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ヘルスケア 2022-09-25

理学療法士としての知識を活かして、常に最新の技術力を更新し続ける【整体師 石田一平さん】#1

地方でヘルスケア事業に携わっている方に、都内とは異なる集客方法や売上アップのための取り組みについてインタビューする本企画。

今回お話をお伺いしたのは、愛知県名古屋市で整体院を経営する院長の石田一平さん。

前編では、理学療法士として活躍していた石田一平さんが整体師へ転身し、整体院を開業した経緯と、そのために準備したことや現在施術している手技の特徴についてお聞きしました。

教えてくれたのは…
颯整体院 石田一平さん

愛知県内の病院の整形外科にて理学療法士として約10年勤務。開業を目指して整体のことを学び始め、3ヶ月で週末のみ施術を行う整体院からスタート。その半年後、名古屋市で本格的に整体院を開業し、2年あまりにも関わらず地域の方々から絶大な信頼を受ける整体師として活躍中。

自力で経営をしたい!という想いから、整体師へ転身

今回お話を伺った、「颯整体院」の石田一平院長

――開業前の経緯を教えてください。

整体院を開業する前は、病院の整形外科で理学療法士として働いていたんです。

そもそもは高校時代、いよいよ進路を決める時期になって理学療法士を目指すことにしました。地元の岐阜を離れて愛知県内にある専門学校に通い、資格取得後は流れるように県内の整形外科病院の外来で理学療法士として働いていました。

――なぜ整体の道へ?

いずれは自分で事業を立ち上げて経営したいと考えていたことがきっかけです。ですが、理学療法士は開業権がなく、病院や施設に属さないと働けないことを知って…。開業を目指すには不都合な状況を打開すべく、「他に理学療法士としての知識や経験を活かせる職業はないのか?」と考えたところ、たどり着いたのが整体師だったんです。

――地元が岐阜県とのことですが、地元には戻らずなぜ愛知県名古屋市で開業したのですか?

お世話になった方々に恩返しがしたかったからです。専門学生時代からの恩師や知人、病院勤務の際に関わった先生たち、さらには開業のアドバイスをいただいた経営者の方など、皆さんが愛知県内にいたことで、名古屋市で開業しようと心に誓いました。

――整体師として開業をすると決めてから、はじめに取り組んだことはなんですか?

整体院としての収入が見込めるまで、今の職は手放さずに生活の安定を保ちながら、整体についての勉強を始めました。当時の本業の合間をぬって全国各地で行われる技術のセミナーに行ったり、高額な金額の講習も受けたり…。先行投資だと思って、学びにお金を費やしました。

整体の手技をある程度取得できたと思ったときに、週末だけレンタルスペースを借りて仮の整体院としてお客様に施術をする機会をつくったんです

――週末に営業するにあたって、集客はどのように行なっていたのですか?

すべて手仕事ですよ。自分でチラシを作成して、一件一件ポスティングしたんです。たくさん他院のチラシを見比べて参考にして、キャッチコピーにはかなり力を入れていましたね。周りからいかに反応をいただけるかを考えて、いいところを吸収して無我夢中に取り入れていました。

根性の賜物だったのか、半年後には40〜50人くらいの方にご来店いただけるようになって…。これは週末開業だけでも生活できるようになったのではと。本格的にスタートする自信がついたそのとき、理学療法士を辞めて開業に踏み切りました。

新たに取り入れるよりも、既存の方法を「継続すること」が集客へ繋がった

日当たり良好な「颯整体院」。完全予約制なので人目や時間を気にせず施術に集中できるのが嬉しいポイント

――本職とした後、週末だけ施術していた頃に比べて売り上げはいかがでしたか?

上がりましたね。週末営業時の2倍くらいのお客様にいらしていただき、売り上げ自体も3〜4倍となって安定してきました。

当時はチラシのみで集客をしていたのですが、だんだん口コミが広がったようです。都内は口コミサイトなどが強いのでしょうが、ここでは地域柄、良い評判も悪い評判も直接広がっていくみたいです。

あとは価格設定ですね。もともとは週末営業から始めたこともあったからか、どうしても強気の価格設定ができなかったんです。でも、何度かセミナーに通ううちに「この技術に対して今の値段はちょっと低いな」など感じることが増え、徐々に新規の方から料金設定を改定したことで売り上げが増してきたんだと思います。

――価格設定は大事ですね。順調とお見受けしますが、開業してから大変だと感じたことはありますか?

開業当初は、やはり技術力が未熟なために十分な施術ができていなかったのでしょうか。思うように集客が見込めず、少々悩みましたね。

――それぞれどうやって克服しましたか?

技術面も集客面も急激に上達、改善するような秘策はないと思っています。しかも、運悪くコロナ禍が重なってきたこともあったので、耐えてこれまでやってきたことを継続してきました。

チラシでの集客を続けつつ、技術面も地道にコツコツ勉強して自分に足りないところを補うように心がけていました。そのときの志を忘れないよう、今でも月一回は全国各地で行われている技術セミナーで学び続けています。

お客様の症状に合わせた施術で満足なサービスを

すべて「手」での施術にこだわっています

――学びが反映されて現在の施術に活きているのですね。その手技について教えてください。

そうですね、常に高い技術力を更新していきたいと考えています。

現在は、独自に生み出した「石田式整体」を主とした施術を行なっています。これは、「機能解剖学に基づいた手技」「筋膜の奥にアプローチする骨膜リリース」「本来使うべき部位を正しく認識する運動療法」の3つを組み合わせたものです。お客様ごとに痛みの原因が違うので、それぞれの症状に合わせて施術に取り入れています。

――お客様の症状ごとに組み合わせて施術されているのですね。

はい。お客様の悩みに対して、いかにより良いサービスで応えるかを考えて施術をしています。良いサービスとひと口に言っても感じ方は人それぞれですよね。どうしたらその人の痛みの原因が取り除けるかということに焦点を当てて丁寧に紐解き、治癒した後も症状が再発しないようにアフターケアも入念に行なっています。

また、機械を使用して痛みを取り除く整体院も多く見受けられますが、当院ではそういった機械は使用せず、「手」をメインに施術することで満足度が高い理由の一つだと感じています。

――やはり、「機械」ではなく、「手」がポイントなのでしょうか?

そう感じます。機械は、一時的に痛みを和らげることに特化していますが、そのあと痛みを繰り返してしまうケースが多いんです。そこで手をメインに施術をするとお客様の体の状態を読み取ることができるので、施術にすぐ取り入れてフィードバックすることができる。施術側はもちろん、お客様側からしても直接触れられることで得られる信頼感が満足度の高さに直結しているんだと感じます

開業のための準備と安定までの道のり

1.安定するまでは緻密に、自信がついたら大胆に行動する

2.ピンチのときこそ培ってきたことを継続して耐え忍ぶ

3.「生涯勉強」の精神でお客様に寄り添い技術をアップデートする


理学療法士としての経験が活かせると思い、独立心が極まって整体師に転身した石田さん。努力を実らせた力強さを感じるほどに、お客様の症状にひたむきに向き合う姿勢がひしひしと伝わってきました。後編では、地方で経営して成功するコツや想い、今後の目標やアドバイスについてお聞きします。

取材・文/東菜々(レ・キャトル)

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Salon Data

颯整体院
住所:愛知県名古屋市東区筒井町4丁目38 ハウス108筒井 501号室
TEL:080-4842-7808

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