『前向きにこなす行動力』で、仕事も子育ても順調!【uka東京ミッドタウン ヘッドスパセラピスト 斉藤郁美さん】#1
保育園の男の子の子育てをしながら、ヘッドスパセラピストとして活躍する斉藤さん。とにかく仕事が大好きな斉藤さんは、育休中にも関わらず仕事のことを考えることもあったそう。ご主人も多忙な職業ということで、育児はほぼほぼ斉藤さんが担当。仕事をしながら、お子さんの子育てに奮闘する斉藤さんのカッコイイ日常をインタビューしました。
つわりがひどくても、仕事は行きたい!
――ご主人と結婚されたのは何歳ですか?
「1年半ぐらい付き合って、私が29歳の時に結婚しました。主人とは15歳離れていて、彼はバツ1だったんです。私も適齢期でしたし、彼も家庭を持ちたい気持ちがあったので、自然の流れで結婚しました」
――お二人ともお子さんが欲しかったんですか?
「いずれは欲しいとは思っていました。結婚して3年目に自然に妊娠したんです。すごく嬉しかったですね。もちろん主人も喜んでくれました」
――妊娠中、サロンワークはどのようにされていましたか?
「普通に働けるかなって思ってたんですけど、つわりがものすごくひどかったんですよ。気持ちが悪くてほとんどものが食べられませんでした。『食べものが受け付けない』っていいうことが今までの人生でなかったことなので、とまどいました。食べられないから、体力が持たないんですよね。体調もすぐれないから、本当にしんどい毎日で……。妊娠初期の半月ぐらいでしたけど、当時のことは今振り返っても鮮明に覚えています」
――では、仕事はお休みしたんですか?
「仕事だけは休みたくないんですよ。調子悪くても意地でも行ってましたね(笑)。仕事がもともと好きなのもありますし、きっと性格的なところもあると思います」
――斉藤さんは、社歴が長いんですよね?
「専門学校を卒業して、20歳でエクセル(ukaの前身のサロン)に入社して、もう17年になります。入社してから8年ぐらいは髪を切っていたんですけど、デザインよりもインナービューティへの関心が高くなりまして、ヘッドスパセラピストになりました」
――何かきっかけはあったんですか?
「うーん、20代後半に出かけたインド旅行が転機になったかも知れませんね。自然のものでキレイになりたい、と意識するようになりました」
妊娠9か月で産休、出産
――では、妊娠された時はすでにヘッドスパセラピストだったんですね。
「私がはじめての妊婦でした。正直、これからどんな風に仕事をしていこうか、育休のこととかいろいろ考えましたね。妊娠後期になると、お腹もだいぶ大きくなってきたのでフロントなどのサポート的な仕事をしていました。それに、フルーツばかりを食べ過ぎたせいか、体重も増えてしまって……。フルーツはからだにいいと思いこんでモリモリ食べていたんですが、果糖の取りすぎも要注意ですね」
――妊娠何か月まで勤務されていたんですか?
「体重以外は、大きなトラブルを抱えませんでしたから、9カ月まで働いていました。ただ、産休に入ったのがちょうど12月末。お正月っていうことで、つい食べてしまいましてまた体重が! でも、何とか乗り越えて2月に出産しました」
――お子さんを初めて抱っこした時、いかがでしたか?
「本当に嬉しかったですね。自分の子どもなんだって実感した瞬間です。主人も喜んでくれましたよ!」
――いよいよ、お子さんの子育てがスタートしますね。ちなみに、ご両親は近くに住んでいらっしゃるんですか?
「それが遠いんです。電車で2時間ぐらいかかってしまうので、そうそう頼むことはできません。主人も時間が不規則な仕事なので、それほど頼りにならないんです」
育休中は、子育てを満喫!
――では、斉藤さんがメインで子育てをするんですか?
「そうですね、もちろん産休をいただいているので、フルで子育てができます。学校卒業してから、ずっと働いてきたので、何だか専業主婦と子育てっていう環境がとても新鮮でした。1日が長いわけではないんですけど、時間がものすごくあるなーって。だから、自分ひとりで子育てしてるっていうネガティブな気持ちはそれほど感じなかったですね」
――でも、新生児って大変じゃないですか?
「それが、それほど大変だと思うことがなかなかなかったんですよ。でも、唯一あげるとすれば、夜泣きすることでしたね。しかも、ちょうど22時ぐらいになると、大きな声で鳴くんですよ、しかも、泣き止まない……。こちらは、そろそろ寝たいなって思っている時に泣き始めるから、しんどくて。抱っこしたりいろいろしましたけど、いちばん効果を発揮したのは、おしゃぶりでした」
――夜泣きしている時、ご主人はどんな対応をされるんですか?
「もちろん、一緒にいればあやしてくれます。でも、仕事のときもありましたから、子どもと1対1で向き合うことも多かったと思います。でも、泣くのも子どもの仕事のひとつですからね。いつかは泣き止むだろうぐらいの大きな気持ちで構えていましたよ。そうすれば、こちらもイライラしないだろうし。日に日に成長していく子どもを姿を見られることが幸せでした」
――斉藤さん、いいママですね!
「といいつつも、大変なこともありますよ。でも、育休をとっているので、子育てはしっかり自分が責任を持ちたいと思っていました」
――あまりご主人が育児に参加されていないように思うのですが、そのあたりはいかがでしょう?
「主人は仕事がありますからね。それに、仕事がお休みの日は育児に参加してくれたので、とくにケンカすることもありませんでした。ただ、子どもの夜泣きがなかなかおさまらない時、主人が『ほっとけば?』ってひと言言ったんですよ。それが、かなりカチンときまして、ケンカになりました。泣いている子どもをほっとくことなんて、できるわけがないですからね」
出産から育休までの子育てポイント3ヵ条
1.専業主婦の時間を楽しむ
2.ご主人にはあまり頼らない
3.ネガティブな気持ちにならない
まるで子育てが仕事のように、全力でがんばる斉藤さん。ご両親が遠くに住んでらっしゃるし、ご主人も仕事の関係でなかなか子育てに参加できないようですが、それでも文句言わずもくもくと育てている姿勢に責任感の強さを感じました。そして、なかなか泣き止まないお子さんにもやさしく接することができる、母親としての深い愛情も共感できます。学校を卒業してからずっと働き続けてきた斉藤さんにとって、育児休暇という時間がとても新鮮かつ、貴重な時間だったように思います。
後半では、職場復帰へ向けての保育園探しと、現在5歳になった息子さんとの休日の過ごし方、今後の家族のあり方についてお話を伺います。
▽後編はこちら▽
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取材・文/夏目 円
撮影/岡積千可
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