子育ての不安は地元のネットワークで解決!【(株)ドクターシーラボ 広報グループ PR 菊地 恵さん】#1
(株)ドクターシーラボの広報担当として、ときには深夜まで仕事をこなしてきた菊地さん。出産・育児を通して、働き方やライフスタイルがどのように変化したのか詳しくお話を伺います。
中学校の同級生と32歳で結婚
——パートナーと出会ったきっかけは何ですか?
夫とは中学の同級生なんです。中学の頃から付き合い始めて、ず~っと別れることなく2016年に結婚しました。
——それはすごい! お二人のご実家は都内なんですか?
いえいえ。二人とも岩手県の出身です。私が大学進学のために18歳で上京して、彼は大学を卒業してから就職のために上京してきたんです。その当時は一緒に暮らすことなく、別々の家に住んで社会人生活を送っていました。
——結婚に至るまで、かなり時間がかかっていますが…
そうですね。借りていた家の更新をきっかけに、「更新料がもったいないから一緒に暮らそう」ということになったのが2012年。
一緒に暮らし始めると、「結婚」へのきっかけが踏み出しにくいですよね。私も夫も子どもが欲しかったので、「そろそろ…」とは思っていたんですが。私から「早くプロポーズしてよ」的な雰囲気を出しました(笑)。
34歳で出産。サポートはなし!
——結婚から1年で妊娠。順調ですね。
そうでもないんですよ。なかなか子どもができなくて、不妊治療を始めたらすぐに授かりました。妊娠が分かったときは、「やっと授かった!」という喜びが大きかったですね。夫もすごく喜んでいました。
——その当時の菊地さんはキャリアも順調で、仕事も忙しかったのでは?
その当時はバリバリ仕事をこなしていた時期ですね。産休と育休を取ることでキャリアが止まってしまうとか、ポジションを失うのではないか…という不安は全くありませんでした。
ただ、自分のやりたいことをやる時間が減ってしまうこと、自分の力ではこなせなくなってしまうことに、もどかしさを感じていました。
——出産が間近になって気持ちに変化はありましたか?
最初のうちは「新しい家族が増える!」という喜びしか感じませんでしたが、時間が経つにつれて「仕事の仕方がすべて変わる」とか「時間の使い方をどうしよう」とか、不安な気持ちも生まれてきました。
でも、お腹が膨らんでくると「愛おしさ」も大きくなりました。
——ご実家が岩手ですから、ご両親のサポートを受けるにはちょっと遠いですよね。
そうなんです。ですから妊娠が分かったときから、地元のネットワークづくりを始めました。自治体の支援環境を調べて、子育てイベントや教室があれば積極的に参加するようにしました。そうこうするうちに顔なじみやママ友が増えていくんですよね。保育園や学校の情報交換ができるようになって助かりました。
ママ友には本当に支えられました。今も週に1回、育児教室や親子教室に通っているんですよ。
育休中は仕事は忘れて子どもに集中!
——産休と育休の間、仕事のことは気になりましたか?
1年半、仕事から離れて子どもと一緒に過ごしましたが、その間は仕事のことは考えないようにしました。ただ、ドラッグストアやデパートに行くとドクターシーラボの商品や売り場がありますし、雑誌を見れば商品が掲載されているので、完全に忘れることはできませんでしたけれど(笑)。
ドクターシーラボの商品は私にとって子どものような存在なんですよね、きっと。頭の片隅には必ずあるんです。でも、この産休・育休の間は、本当の自分の子どもと向きあおう! と決めていました。
——最初のお子さんですし、育児の不安はありませんでしたか?
予想していた育児と現実とのギャップが大き過ぎて、その溝を埋めることができませんでした。自分の思い通りにならないことが辛くて…。ちょっと鬱っぽくなってしまって、自治体の保育課や助産師さんに助けてもらいました。
——パートナーは頼りになりましたか?
そうですね。仕事を切り上げて早く帰ってくるようにしてくれたり、家事に協力的だったり。やって欲しいことを伝えれば何でも、素直にやってくれますよ。
——基本、育児は菊地さんのワンオペレーションなんですね?
はい。夫は出勤が早くて、帰ってくるのが夜9時半から10時くらいと遅いんです。なので子どもと一緒にいられる時間がとれないんですよね。その分、土日と休日は子どもをお風呂に入れるところから寝かしつけるまで、任せています。
—–家事の分担とか、決めていらっしゃるんですか?
だいたい決めています、お風呂掃除とゴミ出しは夫の担当です。
子育て支援の集まりの時、先生がおっしゃっていたんです。「何でやってくれないの!」と怒っても、「男性は自分から気づいて、率先して家事をやれない」んですって。
だから、やって欲しいことをため込まないで、声を出すことが大事なんだそうです。それを聞いてから、私も手伝って欲しいことは、どんどん言うようにしました。夫もイヤな顔をすることなく、やってくれますよ。
妊娠が分かってから育休中までの子育てポイント3カ条
1.自治体が主催するイベントなどを積極的に利用する
2.地元のコミュニティーに参加して情報交換の場をつくる
3.言いたいことやストレスはため込まず、すぐ助けを求める
実家が離れていると、出産した後に両親のサポートを受けるのは難しいこと。しかも仕事をしていると、ご近所づきあいも挨拶程度になりがちです。
地域のコミュニティーに加わるには、自治体のイベントに参加するのがいちばんの近道のようです。菊地さんもママ友たちとの情報交換が大きな支えになったと振り返っていました。
また、赤ちゃんだけでなくママ本人に対するサポートも、積極的に受けたいもの。一人で抱え込まず、助けて欲しいときは周りに声をかけることが大事。どんなサポートが受けられるのか、あらかじめ調べておくのもいいでしょう。
後半は、育休が明けて復職してから現在に至るまでの様子をうかがいます。
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