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特集・コラム 2022-11-10

介助について|介護との違いや仕事内容などを紹介

介護に関わる中で、「介護」と「介助」の違いが気になることがあるでしょう。介護と介助では、業務内容が異なりそれぞれ大切な役割があります。介護の仕事を行う際には、この2つの違いを理解しておきましょう。

本記事では、介助についての概要や、介護との違い・仕事内容などを紹介します。言葉の意味や概要を知ることで業務がスムーズに行えるようになります。

介助について|介護との違いとは?


介助の仕事は、利用者の身体に触れながら行う業務がメインです。更衣・移乗・歩行・食事・入浴・排泄などが当てはまります。

介護は、身体介護と生活援助の2つがおもな業務です。日常生活において、サポートを必要とする「身体が不自由な方」や「高齢者」に対して、身体面・生活環境面・精神面・社会面など、さまざまな側面から支援を行います。
介助と介護の違い
介助と介護では、仕事内容の違いから業務にかかる時間も異なります。介助は、「短期的なサポート」をメインに身の回りの支援を行うことです。それに対して、介護では、「長期的な支援」が必要となる「自立」を目標にした支援を行います。

介護の主な仕事内容


介護では、4つの側面から利用者の状況に合わせたサポートを行うことがわかりました。利用者の「自立」がゴールなので、過度にフォローするのではなく、時には見守るという姿勢も介護の現場では大切です。

ここからは、具体的に介護で行う仕事内容について4つの側面からくわしく紹介します。それぞれ、どのような内容の業務を行うのかチェックしてみましょう。

1.身体介護

身体介護は、介護が必要な利用者に対して、直接身体に触れてサポートを行います。

・食事のサポート(口へ食べ物を運ぶなど)
・排泄の介助(トイレのサポート・おむつ交換など)
・歩行のサポート(見守り・寄り添い)
・移乗のサポート(起き上がり・立つときなど)
・更衣のサポート(服の着脱)

基本的には上記のような内容で、必要なサポートを見極めて行い、利用者の自立支援を目標としています。

2.生活援助

生活援助は、利用者の日常生活のサポートを行います。身体介護との違いは、身体に直接触れるかどうかという点です。

・部屋の掃除や換気(ごみ捨て・掃除機かけなど)
・洗濯(干す・たたむ・アイロンなど)
・料理や買い物
・薬の受け取りなど

これらのサービスは利用者本人に関わることに限定されており、ご家族を含めてのサービスではありません。

3.精神的援助

精神的援助は、利用者の悩みやストレスなどに対してサポートを行います。

・日常的なコミュニケーション(声かけやあいさつ)
・精神的な不安に寄り添い解消できるようなサポート(退院後の生活の不安の解消など)
・最期を安心して迎えられるようなサポートなど

提供するサービスは施設によって異なりますが、上記のような内容が介護の業務として行われています。

4.社会的支援

社会的支援は、地域の中で利用者が望むような生活スタイルを行えるようにサポートする仕事内容です。国家資格を取得し、専門的な知識をつかって利用者の相談やアドバイスなどを行います。

このように「介護」の仕事内容には、現場で行うものから、知識を提供してサポートする業務までさまざまな内容が含まれています。

介助の主な6つの仕事内容


介助の仕事は利用者と関わりながら行います。介助の主な仕事内容について、6つにわけて紹介します。業務内容は、利用者の生活の質をアップさせるためのサポートがメインです。

介護の仕事内容と重複する部分があるのは、介護の仕事の一部として介助が含まれるからです。介助は、利用者に直接関わりながら行うため、生活に密接に関係しており、介護業務の中でもなくてはならない仕事といってよいでしょう。

1.歩行介助とは

歩行介助は、利用者が歩く際にサポートを行う仕事です。いくつかの種類があるので、以下で紹介します。

・手引き(向いあって手をとりサポートする)
・寄り添い(身体を支えてサポートする)
・杖を持つ利用者への歩行介助(脇の下とひじをサポート)
・見守り歩行
・シルバーカー等のサポート

基本的には独立して歩く動作ができない利用者に対して身体の状態に合わせて、このようなサポートをしています。

2.移乗介助とは

移乗介助は、利用者がベッドから起き上がる・体位変換などの動作を行う際にサポートを行う仕事です。座るときにも状況によってはサポートを行い、利用者の安全を守ります。

ベッドからいすへ移動するときは、介助者とうまくコミュニケーションをとりながら行います。立ち上がる際の流れとしては、利用者の手をお腹付近で交差させて、輪になった腕の部分から介助する人の手を入れ手を掴みつつ起こすなど、いくつかのコツがあります。

3.食事介助とは

食事介助は、食べる動作が難しい利用者へサポートを行う仕事です。まずは食事前にうがいをし、口の中の雑菌を落とすところからはじめます。その後食事を始める前に、唾液の分泌を促すため、口腔・嚥下体操を行います。

また、身体の状態に合う食器を提供したり、水分補給を適切に行うのも大切なポイントです。

4.更衣介助とは

更衣介助は、利用者の服の着脱をサポートする仕事です。伸縮性のよい着替えやすい服装を選んでもらい、室内は適温に保ちつつ準備を整えます。着脱の際は、関節を支えながら、転倒などに十分に注意しつつサポートを行います。

ポイントとしては、利用者が自分自身でやれる範囲はできるかぎり自分で着脱を行うことが挙げられるでしょう。

5.排泄介助とは

排泄介助は、トイレやおむつの交換を行う仕事内容です。利用者の身体の状況に合わせて、排泄関連のサポートを行います。

・利用者の排泄ペースに合わせて声かけを行う
・排泄をしたいのかどうか様子を確認して見極める
・トイレに移動するまでの誘導サポート
・ポータブルトイレやおむつを利用する際のサポート
・ベッドから起き上がれない利用者のおむつ交換

排泄介助を行った際に、器具などを使用した場合は、その消毒や洗浄なども行います。

6.入浴介助とは

入浴介助は、入浴が1人では難しい利用者に対して入浴のサポートを行います。入浴介助の大きな目的としては、身体を清潔に保ち、感染症などを予防することです。

また、お風呂で体を温め血流をよくし、リラックスしてもらえるようにも配慮します。こうすることで、新陳代謝が高まり、筋肉がほぐれるなどの身体に良い効果が期待できるのです。また、入浴を行うことで安眠に繋がるなどの効果も期待できるでしょう。

相手に合わせて必要な介助を行うことが大切


介助は、利用者に合わせて、必要なサポートを取捨選択しつつ、仕事を行うことが大切です。過度にサポートしてしまうと、高齢者や身体の不自由な要介助者の体力の低下や、機能の維持・モチベーションなどを奪ってしまうことに繋がりかねません。

「見守る」というサポートも介助の仕事の中で重要な業務です。このような注意点を踏まえつつ、業務を行っていきましょう。

介助と介護の違いを知って適切なサポートを行っていこう!


今回は、介助と介護の違いについて解説しました。介助は、介護の仕事の中に含まれており、利用者の身体に直接触れながら日々業務を行います。感謝の言葉を受ける機会も多く、やりがいのある仕事です。

介護も介助も利用者の自立をゴールとして、今の状態に合わせたサポートを行います。その中で介助と介護の違いを理解し、知識を持って介護の現場で活躍していきましょう。

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