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介護・看護・リハビリ 2019-12-02

介護施設で働く事務員「介護事務」の現状と将来性について

2000年にスタートした介護保険制度によって、介護事務の需要も伸びてきています。高齢化社会を迎えた日本では、様々な事業所で人材不足が嘆かれており、介護事務の人も、介護事務の仕事だけをしていればいいという状況ではありません。

今回はそんな介護事務の現状と将来性についてまとめていきます。

今後も介護事務の需要は増えていく

2000年にスタートした介護保険制度により、たくさんの事業者が介護業界に参入するようになりました。この制度のおかげで、国や各自治体のバックアップを受けながら、介護サービスを提供することができているからです。

介護保険制度の中では、介護報酬というものがあり、請け負った利用者の数などによって、各事業者が国や自治体から、報酬という形でお金をもらうことができています。この介護報酬の請求業務などを専任として行っているのが、「介護事務」です。介護保険制度が始まってから、介護業界における求人情報は様々なところで溢れかえっており、求人情報の中に、介護に関する求人を見ない日はないと言えるほどです。

日本はこれから、超高齢化社会を迎える予定であり、ますます高齢者の人口が増えていくことがわかっています。そんな中、介護業界の求人市場は売り手市場となり、介護事務の求人も無くなることはないでしょう。介護保険制度が続く以上、これからも介護事務の仕事は必要不可欠なものとなるはずです。

介護事務の仕事は事務作業だけではない

介護業界において言えることですが、介護業界では常に人手不足が叫ばれています。今後も、介護に関する施設数は増えていくと言われており、さらに人手不足が加速することでしょう。そんな中で介護事務の需要も減ることはありません。

覚えておきたいことは、介護事務として晴れて就職することになったとしても、介護事務だけを行っている施設はほとんどなく、ほとんどの事業所において、介護事務の人が、実際の介護業務に携わっているところも少なくないということです。本来は、ホームヘルパーや介護士、看護士といった人たちによって行われる仕事も、人手不足が原因で、介護事務の人にも依頼されることが往々にしてあります。

また、介護事務は施設全体を把握していることも多く、お茶くみや単純作業など、まるで「なんでも屋」のような感覚で使われてしまうことさえあります。また、介護事務として働いていくうえでも、自分は介護事務の仕事しかしない、と頑固になっているよりかは、様々な仕事に挑戦をしていった方が、評価につながり優遇されることもよくあります。

介護以外のスキルもあると尚良い

介護事務の仕事として、介護報酬の請求や介護利用者への請求書の発行などがあります。しかし、様々な施設では介護職員の不足により、介護事務が直接介護業務に携わることも少なくありません。このように、介護事務として働き始めるうえで大切にしたいことは、介護事務の仕事だけができればいいと思わず、様々な仕事に挑戦していく姿勢が求められるでしょう。

中には、ヘルパーや介護福祉士などの資格を持ち合わせている人もいます。また、介護福祉士やヘルパーなどの資格を保有しているだけで、各種手当が付与されることもあり、頑張った分だけ給与面に反映されることもあるのです。介護事務と言えども、介護に関する他のスキルを持っていることによって、優遇されることもたくさんあります。

また、介護事務として働くためには、正社員として採用されるばかりではなく、中にはパートや派遣社員として、雇用されることも少なくありません。自分が働きたい時間に、希望通り働くことができるのはとても魅力です。しかし、何のスキルもない介護事務よりかは、様々なスキルをもった介護事務の方が採用にいたりやすいため、自分の都合で働きたいと思ったら、介護事務以外の特別なスキルがあれば、採用時にとても役に立つことでしょう。

介護報酬の請求など、事務仕事がメインとなる「介護事務」

しかし、実態は介護事務の仕事だけでなく、それ以外の仕事を頼まれることも少なくありません。実際に介護の現場に出て、介護事務に携わるなんてことも。また、介護事務としてのスキルがあるのはもちろん、それ以外のスキルがあることによって、給与面へ反映されることや、転職時に有利になることも多いため、介護事務以外のスキルを持っておくのも良いでしょう。

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