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特集・コラム 2020-07-04

【映画「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~」出演者インタビュー 前編】セラピストってこんなにすごい! 出演者が感じたセラピストの魅力を大公開!

セラピストの成長を描く映画『癒しのこころみ~自分を好きになる方法~』。その出演者へのインタビューが実現! 心に傷を負ったことでセラピストを目指した一ノ瀬里奈役の松井さん、そんな里奈の憧れとなる有名セラピスト鈴木カレン役の藤原さん、そして里奈の同僚となるセラピストを演じた橋本さんと秋沢さんに、セラピストという仕事の魅力、奥深さを語っていただきました! 「セラピストとして頑張りたい」「セラピストを目指したい」という方はぜひ読んでみて。

体だけでなく、心も癒す仕事

松井愛莉(一ノ瀬里奈役)
1996年生まれ、福島県出身。09年「nicola」モデルオーディショングランプリ受賞、翌10年さくら学院の第1期メンバーとして活動を始め、13年「ゼクシィ」6代目CMガールに抜擢。以降、モデルや女優、バラエティ番組など活動の場を広げている。主な出演作品は映画『ビリギャル』『青空エール』『砕け散るところをみせてあげる』、ドラマ『GTO』『グッド・ドクター』『ボクの初恋をキミに捧ぐ』など。

——リラクゼーションセラピストの役を演じてみて感じたセラピストの魅力を教えてください。

松井:体だけでなく、心も癒す、素晴らしい仕事なんだなと思いました。コミュニケーションをとりながら、同時に施術もするのは、すごく難しい。誰もができる仕事ではないんでしょうね。

藤原紀香(鈴木カレン役)
1971年生まれ、兵庫県出身。92年ミス日本グランプリに輝き、芸能界デビュー。雑誌のモデルからタレント、司会、声優、女優として活動の場を広げ、舞台『サザエさん』ではサザエ役で話題に。映画『SPY N』、ドラマ『スタアの恋』『昔の男』『大奥~華の乱』『愛と青春の宝塚』『ギネ産婦人科の女たち』『女と男の熱帯』『眠れぬ真珠〜まだ恋してもいいですか?〜』など主演作多数。

藤原:心と体を癒していく、その技術も大切ですが、「人間力」が問われる仕事でもありますね。目の前にいる人を元気にしてあげたい。そう強く願う愛情の深さも、施術という技術につながっていると感じました

秋沢健太朗(西野大輔役)
1988年生まれ、秋田県出身。14年、舞台『サロメ』で俳優デビュー。以降、舞台を中心に活動するなか、映画『君から目が離せない』で主演を務める。主な出演作品はTVドラマ『陰陽師』篠原哲雄監督作品、舞台『真・三國無双 赤壁の戦い』『ミュージカル忍たま乱太郎シリーズ』『ハイキュー』シリーズなど。

——プライベートで実際に施術を受けたこともありますか?

秋沢:じつは昨日、初めて体験してみました。愛情深さ、感じました!(笑)

藤原:感じた? 癒されたね。

秋沢:癒されました。それに、実際に施術を体験してみて、セラピストは徹底して受け手なんだなと。話上手でもあって、聞き上手でもある。話しをしながら、体をほぐしてもらって、気持ちよくなって、寝ちゃった。気づいたら、すごくスッキリしていました。

橋本マナミ(伊藤さやか役)
1984年生まれ、山形県出身。97年に芸能界デビュー。グラビアアイドルとして人気を誇る一方、女優としても活躍。主な出演作品は映画『オー!ファーザー』『破門ふたりのヤクビョーガミ』、ドラマ『不機嫌な果実』『連続テレビ小説まんぷく』など。今年9月に映画『燈火 風の盆』の公開が控えている。

橋本:私はよくリラクゼーションに通っていますが、施術を受けたあとは、まるで魔法にかかったみたいに体が楽になっていて。どうしてなんだろうと不思議でしたが、今回、セラピストの役を演じてみて、例えばタオル1枚かけるときも、お客さまに風があたらないようにとか気づかいをします。施術でも相手の体を見て力の入れ方を加減したり。人に寄り添う仕事なんだと改めて感じました。

筋肉隆々の方への施術は大変!

——セラピストの役を演じてみて、難しかったこと、大変だったことは?

松井:映画では野球選手の碓氷隼人の役を演じる八木将康さんの施術をするシーンが多いのですが、八木さんは体も大きくて、筋肉もしっかりついている。ですから、マッサージをしても、なかなか指が体に入っていかなくて。筋肉の弾力で指がはじかれちゃう、みたいな感じで、慣れるまで大変でした。力仕事でもあるんですね。

橋本:そうそう、渡辺裕之さん(一之瀬太郎役)の施術のシーンも同じ。ゴルフとかで鍛えていらっしゃるのかな。体重をぐっとかけてマッサージしました。とくに、初めて来店されたお客さまとの接し方は、実際のリラクゼーションの現場でも難しいのではないでしょうか。初対面の方とも会話を引き出して、リラックスしてもらうようにしないといけませんから。

藤原:あと、「間」が大事と聞きました。私も施術をよく受けていてセラピストの方と話しましたが、お客様の呼吸と合わせるときに、身体のしこりや詰まりを自身のエゴを出さず、まずその臓器の声を聞く。その時にお客様の理想の圧とセラピストが寄り添う圧が両思いになるタイミング、が大事なのだと。もちろん、会話の中でもお客様との距離(間隔)を大切にしないと、押し付けになったり逆に距離を置きすぎるのもだめなのでその間が難しいとおっしゃっていました。深い〜。これを習得するには、やはり人間力、癒し力が必要なのでしょうね。

秋沢:僕は主人公の一ノ瀬里奈が自分自身やお客さまとの接し方で悩むシーンを見るのが、気持ち的に辛かった。困難を乗り越えていく人を見守る大切さにも気づかされました。

「ありがとう」にたくさんの元気をもらう

——体だけでなく、心も癒していく。言葉で言うのは簡単ですが、実際には難しい。ただ、その一方でお客さまと接するなかでセラピスト自身も癒されていくのではないですか?

松井:そうですね。施術を終えて、お客さまから「ありがとう」と言われたときは、ホントにうれしいと思います。心からの感謝の言葉にセラピストも元気をもらっている。

——心と心のやりとりですね。マッサージも自分でやったら気持ちよくないけど、人にやってもらうと、すごく気持ちいい。

みなさん:そうそう、全然違う!(笑)

藤原:昔から「手当て」という言葉があるよね。良く聞くのは、「一番大事なのが気の流れ」だと。セラピスト自身のメンタルが淀んでいたらお客様に影響を与えてしまうので、常に気を整えることを意識している。セラピストの仕事って本当に凄いですね。

秋沢:「手当て」という昔からの言葉の通りですよね。

自然にも癒される「森林セラピー」

——富士山麓での森林セラピーのシーンも印象的でした。撮影に参加された感想は?

松井:もう、最高でした! 天気もよくて、富士山も間近にドーンとそびえていて。山を登ったりと撮影は過酷でしたが、自然の香りや空気に本当に癒されましたね。田舎で育ったので、懐かしさもありました。

藤原:その場にいるだけで、たくさんのご褒美をいただいた感じ。風、太陽、富士山、木々の緑やミントの香りに、役者もスタッフも癒されたと思います。あのミントは撮影用に植えたんじゃなくて、本当に自生しているんですよ。まさに、マイナスイオン溢れるパワースポットでした。

橋本:私も行きたかったなあ。背景に写っていた、あの立派な富士山も合成ではないんですよね。

藤原:ホンモノよう!(笑)

セラピストはこれからの時代に、もっと必要とされる

——セラピストを目指している人、セラピストとして日々がんばっている人たちにメッセージをお願いします。

松井:撮影の施術だけでも大変でしたが、人と接すること、会話の大切さ、楽しさを改めて学び、セラピストという仕事の素晴らしさを実感しました。たくさんの「ありがとう」をいただきながら、心を通わさせるセラピストを目指してください。

秋沢:セラピストは相手に気持ちがストレートに伝わる仕事。それだけに怖さもあるけど、やりがいのある仕事だと思います。

橋本:限られた時間で体だけでなく、心にも接していくのは難しい仕事だと思いますが、人をささやかでも幸せにできれば、きっと自分も幸せになる。そう信じてがんばって。

藤原:これからの時代に、さらに必要とされる仕事ですね。施術を受けることで、明日もがんばろう!って元気になる。ひとりでも多くの人が、そんなセラピストになりたいと思えるような映画になっていると思います。セラピストのみなさん方、いつもありがとう!

——映画のPRもありがとうございます! 最後に映画の見どころを教えてください。

松井:心に傷を負った里奈がセラピストという仕事に出会って、人として成長していく物語です。途中で挫折しそうになっても、周囲の人たちに助けられながら、自分を取り戻してく。そんな里奈の姿を、自分を見失いそうな人に観てもらいたい。新たな一歩を踏み出せずにいる人の背中をポンと押してあげられたら、うれしいですね。

▽後編はこちら▽
【映画「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~」出演者インタビュー 後編】セラピストってこんなにすごい! 出演者が感じたセラピストの魅力を大公開!>>

・クレジット
松井愛莉さん分
ヘアメイク/相場清志(Lila)
スタイリスト/倉田強

藤原紀香さん分
ヘアメイク/奥川哲也(ダイナミック)
スタイリスト/今井聖子(カンナ)

秋沢健太朗さん分
ヘアメイク/井村祥子
スタイリスト/遠藤良樹

橋本マナミさん分
ヘアメイク/Tamago
スタイリスト/藤井エヴィ

取材・文/佐々木泉
撮影/古谷利幸

映画『癒しのこころみ〜自分を好きになる方法〜』
7月3日(金)から「シネ・リーブル池袋」ほかで全国ロードショー
©ドリームパートナーズ

【あらすじ】
広告代理店に勤めていた一ノ瀬里奈(松井愛莉)は、激務を強いられ、心が折れてしまう。退職した日に、有名セラピストとして知られていた鈴木カレン(藤原紀香)の施術を受け、心と体はつながっていると実感した里奈は、セラピストとしての道を歩み始める。
新人セラピストとして働き始めた里奈は、同僚の西野大輔(秋沢健太朗)や伊藤さやか(橋本マナミ)たちに助けられながら経験を積んでいくが、ある日、デッドボールを受けたことでトラウマを抱えた元プロ野球選手の碓氷隼人(八木将康)の施術を担当した際、「自己満足なんじゃないの。全然届いてないよ、気持ち」と冷たい言葉を投げつけられてしまう。セラピストとしての未熟さを実感した里奈は、碓氷の痛みを理解しようと奔走する。相手を慮りながら、自分に何ができのるか。そう模索しながら施術を続ける里奈に碓氷は体も心も癒され、里奈自身も生きる力を取り戻していく。

監督:篠原哲雄
出演:松井愛莉、八木将康(劇団 EXILE)、水野勝(BOYS AND MEN)、中島ひろ子、秋沢健太朗、 寒川綾奈、佐々木みゆ、矢柴俊博、橋本マナミ、渡辺裕之、藤原紀香

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