美容部員の髪型に決まりはある? 髪色は明るくてもOK? 髪型を選ぶ前に心がけたい3つのこと
百貨店の化粧品売り場ではたくさんの化粧品ブランドが軒を連ね、綺麗な美容部員がたくさんいますが、美容部員と言えば夜会巻きをしている人がほとんどではないでしょうか?
ロングヘアでポニーテールをしている人や、ハーフアップで接客をしている美容部員をあまり見かけたことがないように思います。
つまり、美容部員の髪型には決まりがあるということなのでしょうか?
また同様に、髪色が明るい人もあまり見かけたことがないように思いますが、髪色にも細かな規定があるのか気になりますよね。
美容部員の髪型には決まりがあるのか否か、または髪色は明るくてはいけないのかといった美容部員の髪形や髪色の疑問を追求していきましょう。
【はじめに】美容部員の髪型で心がけたい3つのこと
美容部員は単なる接客業とは違います。お客様のお肌に直接触れ、タッチアップでメイクを施したりする少し特殊なお仕事です。
また、美容・ファッション業界ではありますが、個のブランドの世界観を大切にするファッションブランドに比べ、美容部員は清潔感を非常に大切にする傾向があるのも大きな特徴です。
まず初めに、そんな清潔感を重視する少し特異な美容部員の髪型について、心がけておきたいことを3つに分けてお話していきたいと思います。
1. ブランドイメージに合った髪型
まず、ブランドイメージに合った髪型である必要があります。ファッション業界のように、個のブランドイメージに合っているかが非常に大切とされているのが化粧品業界です。
その為には、髪型を決めるためのブランドイメージを知る必要があります。
例えば、美容部員の定番である夜会巻きは、モード感があふれるブランドや個性派ブランドでは上品でややお堅いイメージになりやすいため禁止されているのだとか。
志望のブランドが既に決まっている人は、売り場に出向くなどして実際に店頭で接客をしている美容部員を参考にし、ブランドイメージを分析しながら髪型を決めるのが良いのではないでしょうか。
2. 清潔感を大切に
次に、清潔感のある髪型にしなければなりません。
美容部員のメイク次第で売れ行きにも影響が出るといわれますから、そのメイクをより良く魅せるためには清潔感のある髪型も必要です。
また幅広い世代、様々な国籍のお客様からの印象を良くするためにも、毛先や前髪の処理などにもワックスを使ってしっかりと気を配り、清潔感のある髪型にすることをおすすめします。
3. メイクやタッチアップの時に邪魔にならない髪型
3つ目の心がけておきたいことは、メイクやタッチアップの時に邪魔にならない髪型にするということです。
他の接客業とは異なり、お客様の肌に直接触れメイクやタッチアップをするため、その際に邪魔にならないような髪型であることがとても大切です。
前髪やおくれ毛などをしっかりとワックスなどで処理して、自身の視野を妨げないように注意すると良いでしょう。
又、髪にはタバコや食事、香水、シャンプーなど様々な香りが付着します。
当然、タッチアップの時はお客様との距離が近くなりますから、合わせて髪についたいろいろな香りにも気を配るようにしたいところです。
美容部員の髪型に決まりはある?
では、美容部員の髪形には具体的にこうでなければいけない、という決まりがあるのでしょうか?
確かに、百貨店の店頭では、夜会巻きをしている美容部員を多く見かけるように思いますが、決して全てのブランドがそうというわけでもありません。
例えば、比較的若い世代をターゲットにしているブランドRMK、ANNA SUI、JILL STUART、PAUL & JOE、M.A.Cなどはいかがでしょう?
定番は夜会巻き
再三お話しているように、美容部員の最も定番で王道な髪型は「夜会巻き」です。非常にまとまりが良く、上品な印象を与えることができる髪型と言えます。
一方で、ややお堅いイメージにもなりやすく、一部の化粧品ブランドでは禁止されています。
定番がNGだったらどんな髪型が適している?
では、王道の髪形である夜会巻きがNGであるブランドではどういった髪型が向いているのでしょうか?
例えば、先ほど例に挙げたブランドではふんわりとまとめたポニーテールをしている方が多いように思います。
また、ポニーテールに次いでシニヨン、お団子ヘアも多く見受けられます。
ブランドによって、編み込みやハーフアップなどもOKであることがあり、髪型で個性を出している美容部員も中には大勢いるようです。
出来ることならば、ピシッとまとめたくない
美容部員を志す方の中には、美容部員にはなりたいけれど髪をピシッとまとめて、髪色や髪型まで細かく規定があるようなブランドでは働きたくないな、なんて思っている方もいるかもしれません。
例えば、ロクシタンやジュリークなどのブランドではダウンスタイルの方も時々見かけますし、先ほど挙げた若い世代をターゲットにしているブランドの多くは比較的規定が緩かったり、ある程度髪型や髪色が自由なところも多いようです。
したがって、店頭の美容部員の髪色や髪型を参考にしてブランドを絞って応募することで、無理なく美容部員として働くことができます。
ショートヘアやボブもOKなところが多い
ここまで髪が肩にかかる長さの人向けの髪型をご紹介してきましたが、中には髪を伸ばすことを嫌がる方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、ショートヘアやボブカットであっても美容部員として働くことは可能です。
しかしながら、ショートヘアやボブの場合は日頃のケアをさぼってしまうと直ぐにバサついてしまったり、伸び始めてフォルムが崩れてしまったりするので、ロングの方以上にしっかりと気を配る必要があるでしょう。
とにもかくにも、清潔感を意識してケアをすることと、タッチアップの際にサイドの髪が前に垂れてきて邪魔になる、という事がないようにしなければなりません。
前髪は顔がすっきりと見えるように
前髪はオールバックか、自然に斜めに流すなどしておでこや顔がスッキリと見えるようにしましょう。
また、お辞儀やタッチアップの際に前に落ちてきてしまう人は、ヘアワックスなどで固めると良いです。
前髪が長すぎると顔が良く見えず、お客様からの印象もあまりよくありませんし、逆におでこをあまり出したくないという理由からパッツン前髪にすることも好ましくありません。
美容部員の髪色はどこまで許される?
ここまで、美容部員の髪型についてお話してきましたが、ここからは髪色について考えていきたいと思います。
百貨店の化粧品売り場を見てみても、ほとんどのブランドでは皆さんが黒髪であることが多いですよね。けれども、ブランドによってはカラーが入っていたり、明るい髪色の美容部員も見かけることがあります。
では、実際のところどこまでが許容範囲なのでしょうか?
スキンケアブランドは黒髪中心
スキンケアブランドでは、原則・黒髪と決まっています。
お客様よりも明るくてはいけませんから、どうしても難しい場合でも暗めのダークブラウンくらいにとどめておき、トーンで言うと6トーンまでがギリギリ許容範囲であるようです。
メイクブランドは比較的自由
厳しめのスキンケアブランドに対し、比較的自由なメイクブランドでは季節に合わせて髪色を変えたり、店舗全員が同じトーンの明るい髪色であったりするようです。
覚えておいて損はない! 夜会巻きのやり方
さて、美容部員の定番である夜会巻きですが、様々なお仕事や、プライベートでのパーティーでも対応できる万能な髪型と言えます。
これから美容部員の採用試験を受けられる方には是非チャレンジしてほしい髪型です。
皆さんも、覚えておけば決して損はしないと思います。
準備するもの
・ ヘアアイロン(26mmのものがお勧めです)
・アメリカピン数本
・Uピン
・コーム
・ヘアブラシ(豚毛のものやロールブラシが便利です)
・ヘアワックス(ホールド力が高いものや艶感を出すものが良いです)
夜会巻きのやり方
では、具体的な夜会巻きの手順を追って見ていきましょう。尚、夜会巻きは鎖骨下くらいのミディアムヘアの方に最適です。
1. アイロンで毛先を巻く
次の手順で髪を巻き上げるため、巻き上げやすいようにあらかじめヘアアイロンで毛先を内側にしっかりと巻いていきます。この時、26mmのヘアアイロンを使うとより巻きやすいです。
尚、アイロンが無い場合や、化粧室では使用禁止である場合もあるため、その時にはドライヤーとロールブラシを使うと同様にできます。
2. たるまないようにねじり上げてまとめる
毛束全体をしっかりと持ち、たるまないよう一気にねじり上げていきます。毛先の処理は折りたたむように指で押さえ、毛束の中に入れるようにします。
3. ヘアピンなどで数カ所を固定する
髪が落ちてこないように、ヘアピンやUピンを数か所に挿し入れて固定します。
4. 毛先を内側へ入れ込んで隠す
ブラシなどで全体の毛流れを整えながら、しまいこんだ毛先を覆います。
5. トップの高さやバランスを調整する
最後に、トップを毛束をつまんで高さをだし、全体のバランスを整えるようにします。艶感を出すヘアワックスで仕上げるとより綺麗な印象に仕上がります。
ブランドイメージに合った髪型を選ぼう!
規定は個々の化粧品ブランドによって全く違います。それは個々のブランドが各々のブランドイメージや世界観を大切にしているからです。
ですから、もしあなたが自由な髪形、髪色を楽しみながら美容部員として働きたいのであればメイクブランドを重点的に応募すると良いでしょう。
一方、王道である夜会巻きやスッキリとまとめたお団子ヘアで働く美容部員を志すようであれば、スキンケアブランドを中心に応募すると良いと言えます。
どちらにせよ、メイク同様、美容部員の髪型もブランドイメージに合っているかが非常に重要です。
ブランドによっては、ブランドイメージやブランドが持つ世界観を壊さなければ比較的自由であるところもあるため、是非既定の範囲内でヘアスタイルも楽しまれてみてはいかがでしょうか。