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Uncategorized 2021-06-13

介護事務で働くなら資格は必要? おすすめの資格と対策講座を紹介!

事業所での事務業務をおこなう介護事務は、介護に関する知識を求められます。通常の事務業務のほか、介護報酬請求など介護業界ならではの仕事をおこなうのが特徴です。働ける場所は幅広く、専門職としての知識やスキルを身につけることができます。

しかし、介護事務で働く場合、必要となる資格はあるのでしょうか。今回は仕事内容とあわせて、おすすめの資格や対策講座をご紹介します。就職や転職のことを踏まえたうえで、資格取得を考えましょう。

介護事務のお仕事がしたい! 資格は必要なの?

介護事務とは、介護に関する事務業務をまとめた総称です。介護業界は夜勤がある職種が多いですが、介護事務は基本的に夜勤がないため、働きやすさの面で人気を集めています。まずは、介護事務の仕事内容や資格の必要性について見ていきましょう。

介護事務のお仕事とは|介護保険に関する知識が必要

介護事務の仕事は、介護報酬請求に関する業務・運用予算の管理など財務に関する管理業務・受付や電話対応などの施設でおこなう雑務の3つにわかれます。具体的な仕事内容をみていきましょう。

介護報酬請求に関する業務|レセプト作成

介護事務のおもな仕事は、介護報酬請求に関する業務です。市町村に請求する介護報酬の明細書である、レセプトを作成します。介護報酬は毎月請求するものであり、月初めに前月分を請求する場合が多いです。報酬の1割は施設の利用者、残りの9割は介護保険から支払われます。

運用予算の管理など財務に関する管理業務

介護事務では財務状況の管理など、施設の費用に関する管理業務も仕事に含まれます。具体的には、備品の購入や施設の修繕費管理などです。財務状況の管理だけでなく、職員の労働管理をおこなう場合もあります。

受付や電話対応などの施設でおこなう雑務

受付業務や電話対応の業務も介護事務の仕事で、受付では来客に対応しなければなりません。電話対応では、医療機関や福祉関連会社からかかってくるさまざまな電話に出ます。福祉に関する基本的な用語を理解しておかないと電話にうまく対応できないため、介護事務ではある程度の知識が必要です。

介護事務のお仕事には資格が必要?

介護報酬請求や財務管理、電話対応など幅広い業務をこなす介護事務ですが、仕事をおこなううえで必須の資格はありません。ただし、介護に関する資格を取得することには多くのメリットがあります。資格取得のメリットを知り、資格の取得を検討しましょう。

専門職として必要な知識とスキルを身につけられる

資格取得の勉強をとおして、知識やスキルを身につけられます。介護事務では介護報酬請求や医療機関との電話など、通常の事務とは異なり専門的な知識を有する業務があるので、知識やスキルを身につけておけるのは大きなメリットです。仕事をはじめる際、スムーズに取り組めるでしょう。

活躍できる場が広い

資格を取得しておくと、介護に関するさまざまな施設や会社で働くことができます。資格を活かせるのは介護施設のほか、訪問介護事業所や病院、在宅介護支援センターなどです。活躍できる場が広ければ、転居や転職の際職探しに困ることはないでしょう。需要がある仕事なので、働き方も選びやすい特徴があります。正社員やパート、派遣などライフスタイルに合わせた働き方が選べるのはメリットでしょう。

就職や転職にも役立つ

無資格でも就業可能な介護事務ですが、資格を所有している人のほうが採用されやすいでしょう。介護士やケアマネージャーが介護事務を兼任している施設では、業務の両立がたいへんな場合があり、業務の基本的な部分を理解している資格所有者は重宝されるからです。就職や転職で有利に働くので、資格を取得しておいて損はないでしょう。

おすすめ資格と講座を紹介!

資格取得にはたくさんのメリットがあるので、まずはどんな資格があるのか把握しましょう。おすすめの資格と対策講座をご紹介します。

技能認定振興協会|介護事務管理士技能認定試験

介護事務管理士は、事業所で介護報酬請求やケアマネージャーの業務サポートをおこないます。技能認定振興協会の介護事務管理士技能認定試験に合格すると、介護事務管理士のスキルを証明することが可能です。

介護事務管理士技能認定試験は奇数月の第4土曜日翌日に開催され、実技試験と学科試験を受けます。とくに受験資格はないので、だれでも受験することが可能です。試験実施方法は在宅受験で、実技試験は介護給付費明細書を作成するために必要な知識、学科試験は法規と介護請求事務について出題されます。合格率は約50%と難易度が高く、きちんとした事前準備が必要です。

ソラスト|介護事務講座(通信)

ソラストでは、介護事務講座を受講できます。2021年4月の介護報酬改定にあわせて講座のリニューアルをおこない、オンラインを活用した学習スタイルとなりました。メールで個別に学習をサポートしてもらうことができ、課題はオンラインで提出可能です。オンラインの活用により、効率的な勉強ができます。

日本医療教育財団|ケアクラーク技能認定試験

ケアクラークは、介護報酬請求業務のほかコミュニケーションや社会福祉、介護技術など介護事務職に求められる知識と技能があることを証明する称号です。日本医療教育財団がおこなうケアクラーク技能認定試験に合格すると、ケアクラークの資格が取得できます。

この試験は、毎年1月・5月・9月に開催されているのが特徴です。受験実施方法は在宅受験で、試験は学科と実技にわかれます。だれでも受験することができ、合格率は60~70%です。

ニチイ|ニチイの介護事務講座(通信)

ニチイの介護事務講座は通学と通信にわかれていますが、現在は通信のみ受講可能です。質問回答システムや学習アドバイザーのサポートがあるので、通信でも不安を感じることはないでしょう。無料延長や聴講制度が利用でき、学びやすい環境が整っています。

日本医療事務協会|介護報酬請求事務技能検定試験

介護報酬請求事務技能検定試験は、介護報酬の請求業務に必要な知識や技能を審査するものです。日本医療事務協会が開催する試験に合格すれば、介護事務の資格所有者を名乗ることができます。

この試験は、偶数月の第3日曜日に開催されているのが特徴です。受験資格は、日本医療事務協会が認定する介護事務講座を修了したもの、受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学など、受験申請のあった一般受験申込み者が対象となっています。受験科目は学科試験と実技試験で、介護保険制度の仕組みや給付管理業務などについて問われるようです。合格率は2018年度が79.1%、2019年度が78.2%となっています。

日本医療事務協会|介護事務講座(通学・通信)

日本医療事務協会の介護事務講座は、通信コースと通学コースがあります。通信コースは最短1カ月で学習でき、専任講師が課題添削や質問に対応してくれます。一方、通学コースは3日の受講なので、仕事と両立しながら資格取得が可能です。授業では講義と実習をおこない、講座終了後に教材を見ながら介護報酬請求事務技能検定試験が受けられます。

資格があれば専門職として即戦力になれる!

介護事務の仕事は、介護報酬請求や財務状況の管理などさまざまです。介護事務として働く際に必須の資格はありませんが、資格を取得したほうがメリットは大きいでしょう。具体的なメリットには知識やスキルの向上、就職や転職に役立つ点があげられます。

介護事務におすすめの資格は、介護事務管理士、ケアクラーク、介護報酬請求事務です。介護事務で働くことを考えているのであれば、ぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

引用元:
JSMA 技能認定振興協会 介護事務管理士 技能認定試験
独立行政法人 福祉医療機構 WAM NET 介護事務管理士
医療事務・介護の資格取得ならソラスト教育サービス 介護事務講座
一般財団法人 日本医療教育財団 ケアクラーク技能認定試験
医療・介護の資格と就職ならニチイまなびネット 介護事務講座
日本医療事務協会 医療事務検定情報サイト 介護報酬請求事務技能検定試験とは
日本医療事務協会 介護事務講座とは
日本医療事務協会 介護事務講座 通学コース
日本医療事務協会 通信コース

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