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ヘルスケア 2021-01-21

【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.19】スポーツトレーナー 和田拓巳さんに聞く「この道を目指したきっかけ」

ヘルスケア業界のさまざまな職種にフォーカスし、その道で働くプロにお仕事の魅力や経 験談を語っていただく『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』の企画。

今回はフリーのスポーツトレーナーとして活躍する和田拓巳さんにインタビュー。和田さんがトレーナーを目指したきっかけから、幅広く活躍されている現在に至るまでの経緯をたっぷりお聞きしました。

教えてくれたのは…

スポーツトレーナー 和田拓巳さん

スポーツトレーナー。一般の方はもちろん、アーティストやプロスポーツ選手といった著名人への指導経験も多数あり。加えて、ヘルスケア媒体のライターや、トレーニングに関する講演講師、トレーニング用品の商品開発も手がけるなど、活躍は多岐に渡る。

スポーツトレーナーの仕事に捉われず、幅広く活動を始めるように

―始めに、和田さんのお仕事を詳しく教えてください。

ジムや個人宅に伺い、一般の方やスポーツ選手などへのトレーニング・ストレッチ指導を行っています。ダイエットやボディメイク、怪我のリハビリなど、教える内容もお客さんの目的によってさまざまです。加えて、トレーニングの講演・講習の講師やヘルスケアWEB媒体でのライティング、トレーニング用品の開発や監修にも携わらせていただいています。

―ライターとしても活躍されていらっしゃるんですね!

今となっては、スポーツトレーナーさん自らが動画などを介して情報を発信することも増えてきましたが、数年前までは、ネットで調べた情報をそのまま書いたような記事ばかりがネット上に溢れていたんです。ですが、それらの記事をスポーツトレーナーの観点から見ると、正確性に疑問を感じる部分も多く、ならばいっそのことスポーツトレーナーである自分が記事を書いてしまおうと思い立ってライティングの仕事も始めるようになりました。

加えて、スポーツトレーナーの仕事一本でこの先もずっと続けていくことには、労働時間や体力面での不安もあったので、将来を見据えてチャレンジした部分もありました。ですが結果的に、ライターのお仕事を始めたことで別の企画のお話をいただけたり、商品開発にも携わらせてもらえたりと、新たなお仕事の機会をいただけることにもつながったので挑戦して良かったと思っています。また、スポーツトレーナーをしながらライターとしても活動している方は、今でもそんなに多くないと思うので、ある種、僕の一つの強みと捉えています。

将来を見据え、フリーランスとしての活動を決意しました

―では、和田さんがスポーツトレーナーの道を目指されたきっかけを教えてください。

学生時代はサッカーをやっていたこともあり、当時から漠然と「将来はスポーツに携われる仕事に就きたい」と思ってはいました。ですが、スポーツトレーナーの仕事を本格的に目指すようになったのは専門学校に入学してからですね。元々は、知り合いに鍼灸師がいたり、学生時代に読んでいたスポーツ系の漫画に登場していた『天才はり師』というキャラクターに憧れていた影響もあって(笑)、鍼灸師の仕事に興味を持っていたんです。そのときトレーナーという職業を知り、鍼灸師よりスポーツに関われるトレーナーになってみようと地元の専門学校へ入学しました。そこで実際に学んでいくうちにウエイトトレーニングなどの筋トレからアプローチするのも面白いと感じるようになり、本格的にスポーツトレーナーを目指すことに決めました。

―では専門学校を卒業後、どのようにして現在に至ったのですか?

学校卒業後はスポーツトレーナーとして前職に就職し、約15年間勤務しました。前職の会社ではアスリートへの指導も積極的に行っていたので、一般の方からプロの方まで、さまざまな人たちの指導・施術に携わらせていただき、大変貴重な経験をさせていただきました。前職は忙しいながらもやりがいがあり、トレーナーとして更なる高みを目指せると考えていました。ですが、自分の周りの環境が変化したことがきっかけで、僕自身の今後の働き方を見つめ直し、プライベートの時間の大切さや新しい分野の活動もしていきたいと、将来を見据えてフリーランスになることに決めました。そして独立した今も、いろんな方とのご縁の中でたくさんのお仕事を経験させていただき、現在に至ります。

―フリーランスで活動することで感じたメリットやデメリットはありましたか?

フリーランスになってからは、アスリートのチームに帯同して回るといった機会は少なくなったので、自分の時間には多少余裕が持てるようになりました。ですが、フリーランスは自分で行動しないとお金には繋がらないので、現在のような新型コロナウイルスの影響でお客さんがストップしてしまうような事態に直面すると、経済面の影響は大きくなりますね。それこそ僕の場合は、自粛によってスポーツトレーナーとしての活動を制限されたときに、ライティングなど直接指導する活動以外の仕事に助けられた部分も大きかったです。

―和田さんの一日のタイムスケジュールを教えてください。

一日あたり、平均して3人程度の指導を行うことが多いです。夕方以降はなるべくレッスンは入れないようにスケジュールを調整し、自分のトレーニングやWEBライティングの仕事を行う時間に充てています。

スポーツトレーナーの経験と知識を活かして、ライターとしても活躍されている和田さん。そんな和田さんに、次回はスポーツトレーナーとして成功するための秘訣などをお聞きします!

▽#2はこちら▽
【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.19】スポーツトレーナー 和田拓巳さんが教える「スポーツトレーナーの仕事に大切なこと」>>

取材・文/小沼奈央(レ・キャトル)
撮影/石原麻里絵(fort)

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