美容部員になるには資格が必要? 取得するメリットとおすすめ資格8選を紹介
デパートなどのコスメカウンターで働く美容部員は、華やかな印象の職業です。幅広い年代のお客様に、その人に合った商品の提案やスキンケアのアドバイスをおこなう、美容のスペシャリストと言えます。
このように、専門的な知識が求められるイメージのある美容部員には、必要な資格はあるのか気になる人もいるでしょう。
本記事では、美容部員になるために必要な資格の有無に加え、資格取得のメリットやおすすめの資格を紹介します。
美容部員になるには資格が必要?
美容部員になるために必須とされている資格・検定はありません。メイクに関する資格には「メイクセラピー検定」や「メイクアップ技術検定」「日本化粧品検定」などがありますが、これらの資格がなくても美容部員として働くことは可能です。
ただし、美容全般の知識やメイクの技術が必要になるため、美容に関する資格の取得をしておくのもおすすめです。
美容に関する資格を取得するメリットとは?
美容部員になるための必須の資格はありませんが、資格を所持していることでいくつかのメリットを得られる可能性があります。美容の資格は、美容部員として働く上でどんなメリットが得られるのかを見ていきましょう。
1.美容部員に必要な知識や技術を取得できる
美容部員は、メイクやスキンケアの方法、化粧品の特徴などの専門知識を求められる仕事です。
資格を取得するには、勉強をして美容に関するスキルを身につける必要があります。資格を取得するまでの過程でさまざまな知識や技術を学ぶことができるため、実際に美容部員として働く際にも役立てることができるでしょう。
とくに実技の試験がある資格や検定の場合、未経験ですぐに現場に立つことになっても、学んだ技術で活躍できる可能性が高くなります。
2.就職活動で有利になる可能性がある
資格を持っているということは、専門的な知識や技術を有しているという証明になります。そのため、就職活動など、自分をアピールする必要がある際にわかりやすいアピール材料にすることができるでしょう。
採用側からすると、無資格よりも資格を所持している人のほうがどんなスキルを持っているかがわかりやすいため、就職活動で有利になることもあります。
3.給与が上がる可能性がある
資格を持っていると、給与が上がる可能性があるというのも大きなメリットと言えるでしょう。
職場によっては資格を所持していることで業務が広がるため、その分が給与に反映されたり、資格手当などが付いたりすることもあり、無資格と比較すると高い給与水準になることが考えられます。
美容部員に必要なスキルとは
資格を取得していない未経験の方でも目指せる美容部員。ただし、仕事をする上で必要なスキルがあります。ここでは、美容部員に求められるスキルを見ていきましょう。
メイクやスキンケアに関する知識や技術
美容部員は、お客様のメイク方法や肌に関するアドバイスをしたり、お客様に直接メイクをしたりする職業です。そのため、メイクやスキンケアに関する知識や技術を備えておかなければなりません。
また、的確なアドバイスをおこなうためには、商品の成分や適切な使用方法、効果について把握しておくだけでなく、皮膚の知識も必要です。
接客スキル|カウンセリングや提案・ビジネスマナーなど
美容部員は接客業であり、お客様の肌に直接触れたりアドバイスなどをしたりする立場でもあるので、接客スキルは必須です。
具体的には、悩みを聞き出したりニーズを的確に把握したりするカウンセリング力や、購入意欲が湧くような商品提案をおこなう提案力が求められます。
購入してもらったり、リピーターになってもらったりするには、お客様との信頼関係が影響するため、社会人としてのビジネスマナーもしっかりと備えておくことが大切です。
美容部員の仕事に役立つおすすめの資格8選を紹介
美容部員になるために必須とされる資格は特にありませんが、仕事に役立つ知識と技術を身につけるために検定試験の合格を目指してみるのもおすすめです。美容部員として美容の知識や技術、さらには接客技術もスキルアップできる検定を紹介します。
日本化粧品検定
日本化粧品検定は、一般の方や学生から美容従事者まで幅広い層を対象に、化粧品・美容に関する知識の向上と普及を目指しておこなわれる検定です。美容皮膚科学、化粧品の基礎知識、法律など、化粧に関する総合的な設問で専門的な化粧品や美容の知識を問われます。
仕事に直結した資格であるため、受験者の4割以上は化粧品・美容関連業界にいる方のようです。化粧品メーカーや製造所をはじめ、小売業・美容院・エステ・ネイルサロンなど、多くの企業で社員教育の一環として導入されています。
【受験資格】
受験資格は特になく、誰でも受けることができます。また1級と2級を併願することも可能です。
【2級の試験範囲】
肌悩みに応じた化粧品やメイク方法だけでなく、紫外線や食事・運動・睡眠などの生活習慣が肌に影響を与える要因になることについての基礎知識を問います。
【1級の試験範囲】
2・3級の内容に加え、化粧品の成分や原理などの化粧品科学に関する内容の理解から、香りやサプリメント、さらには法律や安全性といった、化粧品に関する全般的な知識を問います。
【合格基準と結果通知】
合格率は70%前後ですが、難易度により変わります。
日本化粧品検定1級を取得すると、「コスメコンシェルジュ」、さらにその後「コスメコンシェルジュインストラクター」の資格に挑戦できるようになります。
【受験料】
・1級:1万3,200円(税込)
・2級:8,800円(税込)
【受験対策|検定公式テキストあり】
日本化粧品検定の受験対策として、検定公式テキストの1級用と、2・3級用のものが出版されています。
2・3級用のテキストでは、基本的な知識を中心に今すぐに実践できる方法から、皮膚科学・肌タイプの見分け方・肌悩みの原因や対処法・メイクアップの基本テクニックから美肌を作る生活習慣まで、皮膚や肌構造を中心に学ぶことができます。
1級用のテキストでは、化粧品の成分を中心に歴史や処方、ボディケア・香り・ネイル・口腔・サプリメント・法律などの分野を幅広く学習できるように構成されており、化粧品の専門書としても役立つ内容です。
【3級は無料でWeb受験可能】
日本化粧品検定3級は、Web受験ができます。4択の20問の設問があり、そのうち16問正答すれば合格です。いつでもエントリーして何度でもチャレンジできます。合格するとメールで合格証が届きます。
引用元
一般社団法人日本化粧品検定協会| 日本化粧品検定 受験案内・実施要項
日本メイクアップ知識検定|JMA
日本メイクアップ知識検定は、スキンケアやメイクアップに必要な顔分析・色彩・皮膚などの基礎知識力の検定です。
【受験資格】
年齢などの制限はなく、ベーシックは誰でも受験が可能です。アドバンスはメイクアップアドバイザー検定試験合格者か、日本メイクアップ知識検定試験ベーシック合格者が受験可能です。
Web試験が開催されており、24時間365日いつでもどこでも受験することができます。
また、年2回開催される全国一斉検定試験では、「日本メイクアップ技術検定試験 3級・2級・1級」との同日受験も可能です。
【試験範囲】
皮膚知識およびスキンケア知識・色彩知識・メイクアップベーシック知識・化粧品知識などが出題されます。
【合格基準】
合格基準は80点、合格率は90%です。
【受験料】
・ベーシック:8,360円(税込)
・アドバンス:1万1,220円(税込)
【受験対策|検定公式テキスト・問題集あり
日本メイクアップ知識検定試験の受験対策として、「日本メイクアップ知識検定試験ベーシック公式テキスト」と「日本メイクアップ知識検定試験アドバンス公式テキスト」があり、さらに、「日本メイクアップ知識検定試験ベーシック公式問題集」「日本メイクアップ知識検定試験アドバンス公式問題集」もあります。
スキンケアマイスター|日本コスメティック協会
美容を「科学」としてとらえた体系的な美容学の検定です。皮膚や髪だけでなく、筋肉・目・歯などまで美容化学の範疇に含まれているため、医療機関で働く方も受験している検定です。
【受験資格】
受験資格は特にありません。誰でも受験できます。
試験日・試験時間】
Web試験のため、日本コスメティックホームページからいつでも受験できます。3択50問を45分間で回答する試験です。
【試験範囲】
化粧品に関するもの以外にも、サプリメントやエステティック・美容医療・スキンケア・関連法規まで、美容の総合的な知識が試験範囲です。
【合格基準】
80%以上の正答で合格となります。
検定試験合格後に登録手続きをすると、受験年度の日本コスメティック協会認定「スキンケアマイスター」の認定カードが発行されます。有資格者は、ピンバッジを購入することもできます。
登録には3,300円の登録料がかかり、資格の有効期限は3年間です。2025年1月以降は、資格維持のために3,300円の年会費が発生します。
【受験料】
5,500円(税込)
【受験対策|検定公式テキストあり】
受験対策として、検定公式テキスト「日本コスメティック協会 検定参考図書」と「日本コスメティック協会検定テキスト コスメQ&A」があります。
コスメマイスター|日本コスメティック協会
化粧品の表記や成分の効果効能など、化粧品業界に必要な知識を持っていることを証明できる資格です。コスメに関する総合的な知識の証明となるため、化粧品の販売や営業をしている方はもちろんのこと、商品企画や開発、広告や宣伝を担う方にもおすすめします。
【受験資格】
受験資格は特にありません。誰でも受験できます。
【試験日・試験時間】
Web試験のため、日本コスメティック協会のホームページからいつでも受験が可能です。3択50問を45分間で解答する試験です。
【試験範囲】
化粧品に関する基礎知識から関連法規などの専門知識まで、コスメに関する総合的な知識を試験範囲としています。
【合格基準】
80%以上の正答で合格です。
【受験料】
5,500円(税込)
【受験対策|検定公式テキストあり】
検定の公式テキストとして「日本コスメティック協会 検定参考図書」と「日本コスメティック協会検定テキスト コスメQ&A」があります。2冊とも、スキンケアマイスターと共通のテキストとなります。
接客心理検定
接客心理検定は、接客心理の知識・技術を問われる検定試験です。美容分野だけでなく、接客にまつわるさまざまな知識や技術を学べるため、販売職・営業職・学生など、幅広い層の方が受験しています。
【受験資格】
3級と2級は受験資格に制限がありません。1級は2級に合格している人が対象になっています。
【試験内容】
接客するために必要な商品・サービスの商品属性研究およびニーズの創造、スムーズな接客を目標とする情報とコミュニケーション論、心理面からのアプローチに必要な接客コミュニケーション論、交渉に必要なWin-Win関係構築法などの分野から出題されます。
3級
3級は、試験前日までに事務局から試験問題などが送付され、自宅で受験することが可能です。試験後は、期日までに解答用紙を検定事務局へ返送します。
なお、3級に合格すると、「アシスタント接客技能士」の称号が与えられます。
2級
2級の筆記試験は在宅で、実技試験は会場で受けます。実技試験では、試験官から出された指示に従ってお客様役のモデルに接客販売をします。筆記・実技いずれかのみの合格だった場合、次回検定で受験を免除されます。
なお、合格者には「接客技能士」の称号が与えられます。
1級
同じ日に同じ会場で筆記試験と実技試験を受験します。実技試験では、お客様役となった試験官に対し、商品のニーズを引き出し、ニーズに合わせた提案までをおこないます。
合格した方には「マスター接客技能士」の称号が与えられます。
【申込期間】
申し込み期間はそれぞれの開催日のおよそ2週間~3カ月前までです。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
【受験料】
・1級:1万円(税込)
・2級:7,000円(税込)
・3級:4,500円(税込)
【受験対策|検定公式テキスト・問題集あり】
受験対策として、3級・2級ともに公式テキストがあります。
引用元
一般社団法人 ホスピタリティ・マーケティング協会|接客心理検定
美容師免許
美容師免許は、美容に関わる国家資格。美容師になるために必要なのはもちろん、まつ毛パーマやまつエクの施術、メイクアップアーティストにも求められる資格です。
【受験資格】
厚生労働省が指定する美容師養成施設を卒業する必要があります。美容師養成施設は全国の各都道府県にあり、昼・夜間課程で2年以上、通信課程で3年以上の学習が必要です。
【試験内容】
美容師免許の国家試験は筆記試験と実技試験があり、さらに実技試験は第一課題のカッティングと第二課題のワインディングまたはオールウェーブセッティングがあります。第二課題はどちらかひとつが出題されます。
【受験料】
・実技試験及び筆記試験(両方)受験:2万5,000円
・実技試験(のみ)受験:1万2,500円
・筆記試験(のみ)受験:1万2,500円
引用元
厚生労働省:理容師・美容師免許の取得まで
理容師美容師試験研修センター|第51回美容師国家試験受験案内
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色彩検定
色彩検定は、その名の通り「色彩」に関する資格です。色の基礎知識からはじまり、組み合わせや配色など、色彩を理論立てて学ぶ必要があります。色の組み合わせや配色を学ぶことによって、肌の色と化粧品の色の相性などを理論的に判断することができるようになり、メイクアップの仕上がりにも大きく影響するでしょう。
色彩検定の概要は以下のとおりです。
【受験資格】
色彩検定は3級・2級・1級の各難易度3段階と、ユニバーサルデザインに関する UC級の、合わせて4つの試験がありますが、どの資格も受験資格はありません。誰でも、何級からでも受験することができます。
【試験内容】
光と色・色の表示・色彩心理・色彩調和などの色彩に関する基礎から、色のユニバーサルデザイン・高齢者の見え方・色のUDの進め方など配色における注意点や改善方法まで、受験級にもよりますが、色に関する幅広い知識が問われます。
【受験料】
・3級:7,000円(税込)
・2級:1万円(税込)
・1級:1万5,000円(税込) ※1次免除者も同じ
・UC級:6,000円(税込)
【受験対策|検定公式テキスト・問題集あり】
受験対策として、検定公式テキストや過去問題集があります。色彩検定各級の試験問題は公式テキストの内容に沿って出題されるため、事前にしっかりと勉強しておきましょう。
引用元
色彩検定協会|色彩検定
メイクセラピー検定
メイクセラピーは、メイクアップの技術と心理カウンセリングを組み合わせた手法です。外見をきれいにするだけではなく、メイクを通して心理面からのサポートをおこなうことを目的としています。美容・医療・福祉の現場で活用できるほか、日常生活でも役立てられます。
【受験資格】
2級までは受験資格の制限がないため、誰でも受験することができます。しかし1級の受験は2級合格者のみ、特級は1級に合格して認定講座を受講した人のみが受験できます。
3級と準2級は、在宅でのオンラインまたは郵送で受験でき、試験日は特に決められていません。2級は、在宅での筆記試験と、会場での実技試験。1級と特級は筆記・実技ともに会場での受験となります。
【試験内容】
メイクセラピー的心理学のほか、メイク理論や色彩学などについて、出題されます。
準2級は筆記試験のほかに実技試験としてセルフメイク画像の提出があります。
2級以上は会場での実技試験があり、メイクのスキルだけではなく、コミュニケーションの取り方や身だしなみなどについてもチェックされます。
【受験料】
・3級:オンライン:3,300円(税込)・郵送:5,500円(税込)
・準2級:オンライン:5,500円(税込)・郵送:7,700円(税込)
・2級:8,800円(税込)/筆記または実技の再受験 5,500円(税込)
・1級:1万1,000円(税込)/筆記または実技の再受験7,150円(税込)
・特級:13,200円(税込)+認定講座受講料:7万1,500円(税込)
【受験対策|検定公式テキスト・通信講座あり】
3級・2級・1級の公式テキストが販売されているほか、試験対策として通信添削講座や、テキストだけではなく解説動画なども含むeラーニング講座もあります。
引用元
一般社団法人メイクセラピストジャパン|メイクセラピー検定
一般社団法人メイクセラピストジャパン|メイクセラピー検定とは
美容部員に向いている人の特徴
技術や知識以外にも持っているスキルや性格によって、美容部員に向いている人・向いていない人がいます。美容部員にはどんな人が向いているのか、代表的な例を見ていきましょう。
1.美意識が高い人
美容部員の主な仕事は、お客様に合っているコスメやメイクを提案し、商品を販売することです。そのため、高い美意識を持っていることが求められます。
コスメやメイクだけでなくファッションなど、トレンドに敏感で流行を追うことができて、自社の商品はもちろん、他社の商品についても楽しく学ぶことができる人が向いていると言えるでしょう。
2.共感能力が高い人
美容部員の担当する売り場には多くのお客様が来店しますが、その悩みは一人ひとりさまざま。それぞれのお客様の異なる悩みや希望に共感できる人であれば、お客様からの信頼も得やすいでしょう。
そのため、親身になってアドバイスできるような、共感能力が高い人が向いています。
3.アドバイスや説明が上手な人
前述のとおり、美容部員の主な仕事はお客様の悩みや要望を聞き取り、似合うコスメやメイクを提案することです。そのためコスメやメイクに関する深い知識を持っていることとともに、その知識や技術について、お客様にわかりやすく説明できる能力も必要です。
ただ知識をひけらかすような話し方になってしまっては、お客様はかえって不快な気持ちになってしまうかもしれません。お客様が納得できるよう、アドバイスや説明を上手にできる人は美容部員に向いていると言えるでしょう。
美容部員になるには
ここからは、美容部員になるための方法を紹介します。
美容部員は、美容に関する幅広い知識や技術を用いて、お客様に合った商品を提案できるようになることが大切です。同時に接客スキルも求められるため、どういった方法で知識や技術を習得できるか、チェックしておきましょう。
美容系の学校などで学んでから就職する
美容部員になるためには、美容系の大学や専門学校、スクールなどで必要な知識や技術を学んだのち、就職する方法があります。就職する前に、ある程度スキルを身につけておきたいという方におすすめです。
なお、大手化粧品会社は大卒や専門卒などが有利になることもあるので、希望する企業がある場合は、必要な学歴を確認しておきましょう。
未経験OKの求人に応募して就職する
美容部員には必須資格がなく未経験を歓迎している求人も多いので、そのなかから自分の希望と合致する求人に応募し、就職する方法もあります。
未経験OKの企業には研修制度が整っていることが多いため、研修で必要な知識や技術を学ぶことが可能です。資格がないことやスキルに不安がある方も、安心して応募できます。
通信講座で学んでから就職する
通信講座を利用し、美容に関する資格を取得してから就職する方法もあります。
資格を取得していることが就職の際に有利になることもあるため、希望する職場がある程度決まっている場合は、募集要項などに持っていることを推奨する資格が記載されていないかチェックしておくと良いでしょう。
日本化粧品検定やメイクセラピー検定などは、検定試験の対策講座を通信講座で受講することも可能です。対策講座の受講と検定受験がセットになったプランも提供されています。
引用元
一般社団法人日本化粧品検定協会|日本化粧品検定 対策講座
一般社団法人メイクセラピストジャパン|メイクセラピー検定 eラーニング
一般社団法人メイクセラピストジャパン|メイクセラピー検定 通信講座
独学で学んでから就職する
美容に関する知識を、独学で勉強してから就職する方法もあります。美容に関する基礎知識は本や雑誌などからも学ぶことができますし、企業が主催するイベントなどの勉強会への参加も、美容関連の知識を学ぶ機会となるでしょう。
ほかにも、動画サイトを活用したり、コスメカウンターなどで実際の接客を受けてみたりするなど、独学で学ぶ方法はいろいろあります。
また、美容に関する資格検定のなかには、公式テキストを活用して独学で取得を目指せるものもあります。
引用元
一般社団法人日本化粧品検定協会|日本化粧品検定 公式教材
一般社団法人メイクセラピストジャパン|メイクセラピー検定 学習方法と試験情報
美容部員の平均収入
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、令和4年の「化粧品販売/美容部員」の平均年収は、361万円です。同サイト内にあるハローワークの求人統計データでは、平均月収は約22万円でした。
美容業界に特化した求人サイト「リジョブ」にも、美容部員の求人は多数掲載されており、平均収入は次表の通りです。なお、アルバイトの給与は時給額を記載しています。
正社員 | 月給下限 | 月給上限 | 平均 |
スタッフ | 213,504円 | 291,650円 | 252,577円 |
店長(候補) | 231,894円 | 367,175円 | 299,535円 |
アルバイト | 時給下限 | 時給上限 | 平均 |
スタッフ | 1,064円 | 1,389円 | 1,227円 |
店長(候補) | 1,073円 | 1,504円 | 1,289円 |
業務委託 | 月給下限 | 月給上限 | 平均 |
スタッフ | 192,000円 | 360,000円 | 276,000円 |
※2024年1月現在
給与は経験年数や役職、勤務先になどによって異なるため、あくまでも目安としておきましょう。
おすすめの美容部員の求人の探し方
自分に合った職場に出会うためには、求人の探し方も重要です。求人の探し方はいくつかありますが、ここではおすすめの美容部員の求人の探し方を2つ紹介します。
派遣会社やエージェントに紹介してもらう
美容部員は、正社員やアルバイト以外に派遣社員として働く方も大勢います。正社員登用を前提としているケースも多いので、派遣会社に登録して求人を紹介してもらう方法がおすすめです。
また、エージェントに登録し、求人を紹介してもらう方法もあります。
どちらも、希望の勤務条件やキャリアについて担当者に相談でき、自分に合った求人を探してもらえるのが特徴です。
なお、派遣会社経由で仕事が決まった場合は派遣会社と雇用契約を結び、エージェント経由で採用された場合は、企業と直接契約します。
求人サイトを利用する
求人サイトはスマホやパソコンから、自分の都合に合わせて探すことができます。自分好みの求人を自分のペースで探したい人におすすめです。
求人サイトには多くの種類がありますが、美容部員の求人を探すなら美容業界に特化した求人サイトを利用するとよいでしょう。
美容・ヘルスケアの求人サイト「リジョブ」では、希望する職種・雇用形態といった基本条件以外にも、「未経験歓迎」「研修制度あり」「駅近」「商業施設内」など詳細の条件のなかから検索できます。そのため、より自分に合った求人を見つけやすいです。
美容部員の求人に応募したあとにすべきこと
自分の希望に沿った求人が見つかったら、つぎは応募です。応募後は、書類審査や面接がおこなわれるので、準備を進めます。具体的にどのようなことをしたらよいか、確認しておきましょう。
応募先の指示に従って必要書類を作成
応募後は、応募先の指示に従って履歴書や職務経歴書を作成します。履歴書は自身のプロフィールと自己PRや志望動機を、職務経歴書はこれまでの仕事内容や実績・スキル・自己PRなどを記入するためのものです。
自己PRや志望動機は面接でも重視される項目であるため、自分のスキルを見つめなおし、応募先に合った内容を考えましょう。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
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美容部員の履歴書はどう書く?ポイントやマナーを押さえよう
【サンプルあり】美容部員の職務経歴書とは?記入するときのポイントや重視されていることも解説
【スキル別の例文あり】美容部員が自己PRを書くときのポイント|面接時のポイントや身だしなみも紹介
美容部員の志望動機の書き方とは?ポイントと注意点、経歴のパターン別に例文を紹介
面接対策をおこなう
面接では、企業やブランドのことがよく聞かれるほか、美容部員としてふさわしいかどうかがチェックされます。
ブランドや商品、店舗のことも詳しく調べ、自分なりの回答を考えるなど、事前に対策をおこなうことが大切です。
面接には、美容部員にふさわしい笑顔や態度で臨みましょう。
美容部員の面接でよくある質問を以下の記事で紹介しているので、参考にしてください。
関連記事
【例文あり】美容部員の面接でよくある質問と回答|面接を受けるときのポイントも解説
自分に合った資格を取得して美容部員のスキルを磨こう!
美容部員に必須の資格はありません。ただし、肌やメイクに関するスキルは必要になるため、資格を取得しておくのもおすすめです。
美容部員に役立つ資格として、「日本化粧品検定」や「日本メイクアップ知識検定」などがあります。現場では接客スキルも必須です。美容系の学校で必要なスキルを学んで就職を目指すこともできますし、未経験OKの求人に応募して就職する方法もあります。
未経験歓迎の企業には研修制度が整っていることが多く、必要なスキルを働きながら学ぶことが可能です。
求人を探す際には、リジョブをおすすめします。美容業界に特化した求人サイトで、未経験の求人も豊富に掲載。転職満足度は98%※と非常に高いサービスです。
ぜひ一度リジョブをチェックして、美容部員になる夢を叶えてみてはいかがでしょうか。
美容・治療・リラクゼーションの求人:リジョブ
※ リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)