【子育て応援メソッド】 週末の育児をメインで担うパパには、気分転換できる「ひとり時間」をごほうび 三谷明日香さん #2
1才の女の子のママであり、美容師・ヘアメイクの三谷明日香さんにインタビュー。前編では、産後も働きやすい環境を求めて、事前にフリーランスに転身し、新たなサロンに籍を移すなど用意周到な行動についてお伺いしました。
後編では、ご多忙なお仕事と育児の両立法について伺います。週末はパパがメインで育児をするのでご主人のためのひとり時間をプレゼント! 保育園の素晴らしい離乳食進行、時間がなくてもキレイを保つご愛用アイテムなどを伺います。
夫婦それぞれの時間を確保しています
フリーランス美容師&ヘアメイク 三谷明日香さん。銀座ヘアサロン「BLESS」に勤務する傍ら、WEBサイトやスタジオ撮影でのヘアメイクも手がける。ていねいなカウンセリングにより、個々のライフスタイルや髪質・骨格・悩みに合わせたヘアスタイルを提案。1才女児のママ。
――お仕事は保育園だけで間に合っていますか?
土曜は保育園に娘を預けて、日曜は保育園がお休みなので主人にみてもらっています。帰宅するとほっとする状態とは言い難いですが、娘の生命の危機に影響ないくらいにみてくれています(笑)。
生後2ヶ月から仕事復帰しているので、その月齢から日曜はまる一日主人にお願いしています。わたしの仕事柄土日は休めないし、わたしも働きたかったので、主人に慣れてもらうしかなかったんですね。最初はもう半強制的に娘の面倒をみてもらっていた感じです。
――0歳児をまる一日ひとりでみられるパパはすごいと思います。
最初慣れないうちは、主人が疲れ果ててしまってグチを言われたことも…。オムツ替えも「こんなの無理…」と言っていましたが、2ヶ月目くらいからコツがわかってきたようですね。いまは離乳食も終わって完全食になり、好き嫌いも把握してくれています。あやし方も上手になって、娘もキャハキャハ喜んでいます。
日曜の日中まるまる娘のお世話をお願いする分、わたしが帰宅したら主人は夜間テニスに出かけます。もちろん娘はかわいいのですが、わたしたち夫婦はお互いひとりの時間も欲しいタイプ。わたしは仕事の時間が育児の息抜きになっていますが、主人はテニスや友だちと過ごす時間を大切にしています。そうやって交替でひとりの時間を確保するように心がけています。
主人は平日の帰宅が遅いので、平日は主人に負担をかけないようにしています。ときどき、「お風呂入れてみれば」とは言ってみますが、土日にみてもらう分そこは強く言わないようにして、平日はゲーマーに徹していただいていますね(笑)。
――ご主人だけでは都合がつかないときはどうされていますか?
熱があって保育園に行けないときがありましたが、主人も休めず、でもお客様に当日「申し訳ありません」はしたくないんですよね。そのときは、静岡に住んでいる母に出てきてもらって娘をみてもらいました。妹も最近東京に引っ越してきたので、都合があうときはみてもらっています。母は娘の洋服をたくさん作って送ってくれるので、わたしが買うのはほぼ肌着くらいなんですよ。
離乳食は保育園のスケジュール通りに進めました
――保育園の活動内容は、ママからみてどんな印象ですか?
クリスマスや豆まきなど季節のイベントをこまめに開催してくれて、娘はとてもよい経験ができているなと思います。保護者にはあとでDVDを見せてくれたり。家ではそこまでできないのでありがたいですね。
それから、成長に合わせて離乳食を進めてくれたことは本当に助かりました。離乳食の進め方がよく分からなかったのですが、里帰り出産から戻ってきてからは近くにすぐ聞ける人もいなくて…。でも、保育園で離乳食のスケジュール表を作ってくれて、「ご飯をしっかり噛んで食べられているので、次は○○を食べさせてみましょう」、「アレルギーがある△△はこんなふうに進めましょう」、「そろそろ完了期にしましょう」など子どもの成長具合をきちんと見てくれてアドバイスもいただけたので、その通~りに進めました。いまは大人とほぼ同じものを小さく刻んで食べるまでになりました。
――保育園は、ママにとっても強い味方ですね。
本当に心強いです。最近は、自我が芽生えてきて、食事にも好き嫌いが出てきました。ひじきやホウレン草を口もとに運ぶと首を横に振って拒否したり、ベーッと出してしまうことも…。でも、保育園ではほぼ毎日おかわりしているそうです(笑)。それなら家で無理やり嫌いなものを食べさせなくても栄養失調になることはないだろうと、わたしもゆったり構えることができています。
――育児情報はどんなところから得ていますか?
コロナ禍でママ友と知り合うきっかけがぜんぜんなかったので、お客様で同世代のお子さんがいらっしゃる方とか、子育てが終わった方から情報をたくさんいただけることはとても助かります。わたしはママとしての時間以外はほぼ仕事をしているので、育児という視点からみると仕事が息抜きになっています。
産後の肥立ちを助けたキャッツクロー
――健康・美容面で役立っているアイテムはありますか?
細胞が修復するのを助けてくれる「キャッツクロー」のドリンクを愛用しています。このおかげで、産後の肥立ちも早かったように感じます。20才過ぎた頃、早朝から深夜までの撮影が続いてフラフラなときに友だちに教えてもらったのですが、これを飲むようになってから疲れにくくなりました。白髪がないのももしかしたらこのおかげかもしれません。かれこれ15年飲み続けているのでもうやめられなくなっています。
それから、細胞を活性化してくれるというドライヤーもずっと愛用しています。産後は髪がパサついたり、抜け毛で髪が薄くなったりしますよね。ママになると、ゆっくりトリートメントする時間もなかなかとれませんが、このドライヤーを使うと髪がツルツルになります。
時間の制限がある分、仕事への欲も上がりました
――育児は楽しいですか?
すごく楽しいです。首が座らないうちに保育園に預けたのですが、それがたくさん笑うようになって、ミルクだけだったのが食べられるようになって、歩けるようになって。最初は子ども番組を見せても無反応だったのに、だんだん夢中で見るようになりました。どんどん成長していく姿を見られるのは本当に楽しいです。
プラス仕事もしたいので、いまは自分のために使う時間がほぼない状態です。時間の制限がある分、「本当に仕事が好きなんだ」と実感できるようになりました。「仕事がしたい」という欲も上がったと思います。以前より慌ただしいけれど、充実感は確実にあります。
――リラックスできる時間はどんなときですか?
お風呂の時間です。生まれたばかりのときは、娘と一緒に入浴していたのですが、バタバタすぎてぜんぜんゆっくりできなくて…。わたしが離れると起きてしまうので、朝そ~っと起きて改めてお風呂に入っていました。最近は朝までよく寝てくれるようになったので、娘を先にお風呂に入れて寝かしつけてから、ひとりで入浴しています。ローズ・イランイラン・炭酸温泉とかいろんな種類の入浴剤を用意してその日の気分で楽しんでいます。
三谷さんが仕事と育児を両立させるためのコツは
サロンワークや撮影のヘアメイクなどハードスケジュールをこなす三谷さん。三谷さんが仕事と育児を両立させるためのコツは以下の3つでした。
1. 週末メインで育児をするパパにはひとり時間も確保する
2. 離乳食の進め方は保育園主導で
3. 子どもが保育園に行けないときは実家の母を頼る
サロンが忙しい週末はパパに育児をお願いする。でもその分、帰宅したらご主人にテニスを楽しむ時間を作ってあげる。そしてご主人の平日の育児負担もなるべく減らす。この徹底したご夫婦での時間分担制にも、「どうしても仕事を続けたい」という三谷さんの仕事愛がうかがえます!
▽前編はこちら▽
【子育て応援メソッド】出産を見越して早めに転職。ママになっても働きやすい環境を整える 三谷明日香さん #1>>
撮影/古谷利幸(F-REXon)
取材・文/永瀬紀子