鍼灸師の面接では何を質問される?身だしなみのポイントや応募方法も解説
鍼灸師として働きたい場合、履歴書を提出し、面接試験を受けるのが一般的です。
面接で何を話せばいいのかわからずに臨むのは大変なため、事前に対策できれば安心でしょう。実は、面接試験では尋ねられやすい質問があるので、回答を準備して練習しておくことが可能です。
そこで、どんな質問が多いのか、その質問をされたときにはどんな点に気をつけて答えればいいのかを解説します。また、面接では見た目もチェックされるため、身だしなみにおける注意点も押さえましょう。
鍼灸師の面接でよく聞かれる質問
鍼灸師に限らずですが、就職・転職時の採用試験において、面接は避けて通れない道。そこで、事前に対策をするためにも、鍼灸師が面接試験を受ける際に聞かれやすい質問と回答のポイントをお伝えします。
なお、質問に対する答えを用意するのはもちろん、はきはきと明るい挨拶・受け答えをすることや、笑顔で対応することも重要です。
1. なぜ鍼灸業界を志したのか
企業にとって、応募者が自社の求める人材としてふさわしいか、自社の方針に合った人物像かというのは重要な点。そのため、鍼灸師になろうと思った理由や鍼灸師資格を取ろうと考えたきっかけなど、なぜ鍼灸業界で働こうと思ったのかはよく質問されます。
業界を志す理由によって、入社への意欲がどの程度あるかも測られるため、自分なりのエピソードなどでアピールしましょう。
2. なぜ自社に応募したのか(志望動機)
前項と同様の理由で聞かれやすいものが、その企業に応募した動機です。なぜ自社に応募したのか、他社ではダメなのかを聞かれます。
志望動機を聞かれた際は、企業が掲げる理念などとの齟齬があっては大問題です。前もってしっかり企業研究をし、その院ならではのコンセプトや雰囲気、その院でしかやっていないメニューなどを挙げて、興味を引かれた理由を伝えるとよいでしょう。
3. 前職の退職理由
転職の場合は、なぜ前の職場を辞めたのかを聞かれやすいでしょう。
ただし、給与や人間関係などネガティブな理由であった場合、正直に答えるとマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。トラブルが原因だったり自社を同じ理由で辞められたりしては、企業としても困るためです。
そのため、「スキルアップしたいと考えたから」「前職では取り入れられていなかった施術メニューを提供したかったから」など、前向きな退職理由を伝えることがポイントです。
4. 自己紹介(自己PR)・経歴やスキル
採用面接では応募者の人柄が重視されることも多いので、自分を客観的に見つめ直し、どんな性格や価値観を持った人物なのかを伝えましょう。
また、過去の仕事ではどんな経験をしてきたか、どんなスキルを所持しているかなど、自分の持っている強みをアピールすることも重要です。
コミュニケーション能力や施術の腕前(前職での自分の売上や担当メニュー)などは、鍼灸師として仕事をするうえで活かしやすいので、積極的に伝えて印象づけましょう。
5. 将来のビジョン・目標
面接では、将来について聞かれることも多いです。どんな鍼灸師に成長し、院にどう貢献していくのか、キャリアプランをイメージしながら伝えます。
内容がその院の方針に沿っているかどうかも重要な点です。たとえば、経験を積んだのちに独立開業を目指している人であれば、独立を応援してくれる院なのかなどを確認しておきましょう。
はっきり独立について伝えづらい場合、「将来は経営にも関わりたい」というような言い回しもありでしょう。
また、今後の鍼灸や施術業界の展望について自分なりの意見を話すよう言われることもあるので、業界研究もしておいてください。
面接対策とあわせて重要なのが「身だしなみ」
採用面接では、応募者の身だしなみも大いにチェックされています。鍼灸師という職業柄も考慮し、全体的に清潔感を意識して整えましょう。以下では、気をつけたい身だしなみのポイントを具体的に解説します。
髪型
髪の色は黒で、パーマなどの派手な髪型は避け、長い髪は邪魔にならないように低めのポニーテールにまとめるとよいでしょう。また、きちんと表情が見えるよう、前髪は目にかからないように整えてください。
服装
服装は、黒・グレー・紺などのベーシックな色のスーツ、中は白いシャツが無難です。ネクタイも華美なものを控え、ベーシックカラーのものにしてください。いずれもシワのないように、アイロンをかけて着用しましょう。
私服で面接を受ける場合でも、ジャケットやブラウスなどきれいめの格好で臨むことが大事です。スカートを着用する際は、丈が短すぎないように(座ったときにやや膝が出る程度)気をつけましょう。
その他|足元・爪・メイクなど
靴は黒や茶色などで、汚れがないかどうかしっかりチェックしてください。靴を脱いでスリッパに履き替える場合があるため、靴下も派手な色やデザインのものは避けましょう。靴を脱いだあとは、きれいにそろえることも大切です。
スカートを着用する場合、ベージュのストッキングをはきましょう。爪は切っておき、華やかなネイルなどは控える・メイクはナチュラルに整える・ひげを剃ることもマナーです。持ち物は、A4サイズが入る落ち着いた色のビジネスバッグに入れてください。
鍼灸師が仕事を探すための方法
つづいて、鍼灸師が仕事を探すにはどうすればいいのか、2つの手段を解説します。
就職・転職エージェントを利用する
就職や転職活動をサポートしてくれる、「エージェント」と呼ばれるサービスを利用する方法です。
転職支援のプロである「キャリアアドバイザー」が、求人を紹介してくれたり、面接試験の対策サポートや日程調整を行ってくれたりします。プロの力に頼れるため、自分で仕事を見つけられる自信がない人にとっては心強いでしょう。
非公開の求人を紹介してもらえるケースもあり、ひとりひとりの応募者に合った職場と出会いやすいです。
求人サイトで検索する
多数の企業の募集情報が載っている「求人サイト」で探す方法です。全国の求人を取り扱っているサイトも多く、豊富な求人のなかから条件を絞って検索できます。手の空いた時間に手軽に利用できるため、忙しい人でも活動を進めやすいでしょう。
鍼灸師の職場探しには、施術院や美容系に強い求人サイト「リジョブ」がおすすめです。
鍼灸師が志望先に応募するときの流れ
鍼灸師として希望の職場が見つかったあとはどうすればいいのか、応募の流れを押さえましょう。ただし、応募先によって多少変わる可能性があるので、応募の際に確認してみてください。
1. エントリーする
氏名や連絡先などの必要事項を添えて応募しましょう。応募の手段は、エントリーフォーム・メール・LINEなど企業によってさまざまです。
オンライン説明会や見学会を実施している企業もあるので、気になるところがあればエントリーする前に参加するのもよいでしょう。先輩社員のリアルな声を聞けたり施術を体験できたりと、実際の現場の様子を知れるため、自分が就職した際の姿をイメージしやすいです。
2. 面接の日程調整・履歴書の提出
応募先から連絡が来るので、採用面接を受ける日時を決めます。日程調整とあわせて、応募書類の提出を求められるケースもあります。企業から指示された通りに、面接前または面接当日に出してください。
履歴書の注意点
履歴書は記入する項目が多く、項目ごとにポイントがあります。ミスがないように丁寧に書き、しっかり見直しをしましょう。
鍼灸師なのではり師ときゅう師の資格が必要なのはもちろん、志望動機や自己PRなど重視されやすい項目があるので、自分を上手にアピールして入社への意欲を伝えることが重要です。
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3. 面接
応募書類の内容と重なるものもありますが、記事前半で見てきたような質問をされることが多いです。聞かれたらスムーズに答えられるように、念入りに対策をしておいてください。
また、「何か質問はありませんか?」と企業側から逆質問をされることも一般的です。「何もありません」では、応募先への興味関心が低いとみなされてマイナスの印象を与えかねません。
そのため、院の将来的な展望やキャリア形成についての質問、スキルアップのための講習があるかなどを尋ねて入社への意欲を見せ、採用の可能性を高めましょう。
4. 合否判定
ここまでの過程が終わったら、あとは合否結果を待つのみです。電話やメールなどで合否の連絡が届きます。うれしい結果が出るとは限りませんが、できるだけの対策をして臨んだことはきっとムダにはなりません。
念入りな面接対策で鍼灸師の職を勝ち取ろう
今回は、鍼灸師の採用面接でよく聞かれる質問や、面接を受けるときの身だしなみなどについて解説しました。
緊張する場面ですが、事前に対策しておけば落ち着いて対応しやすいでしょう。表情や姿勢などにも気をつけ、面接官に好印象を与えられるよう意識して臨むことが大切です。
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