「私たち、コレで上京しました！」 業界上京物語――

現在、東京都で働く美容師の数は約６万人と言われています。東京に次ぐ大阪や神奈川での美容師数は３万人以上と言われているので、東京は他府県を大きく引き離した美容師数と言えます。

美容師に限らず東京は求心力が高いことでも有名ですが、実際に東京の美容業界で働いている人たち、過去に東京の美容業界で働いていた人たちの「上京のきっかけ」は何だったのでしょうか。当時のエピソードも併せて聞いてみました。

「働くなら東京」って決めていたのですが、実際行くとホームシックが激しくて……特に休日！　一人で部屋にいると、田舎のこととか思い出したりして……これじゃダメだって思って、勇気を振り絞って駅まで歩いて。小さな挑戦をしながら過ごしました（笑）。

親に「美容師になる！」って言ったのは、田舎から東京に出るための口実だったんです。だから、イヤになったらすぐ辞めるつもりでしたし、美容師になって数か月で「辞める！」って言っていました。こんなに続くとは（笑）。

地元がド田舎で、しかも高校生で門限が夜７時だったんです。だから、「早く都会に出たい」という思いがあって、大阪なんばの美容専門学校に入学しました。あ、上京の話なのに上阪ですいません。都会はすごいですね。出かける時はちゃんと鍵を閉めないといけないんですから（笑）。

美容専門学校は地元にもありましたが、いろんな発見をしたいと思って東京の美容専門学校に進みました。卒業後、東京のサロンで１年間働きましたが、ふと地元の福島で美容師をしたいと思ってanxに入りました。現在、福島のanxで10年働いています。

高校卒業後に東京に行こうとしたら、先生が大反対！　仕方なく地元でアルバイト三昧……22歳のとき、周りの友達が大学を卒業して働き始めてやっと「これはマズい！」と思って、千葉のお姉ちゃんに相談したら、「こっちおいでよ」と言ってくれたので、「じゃあ、行く！」って（笑）。安易ですよね。

これから東京で美容業界に携わろうと思っているみなさん。当然のように東京は激戦区で、人口に対する美容師数は全国最多です。意外なことに、全国で３番目に少ない千葉県、４番目の埼玉県、５番目の神奈川県なんて狙い目かもしれません。さらに、その３県には「髪は東京で切る！」という人も多いので、実際は更に少なくなるかも？

※あくまでも統計上の順位ですので、参考程度にご活用ください。

今回、上京物語として書きましたが、どの地域であってもおしごとを楽しむことが一番です。東京の美容業界人も地方の美容業界人も……レッツエンジョイ！　ビューティーライフ♪