カラーだけでなく、カット技術やケア知識も必要。幅広い年齢層から支持を集めるホワイトシルバー・バレイヤージュとは| ワタヌキタケルさんインタビュー

髪に立体感や「筋感」を作るデザイン技法、バレイヤージュ。外国人風の質感や色落ちまで楽しめる点から、メンズのデザインカラーのなかでも人気を集め、若年層だけでなく大人世代にも支持が広がっています。SNSで積極的に発信している美容師を目にすることも増えてきたのではないでしょうか。

その一方で、バレイヤージュが単に影の部分を暗くするだけの設計にとどまり、色落ち後の見え方や次回デザインまでを考慮できていないケースも少なくありません。コントラストの設計やベースカット、薬剤設定まで含めた総合的な理解がなければ、バレイヤージュは一時的なデザインに終わってしまいます。

そこで今回は、バレイヤージュを武器に指名を集める「OMG 渋谷」店長のワタヌキタケルさんにインタビュー。とくにワタヌキさんが得意とするホワイトシルバー・バレイヤージュの技術をどのように確立してきたのか、技術を再現性の高い形に落とし込むために必要な視点などについて伺いました。


OMG 渋谷 店長

ワタヌキタケルさん

2000年11月8日生まれ。原宿ベルエポック美容専門学校を経て、美容師免許を取得。現在は「OMG 渋谷」の店長を務めながら、メンズバレイヤージュの分野で第一線を走るスタイリスト。センターパートに似合わせカラーを掛け合わせたバレイヤージュ技術で注目を集めている。

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コントラストが毛流れを際立たせる、「バレイヤージュ」の魅力

取材に応じるワタヌキさん

――まず「バレイヤージュ」がどのような技術なのか教えてください。

バレイヤージュとはフランス語で「ほうきで掃く」という意味で、髪の表面に筋状にカラー剤をのせていくことで、立体感や「筋感」を表現するデザイン技法です。

暗い部分と明るい部分をはっきり分けることで、髪に奥行きが生まれ、デザインとしてもはっきりとしたコントラストが生まれます。

メンズの場合は、とくに毛流れが強調される点も魅力のひとつです。スタイリング時に動きが出やすく、カットデザインとの相乗効果も期待できます。

また、根元を暗めに仕上げるシャドウルーツの考え方も取り入れるため、髪が伸びてきた際にもなじみやすく、色落ちの過程まで楽しめるんです。結果として、頻繁に染め直さなくてもデザインが成立しやすく、忙しいお客様にも向いていると感じています。

――ワタヌキさんが確立したホワイトシルバー・バレイヤージュとは?

メンズ、とくに大人世代の男性にも刺さるような、ホワイトやシルバー系の色味を活かしたバレイヤージュです。ポイントは、ただホワイトやシルバーを入れて明るくすれば完成、というものではないところ。

僕の場合は、コントラストのつくり方、影の配置にこだわっています。影を効果的に入れることで、色が落ちてきたときもデザインが崩れにくく、長く楽しめる状態を狙っています。

――そこがワタヌキさんの独自性なのですね。
はい。バレイヤージュを提供する美容師さんは増えていますが、影を暗くすることだけを意識すると、色落ち後の見え方が単調になったり、お客様が次に挑戦できるデザインの幅を狭めてしまったりすることもあると思います。

バレイヤージュを一時的なデザインで終わらせないためには、基礎となる知識や設計を理解することが不可欠です。

技術を支えるのは「カラー」だけではない

ワタヌキさんが施術した、ホワイトシルバー・バレイヤージュ

――技術を確立するまでに、苦労した点はありましたか?

苦労というよりは、試行錯誤を繰り返してきた、という感覚ですね。バレイヤージュを本格的に提供し始めたのは2年半ほど前で、最初はモデルさんに協力してもらいながら、施術のたびに修整して形にしていきました。

カットや質感、影を入れる割合、薬剤設定などを調整し続けて、今の「きれいなコントラスト」を出せる形ができてきたと思います。

――とくにポイントとなるのはどの部分でしょうか。

カットです。

バレイヤージュはカラー技術だと思われがちですが、圧倒的なコントラストや筋感を出すには、ベースのカットがとても大事なんです。


毛量感や、毛先の長さの残し方が整っていないと、バレイヤージュのデザインが崩れてしまいます。仕上がりの見え方が大きく変わってくるので、とても重要な部分です。

――ワタヌキさんはこの技術を確立したことで、どんなメリットがありましたか?

顧客層が広がったのは大きいです。もともとは若い層のお客様が多かったのですが、今はお客様の大半が大人男性になりました。ホワイトやシルバー系の色味は年齢が高めのお客様に人気ですし、白髪をカバーしながらおしゃれも楽しむというニーズにも合っています。

あとは、単価が上がりましたね。以前はハイライトを中心に提案していたのですが、当時の単価は1万5千円程度。バレイヤージュは全頭にブリーチを使うことも多く、場合によっては2回ブリーチになることもあります。

そのため単価が上がりやすく、平均すると3万円~4万円ほど。なかには5万円になる方もいらっしゃいますね。

――来店周期についてはいかがですか。


頻繁に来店されなくても成立するデザインではあるのですが、色落ちも含めて楽しんで、2ケ月を目安に来てくださる方が多い印象です。メンテナンスが好きな方だと、1ケ月くらいでいらっしゃるお客様もいます。

来店周期が短い施術ではありませんが、デザインを気に入ってくださったお客様との信頼関係が築けて、リピート率が上がってきました。それまで新規のお客様と既存のお客様の割合が7:3だったのですが、今は再来率が上がり、5:5になっています。

――美容師がこの技術を習得するために、必要なことは何でしょうか。

一時的な仕上がりで終わらせないためには、まずバレイヤージュの基礎となる型を身につけることが大切です。独学で試行錯誤しながら確立することも可能ですが、その分、時間がかかります。

セミナーなどで体系化されたテンプレートを学び、自分の中に軸をつくることで、応用が効きやすくなるのではないでしょうか。再現性の高い技術を早く身につければ、集客の面でも大きなメリットになるはずです。

もうひとつは、バレイヤージュに関する知識を同時に深めること。どうすれば髪を傷ませずに施術できるか、どのようなホームケアを提案できるか。ケアまで含めて説明できると、お客様からの信頼につながり、長期的な関係構築にも役立つと感じています。

――この技術はどのような美容師におすすめですか。

メンズヘアに特化している方や、デザインカラーを強みにしたい方に向いていると思います。メンズの短い髪という制限の中でデザインを成立させる難しさはありますが、トレンドを発信したい方には最適な技術です。

また大人世代をターゲットにしたい方にもおすすめですね。白髪ケアとシルバー系のデザインを両立できるスタイルは人気が高く、幅広い年齢層に提案できます。

メンズバレイヤージュを得意とする美容師はSNSでも増えているため、差別化には技術や見せ方のアップデートが欠かせません。逆にいえば、まだまだ可能性を秘めた技術だということ。そのことを、多くの美容師に知ってもらえたらうれしいです。

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■「ホワイトシルバー・バレイヤージュ」の3つの魅力

1. 色落ちまで設計したコントラストで、長く楽しめるデザインを提供できる

2. 高単価化と幅広い年齢層への提案を同時にかなえられる

3. SNSで目を引きやすく、習得することで確実な差別化ができる

ワタヌキさんの技術を直接学べるチャンス!

今回お話を伺ったワタヌキさんの、メンズバレイヤージュのテクニック。その技術を余すところなく学べるオンラインセミナーのHAIRCAMPにて開催が決定!

何度も繰り返し視聴可能な録画配信で、一流の技術をあなたのものに。 お客様を笑顔にするための、本物の技術を学びたい方は、この機会を絶対にお見逃しなく。

【日時】 2026年2月24日(火) 18:00~21:00

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