パリジェンヌとは?施術の流れやまつ毛パーマとの違い・必要資格も紹介

最近、まつ毛の施術で話題となっているパリジェンヌ。多くのサロンがメニューに取り入れており、目元をパッチリ明るく見せられることで人気が出ています。

この記事では、そんな人気の「パリジェンヌ」について、詳しく紹介。施術の流れや、まつ毛パーマとの違いとあわせて、アイリストが施術をする際に必要な資格もお伝えします。

なお、アイリストという名称は、ローヤル化研に商標登録されているため、本来は許可なく名乗ることはできません。

引用元
ローヤル化研|企業の方へ

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パリジェンヌとは?|パリジェンヌラッシュリフト

まつ毛パーマの一種であるパリジェンヌの正式名称は、パリジェンヌラッシュリフトで、まつ毛を根元から立ち上げ、パリジェンヌのように美しく健康的な目元を演出することを意味します。

そんなパリジェンヌにはどんな特徴があるのでしょうか?

パリジェンヌの特徴

パリジェンヌは、専用のセッティング剤でまつ毛の根元だけを80度立ち上げる施術です。日本人のまつ毛に適した角度とされ、自然な見た目で最大限に地まつ毛を長く見せることができるのが特徴です。

まつ毛の根元が立ち上がった状態が、4~6週間持続します。

パリジェンヌの施術の流れ

ここからは、パリジェンヌの施術の流れを見ていきましょう。

1. カウンセリング

パリジェンヌに限らず、まつエクやほかのまつ毛パーマをするときには、カウンセリングを実施します。

カウンセリングでは、お客様の希望をうかがうとともに、目元やまつ毛の状態・アレルギーの有無・健康状態などを確認。仕上がりのイメージをお客様とすり合わせることが大切です。

2. まつ毛のクレンジング

カウンセリング後、いきなりパーマをかけるのではなく、まずはまつ毛のクレンジングを行います。事前に汚れや油をしっかり落とすことで薬剤が浸透しやすくなるため、美しい仕上がりにするのに効果的です。

3. まつ毛をロッドにセット

クレンジングが終わったら、ロッドを上まぶたにおき、動かないように固定。そして、ツイーザーを使ってまつ毛を巻き上げ、グルーで貼り付けます。

仕上がりに大きく影響する工程のため、まつ毛1本1本を丁寧にセッティングすることが大切です。

4. 薬剤の塗布(2回)

まつ毛をロッドにセットしたあとは、薬剤を2回塗布します。まつ毛の根元から塗ることが大切です。

薬剤には1剤と2剤があり、1回目に塗布する1剤でまつ毛を柔らかくします。10~15分ほどおいて、薬剤が浸透したら拭き取ります。

その際、巻き上げていたまつ毛が緩むため、もう一度ロッドにセットしなおして、今度はまつ毛を硬化させる2剤を塗布。硬化させることで、巻き上げたまつ毛にパーマがかかります。浸透したら、1剤同様にきれいに拭き取って仕上げです。

5. 仕上げ|コーティング剤の塗布

仕上げは、コーティング剤でまつ毛を保護します。施術後3時間程度はまつ毛の状態が不安定になるため、形が崩れるのを防ぐことが目的です。また、コーティング剤には、カールを長持ちさせる効果もあります。

最後に、トリートメントやまつ毛美容液などで保湿して施術は終わりです。

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まつ毛パーマとパリジェンヌの違いは大きく3つ

まつ毛パーマとは、地まつ毛にパーマをかけてカールさせる施術です。従来のまつ毛パーマから派生したメニューは、パリジェンヌ以外にも複数あります。

まつ毛パーマは、専用の薬剤でまつ毛を根元から立ち上げ、毛先までパーマをかけるのが特徴です。カールは3~4週間持続します。

施術方法にはロッド式とビューラー式がありますが、カールのデザインが豊富なロッド式の施術は、好みの雰囲気を演出できます。

ここからは、それぞれの特徴を踏まえてまつ毛パーマとパリジェンヌの違いについて紹介します。この2つのメニューの大きな違いは次の3つです。

1.使用する道具・技術
2.仕上がり
3.まつ毛へのダメージ

それぞれ詳しく解説します。

関連記事
ラッシュリフトとは?まつ毛パーマ・パリジェンヌラッシュリフトとの違いやメリット・デメリットなどをまとめて紹介! | モアリジョブ

1.使用する道具・薬剤・技術が異なる

まつ毛パーマとパリジェンヌでは、使用するロッドと薬剤が異なり、まつ毛パーマにはビューラーを使う方法もあります。ロッドと薬剤、技術の違いは下記のとおりです。

【使われるロッド】
まつ毛パーマ:デザインによってさまざま
パリジェンヌ:根元を80度立ち上げる専用のロッド

【使われる薬剤】
まつ毛パーマ:化粧品登録されたパーマ液
パリジェンヌ:化粧品登録された専用のセッティング剤

【技術】
まつ毛パーマ:好みのデザインに合わせた施術
パリジェンヌ:お客様の目元に合わせた特殊な施術

2.仕上がり|まつエクと併用できるのはパリジェンヌ

まつ毛パーマはまつ毛全体にカールをつけることができるため、デザインが豊富で好みの雰囲気に合わせて選ぶことができます。

パリジェンヌは、根元にだけ80度のカールがかかるため、デザイン性には優れていません。しかし、地まつ毛を最大限に長く見せることができ、目頭や目尻のまつ毛も立ち上がるため、まぶた全体がリフトアップする効果も期待できます。

さらに、施術から3日~1週間ほど空ければまつエクと併用することも可能です。

3.まつ毛へのダメージ|ダメージが少ないのはパリジェンヌ

通常のまつ毛パーマもパリジェンヌも、薬剤によるまつ毛へのダメージがゼロではありません。しかし、最近では化粧品登録された薬剤が使用されるため、ダメージが以前よりは抑えられるようになりました。

ただ、まつ毛パーマで使われるパーマ液よりは、パリジェンヌで使われるセッティング剤のほうがダメージが少ないと言われています。

パリジェンヌのメリット・デメリット

まつ毛の根元を立ち上げ、目元をパッチリ見せることができるパリジェンヌには、メリットとデメリットがあります。パリジェンヌにはどんなメリットとデメリットがあるのか、チェックしてみましょう。

メリット

パリジェンヌのメリットは、次の2つが挙げられます。

1.地まつ毛を長く見せる効果がある
2.まつエクと併用できるのでボリュームアップも目指せる

この2つのメリットについて解説します。

1.地まつ毛を長く見せる効果がある

根元を80度立ち上げることで、自然な見た目に仕上がりながらも地まつ毛を最大限に長く見せることができます。さらに、まつ毛が瞳に影を落とさないので、白目に光が入って瞳も明るく見える効果もあり、目元の印象アップにつながるでしょう。

2.まつエクと併用できるのでボリュームアップも目指せる

根元にしか施術をしないパリジェンヌは、まつエクの接着面が確保できるため、併用することができます。地まつ毛が少ない場合は、まつエクとの併用でボリュームアップを目指すことができます。

併用する場合は、まつ毛への負担をおさえるため、パリジェンヌの施術から3日~1週間ほど期間を空けるのがおすすめです。

デメリット

パリジェンヌのデメリットは、次の2つが挙げられます。

1.デザインはあまり変えられない
2.部分的に地まつ毛がない場合やまぶたが厚いと効果に影響する

この2つのデメリットについて解説します。

1.デザインはあまり変えられない

根元のみの施術であるパリジェンヌは、まつ毛パーマのようにデザインをあまり変えることはできません。

ただ、根元が立ち上がることで毛先がストレートになるため、クセ毛に悩むお客様のなかには、デザインが変わったように感じる人もいるかもしれません。

しかし、基本的にはデザインを変えるための施術ではなく、下がりまつ毛を解消するための施術なので、お客様にはデザインは選べないことを理解してもらいましょう。

2.部分的に地まつ毛がない場合やまぶたが厚いと効果に影響する

部分的にまつ毛がない、あるいは短いまつ毛があるお客様に施術をすると、まつ毛とまつ毛の間の隙間が目立って不自然に見えてしまう可能性があります。

そういったお客様には事情を説明し、まずはまつ毛美容液を使って、まつ毛を健康な状態に戻すことを提案しましょう。

また、まぶたが厚い人の場合、根元がまぶたに埋まってしまっていることがあるため、立ち上がりがうまくいかない可能性もあります。

まつ毛パーマのメリット・デメリット

まつ毛を好みの雰囲気に合わせたデザインにできるまつ毛パーマにも、メリットとデメリットが存在します。まつ毛パーマのメリットとデメリットをそれぞれチェックしてみましょう。

メリット

まつ毛パーマのメリットは、次の2つが挙げられます。

1.使用するロッドによってデザインを変えられる
2.一重やまぶたに厚みがあっても楽しめる

この2つについて詳しく解説します。

1.使用するロッドによってデザインを変えられる

まつ毛パーマのロッドは、種類が豊富です。ロッドによって雰囲気やデザインに変えられます。

カウンセリングで丁寧に聞き取ることで、目元の印象を可愛らしく演出したり、自然なカールをキープさせたりと、お客様の希望に合わせた仕上がりにできるでしょう。

2.一重やまぶたに厚みがある人にもおすすめしやすい

まつ毛パーマはカールのつけ方次第で、目元をパッチリ見せたり、まぶたが引き上げられて目を大きく見せたりできるため、一重やまぶたに厚みがある人にもおすすめしやすいです。

デメリット

まつ毛パーマのデメリットは、次の2つが挙げられます。

1.まつ毛が傷むことがありケアが必要
2.長さが出しにくいうえに、まつエクとの相性も良くない

この2つについて詳しく解説します。

1.まつ毛が傷むことがありケアが必要

最近の薬剤はダメージが抑えられるようになっていますが、地まつ毛に負担がかかってしまうことは避けられません。まつ毛パーマによって、まつ毛が傷んでしまうこともあり、ケアが必要になります。

お客様には、手軽にできるケア方法として、まつ毛美容液を塗ることをおすすめしましょう。傷んだまつ毛には、加水分解コラーゲンやケラチンタンパク質などが配合されたものが適しているので、成分についても説明しておくと親切です。。

2.長さが出しにくくまつエクとの相性も良くない

まつ毛パーマは、地まつ毛以上の長さを出すことができません。そのため、地まつ毛が短いお客様が、長さを出すためにまつ毛パーマを希望しても、解決にはつながらないのです。

また、まつエクとの相性が良くないこともデメリットと言えます。地まつ毛にカールがついている状態では、エクステを接着する面がありません。

普段まつエクをしているお客様や、近々まつエクを考えているお客様には、まつ毛パーマの施術から2カ月ほどはまつエクはつけられないことも説明が必要です。

パリジェンヌをおすすめしたいお客様の特徴

パリジェンヌの特徴やメリット・デメリットをもとに、どんなお客様におすすめなのかを紹介します。

明るくパッチリとした目元を目指したい人

根元を80度立ち上げるパリジェンヌは、下がりまつ毛で暗い印象になりやすい目元の悩みを解消できます。まつ毛の影がなくなることで、光が差し込み白目も明るく見えるので、明るくパッチリとした目元を目指したい人にはぴったりです。

地まつ毛の長さを引き出したい人

地まつ毛以上の長さは出せなくても、最大限に長く見せられるのがパリジェンヌの特徴です。まつエクのような極端に見える長さやボリュームではなく、自然な見た目で地まつ毛の長さを引き出したい人には適しています。

まつエクと併用したい人

まつエクと併用して理想のまつ毛を手に入れたい、という人にもおすすめです。地まつ毛にボリュームがなくても、併用することでマスカラを塗る手間がかからなくなります。

とくに、下がりまつ毛で量が少ないという人は、まつエクを併用することで地まつ毛とまつエクがなじみやすくなり、理想の形に近づけるでしょう。

まつ毛パーマをおすすめしたいお客様の特徴

今度は、まつ毛パーマの特徴や、メリット・デメリットをふまえて、まつ毛パーマがおすすめのお客様を紹介します。

自然なカールを目指したい人

ボリュームを出したり、地まつ毛以上の長さを出すことはできませんが、自然なカールを手に入れたいという人にはおすすめです。メイクでビューラーをする手間も省け、カールの状態をキープすることができます。

一重やまぶたが厚い人

カールのつけ方によって、目元をパッチリ見せたり、まぶたをリフトアップさせたりできます。一重やまぶたが厚い人、目が小さいという悩みがある人にとっては、まつ毛パーマは悩みを解消できる可能性があります。

デザインを選びたい人

ロッドの種類が豊富なまつ毛パーマは、可愛らしいものやクールに見えるものなど、演出できるカールがたくさんあります。地まつ毛を活かしてデザインを選びたいという人や、地まつ毛の理想の形があるという人にはまつ毛パーマをおすすめするとよいでしょう。

パリジェンヌの施術をするには美容師免許が必須

ここまで、パリジェンヌやまつ毛パーマについてお伝えしましたが、施術をするためには美容師免許が必須です。

実は、まつ毛パーマやまつエクが日本で広まった当初は、施術に資格は必要ありませんでした。しかし、まつ毛の施術が流行するにつれて、薬剤が目に入ったことなどによる健康被害が多発。

これを受け、安全かつ適切な施術が実施されるよう、まつ毛に関わる施術は美容師法に基づく「美容行為」であると位置づけられました。そのため、美容師免許を持たない人は、まつ毛の施術は行えません。

関連記事
まつ毛パーマに美容師免許は必要?施術に役立つ資格と人気の「次世代まつ毛パーマ」についても紹介 | モアリジョブ

引用元
厚生労働省|まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について
e-Gov 法令検索|美容師法

美容師免許の取得方法

美容師免許を取得するためには、まずは美容師国家試験の受験資格を得る必要があります。受験資格は、養成機関で2年以上(通信課程は3年以上)学び、規定のカリキュラムを修了することで得られます。

受験資格を得たら国家試験を受験し、合格後に免許申請をすることで晴れて美容師免許取得です。

引用元
厚生労働省|理容師・美容師免許の取得まで

パリジェンヌラッシュリフトの技術講習もおすすめ

まつ毛パーマやまつエクの施術に役立つ資格は複数ありますが、パリジェンヌの施術に特化したものでいうと、PARISIENNE BEAUTY GROUPが実施するパリジェンヌラッシュリフトの技術講習を受けるのもおすすめです。

講習は、ベーシックコース・ベーシックオンラインコース・フォローアップコース・エキスパートコースの4つ。

ベーシックコースはパリジェンヌラッシュリフトの基礎技術を学び、フォローアップコースでは、技術をブラッシュアップ・応用できるようになります。そして、エキスパートコースでは、施術者としてより高みを目指すことが可能です。

引用元
パリジェンヌラッシュリフト

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パリジェンヌは日本人に合ったまつ毛パーマの一種!人気のパリジェンヌができるアイリストを目指そう

パリジェンヌは、下がりまつ毛の人が多い日本人にあわせて、根元から80度立ち上げるまつ毛パーマです。まつ毛の影をなくし、白目に光が入ることで、明るくぱっちりとした目元を演出できるため、近年人気が上昇しています。

地まつ毛の長さを引き出したい人や、まつエクと併用したいというお客様におすすめできるでしょう。

施術を行うためには、美容師免許が必須です。また、パリジェンヌの技術を学べる講習もあります。

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