薬剤師に向いている人とは?特徴やスキル・おすすめの職場を紹介

薬剤師を目指している人や薬剤師として働いている人のなかには「自分は薬剤師に向いているのだろうか?」と考えている人もいることでしょう。

また、薬剤師の仕事は好きだけれど、「今の働き方は自分に合っているのだろうか?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。

この記事では、薬剤師に向いている人の特徴や現場で求められるスキル、そして薬剤師が活躍する主な職場別の特徴を解説します。

薬剤師に向いている人の特徴とは?

薬剤師として活躍している人には、共通する「性格」や「考え方」の傾向があります。 ここでは、薬剤師に向いていると考えられる人の5つの特徴を紹介します。

1. 几帳面な人

薬剤師の業務において大切なのは「ミスを生まない姿勢」です。わずかな計量の誤差や確認漏れが、患者の体調を大きく左右してしまう可能性があるからです。

そのため、ちょっとした違和感や疑問を「まあいいか」と流さずに、細かい部分まで丁寧に確認できる「几帳面な性格」の人が向いています。 

気になったことがあれば、忙しい状況でも一度立ち止まり、医師への疑義照会をおこなう。そうした妥協のない慎重さが、薬剤師としての信頼を支えます。

2. 細かな作業が得意な人

薬剤師の日常業務は、手先を使う細かな作業の連続です。 調剤の際は、薬さじや電子天びんを使ったミリグラム単位での計量や、小さな錠剤のピッキングなどを正確におこなうことが求められます。

また、処方箋の細かな文字情報の確認や、医薬品の在庫管理など、数字や文字を追う業務もあります。

こうした細かな作業が「苦にならない」「集中力が途切れない」という人は、薬剤師に向いていると言えるでしょう。

3. 責任感が強い人

薬剤師は、処方箋の指示に従って調剤するだけでなく、その内容に疑問を感じた場合は医師へ確認し、場合によっては処方内容の変更を提案することも求められます。

調剤のミスや確認不足が患者の命に関わる可能性もあるため、常に緊張感を持って業務に臨む強い責任感が必要です。経験の浅さやブランクの有無などは言い訳にできません。

そのため、患者の命に関わる職種としての責任感を強く持って業務に取り組める人が、薬剤師に向いていると言えるでしょう。

4. 向上心の強い人

医療の世界は日々変化しているため、次々と登場する新薬や改訂される治療ガイドラインなど、薬剤師が学ぶべきことに終わりはありません。

また、ドラッグストア勤務であれば、医薬品だけでなく、サプリメントや健康食品などの幅広い知識も求められます。

現状の知識に満足せず、常に新しい情報を学ぼうとする向上心がある人や、コツコツと勉強を続けることが苦にならない人は、薬剤師として長く活躍できるでしょう。

5. コミュニケーション能力が高い人

薬剤師にとって、患者との「対話」も重要な業務です。 患者から症状のヒアリングをおこなったり、薬の効果や注意点など説明したりするには、相手にとってわかりやすい言葉を選んで伝えるスキルが求められます。

また、薬剤師は患者とだけでなく、医師や看護師、ケアマネジャー、行政担当者など、さまざまな立場の人々とのコミュニケーションが必要になることもあります。

そのため、それぞれの立場や専門性を尊重しながら、円滑な情報共有ができる人も、薬剤師としての適性が高いと言えるでしょう。

薬剤師に必要なスキルとは?

薬剤師には、性格的な向き不向きに加え、実務をおこなううえでは具体的な「スキル」も必要です。

ここでは、薬剤師として質の高い仕事をするために欠かせない4つのスキルについて解説します。

1. 正確さ

薬剤師の仕事は精度を求められるものが多く、業務を正確におこなうスキルは必須です。処方箋の内容にもとづいて調剤するだけでなく、処方内容が正しいかどうかも見極めなければなりません。

類似した名前や見た目を持つ薬も多いなかで取り違えることなく調剤したり、散薬のグラム数を厳密に量ったりするなど、あらゆる場面で正確さが求められます。

小さなミスでも患者の安全に影響するため、細部まで注意を払い、確実に業務を遂行する能力が不可欠です。

2. 薬剤の知識

当たり前のことのように感じるかもしれませんが、薬剤師にとって「薬剤の知識」は必須です。ただし、国家試験に合格した時点での知識で止まってしまっていては、業務に支障をきたすかもしれません。

常に新しい薬が開発されているため、その効能や効果についての情報収集は欠かせません。さらに、既存の薬であっても「新たな適応(使える病気)」が追加されたり、「飲み合わせ(相互作用)」の情報が更新されたりすることもよくあります。

そのため、学校で習った知識だけで止まるのではなく、常に最新の情報へアップデートし続けることが必要です。

3. 判断力

薬剤師の仕事は、さまざまな場面で的確な判断が求められます。

まず処方監査においては、処方内容とお薬手帳や問診から得た基礎疾患・アレルギー情報などを照らし合わせ、相互作用や禁忌がないか、投与量が適切かを即座に見極めます。

また、患者の訴えや体調変化に対し、「今すぐ医師に報告・相談すべきか、経過観察でよいか」といった判断が必要となることも少なくありません。

さらに、患者の様子から理解度をくみ取り、どの程度かみ砕いて伝えるべきかなど、その場に最適な説明方法を選択する柔軟な判断力も必要です。

4. パソコン

薬剤師は、薬剤情報の作成や薬剤管理指導記録のデータ管理などでパソコンを使うことが多いため、基本的なパソコンスキルは必須です。

基本的なタイピングやマウス操作などはできるようにしておきましょう。

また、レセプトコンピューターや電子薬歴などは、職場によって使用するメーカーやツールが異なる可能性があるため、新しいシステムにも柔軟に対応する姿勢も求められます。

向いている特徴やスキルは職場で違う?

薬剤師が活躍できる職場は多岐にわたります。ここでは、主な職場別の特徴を紹介します。

1. 病院

病院は、医師や看護師と共に「チーム医療」の一員として働きたい人に、とくに適した職場です。

病院薬剤師の仕事は、外来患者・入院患者それぞれの処方箋にもとづいた調剤業務だけではありません。病棟に足を運んで服薬指導や経過確認をおこなったり、院内製剤や治験業務をおこなったりといった、病院特有の業務が多いです。

とくに院内製剤は、市販薬では充分な効果が得られない場合に患者に合わせて薬をつくる業務で、薬剤師としての知識と技術が求められます。

病院の専門性や担当する科にもよりますが、最新医療に触れる機会も多いため、専門性を高めたい人や自己学習を継続できる人に向いているでしょう。

また、夜勤や当直があるため、不規則な勤務に対応できる体力も必要です。部署異動が定期的におこなわれる病院もあるため、新しい環境や人間関係に順応する適応力も求められます。

2. 調剤薬局

調剤薬局は、処方箋にもとづく調剤と服薬指導が主な業務です。

同じ患者と繰り返し接する機会も多いため、患者一人ひとりの生活背景や体調の変化に気を配り、地域医療を支えたいと考える人に向いているでしょう。

「調剤薬局」のなかでも、店舗のタイプによって、働き方や求められる特性が多少異なります。

病院の目の前にある門前薬局の場合は、一日に多くの患者が来局するため、正確さを保ちながらも、テキパキと業務をこなすスピード感が求められます。

一方、在宅医療をおこなっている薬局では、医師や訪問看護師、ケアマネジャーなど社外の連携先も多いため、協調性やスムーズな連携スキルが重視されるでしょう。

どのような店舗形態であっても、病気そのものだけでなく、患者の生活を長く見守り続けられる点が、調剤薬局の大きな特徴です。

3. ドラッグストア

ドラッグストアでは、病気の予防や軽い不調の相談に乗る機会が多いです。

取り扱い商品は多岐にわたり、処方箋なしで購入できるOTC医薬品はもちろん、サプリメントや健康食品、介護用品まで扱っている店舗がほとんどです。

そのため、医薬品についての知識だけでなく、サプリメントや健康食品などの幅広い知識と、お客様に寄り添う親しみやすいコミュニケーション能力が求められます。

症状・悩みをヒアリングしたうえで、適している薬をすすめるだけでなく、症状によっては病院での診察をすすめるケースもあるため、判断力も必要です。

さらに、医療従事者としての役割に加え、一人の店舗スタッフとして「売上」や「集客」を意識しなくてはなりません。売り場作りや在庫管理、スタッフのマネジメントなど、店舗経営の視点を持って働けることも、ドラッグストアならではの特徴です。

4. 製薬会社

企業の薬剤師は、配属される部門によって求められるスキルが大きく異なり、「薬剤師の知識+α」の能力が必要です。 たとえば、品質管理・保証部門ならデータの解析や統計の知識、管理薬剤師なら組織をまとめるマネジメント能力などが求められます。

企業の一員として成果を出す必要があるため、企業の一員として会社の利益に貢献する姿勢も重要です。仕事内容によっては社内の他部署と連携して働く機会もあるため、組織で働くためのビジネススキルやマネジメント能力を身につけたい方にも向いているでしょう。

自分の長所とスキルを活かして働こう!

薬剤師の活躍の場は多岐にわたり、病院・調剤薬局・ドラッグストアなど、職場によって求められる役割やスキルは大きく異なります。さらに、職場によって磨ける専門性も変わります。

そのため、自分の性格や強み、そして「どんな薬剤師になりたいか」というビジョンを照らし合わせることで、自分にぴったりの職場が見えてくるでしょう。

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薬剤師は職場ごとに大きく環境の異なる職業です。自分の長所やスキルが活かせる職場をみつけて、薬剤師として充実したキャリアを築いていきましょう。

ファーマキャリア


監修者

原瑞希
薬剤師専任キャリアアドバイザー
薬剤師免許保有

【経歴・実績】
・ドラッグストアチェーンにて薬剤師として3年間従事
・2024年度 新人賞(銀賞)受賞

【プロフィール】
元薬剤師として現場の空気感やストレスを肌感覚で理解しているため、悩みへの深い共感が可能です。
求人紹介だけでなく、入社後の教育体制まで徹底確認して提案。生活の変化を具体的にシミュレーションし、不安のない転職を支えます。

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