのでお任せしています。朝、晩ご飯を作っておいているので、私の帰りが遅くても2人で食事をしてくれています。
—–朝のうちに晩ご飯まで作るのは大変ですね。
帰宅したら子どもと一緒に過ごす時間を大切にしたいので、子どもが起きる前の時間を有効に使っています。
—–親子3人で食事をする時間はなかなか取れませんね。
3人で食卓を囲む時間は少ないですね。夫は基本的に土日が休日ですが、私はシフトによって休日がバラバラ。それでも休日が合えば3人でドライブに行ったり、公園で過ごしたり、楽しく過ごしています。
「無理なら辞めればいい」という追い込まない気持ちで職場復帰
—–産休と育休を2年取ってから職場に復帰。お子さんと離ればなれになるのは辛かったでしょう?
保育園でお別れするとき、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっている娘の姿を見ると「申し訳ないな」と思います。「このまま仕事を辞めて、育児に専念するのもいいかな」と思うこともありました。母や友人に「どうしたら仕事と育児を両立できるのか」を相談した結果、とりあえず仕事に復帰しよう!と決めました。ダメだったら、そのときは辞めればいいという気持ちで復職しました。
—–石川さんのお母様もお仕事をしているのですか?
母は結婚前に美容部員をしていたそうです。ずっと専業主婦でしたが、私が小学生の高学年になった頃にパートとして働くようになりました。「もっと自由になるお金があった方がいいでしょう?」と言っていましたが、本当は外に出て働きたかったのだと思います。
父から「子どもを鍵っ子にしないなら、働いてもいい」と言われたようです。母が働くのは私が学校から帰ってくるまでの時間だったので、寂しい想いはしませんでした。
今も母はパートで働いています。接客が好きなのですね。「家にジッとしていると体がなまる」と言っています(笑)。
—–もしかすると、石川さんの理想の母親像はお母様だったりして?
私が育ったときのように「いつも子どものそばにいる」母親は理想です。でも、家に籠もっていると落ち着きません。私は専業主婦に向かないことが分かりました(笑)。やりがいというか、刺激がほしいのだと思います。
ストレスをため込まないために自分へのご褒美と自由時間を確保
—–石川さんの息抜きというか、ストレスの対処法を教えてください。
仕事でストレスを感じるのは、だいたい接客がうまくいかなかったとき。次の接客で、うまくいかなかった部分を克服しています。
家庭のストレスは、甘いものを食べるか、一人きりになれる時間で解消しています。冷蔵庫の奥の目立たない所に、ちょっと値の張るチョコレートを隠しておいて、疲れたときにコソッと食べています(笑)。一人きりになりたいときは、朝いつもより1時間ほど早起きをしてゆっくりコーヒーを飲みながら考え事をしたりテレビを観たりしています。遅番のときは、朝いつも通りに子どもを保育園に預けたらカフェでのんびり過ごすこともあります。
—–パートナーの息抜き方法は?
夫は筋トレが趣味なんです。2日に1回のペースで子どもが寝付いた夜の9時くらいから12時までジムに行っています。結婚前から「ジムに行かせてほしい」と言っていたので、その時間は大切にしてあげたいですね。
子どもが熱を出したときなど、出かけてほしくない日は「お願いだから家にいて」と言いますけれど。そんなときは、翌朝早起きをしてジムへ行ってます。「筋トレのためなら早起きできるんだ」(笑)って、ちょっと呆れてしまいますね。
—–それでもフラストレーションが溜まってきたらどうしていますか?
すぐイヤホンをして音楽を聴きます。今はハワイアンミュージックを聴くことが多いですね。のほほ~んとした音を聴いていると高ぶった気持ちが落ち着くだけでなく、「さぁやるぞ!」と気分が上がります。
—–これからワーキングママになる方にアドバイスをお願いします。
家族の協力は絶対に外せません。自分がいっぱいいっぱいにならないように周りの人に頼ることと、感謝の気持ちをきちんと伝えることですね。
それから気分転換できる方法を編み出しておくこともオススメします。
石川さん流! ストレスと上手に付き合う3つのポイント
1.ちょっぴり贅沢な甘いものを自分のご褒美にする
2.一人っきりになれる時間を工面する
3.感情が高ぶってきたら、音楽を聴いてクールダウンする
以前は自分に厳しすぎて、いつもピリピリしていたという石川さん。今はそんな雰囲気が一切なく、とても柔和でご自分もご家族も大切にしている様子がうかがえます。
石川さんのようにストレスと上手に付き合えれば、仕事にも育児にも前向きに取り組めそうです。