美容部員になるのに資格は必要?おすすめの資格や美容部員に向いている人を解説!

ビューティーアドバイザー(美容部員)は、デパートやショッピングモールなどの化粧品売り場で商品を販売する仕事です。しかし、ただ商品を販売するだけでなく、お客様がより美しく健康な肌や髪になるためにさまざまなアドバイスやカウンセリングもおこないます。実際に化粧品をお客様の肌にのせてみたり、メイクを施したりすることもあるのです。

そのため、「お客様をきれいにできる」「コスメが好き」という理由から、美容部員を目指す方も少なくありません。では、美容部員になるためには、何か資格や検定を取得する必要があるのでしょうか。

ここでは美容部員になるために役立つ資格・検定と、おすすめの美容専門学校を紹介します。

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美容部員になるために取得の必要な資格はナシ!

美容部員になるために取得が必須の資格・検定はありません。メイクに関する資格には「メイクセラピー検定」や「メイクアップ技術検定」「日本化粧品検定」などがありますが、この資格がなくとも美容部員として働くことは可能です。

しかし、美容や化粧品などの知識やメイク技術などは必要ですので、美容専門学校などで体系的に学ぶことをおすすめします。

美容部員を目指して勉強したいならヘアメイク系の専門学校もおすすめ

美容部員は肌や髪について、総合的な美容知識が必要です。髪においては、美容だけでなく「スタイリング」の知識・技術があると、お客様により最適な商品を提案できるようになります。

美容部員を目指して、これから美容専門学校で学ぼうと考えている方は、ヘアスタイリングの勉強ができる美容専門学校を選ぶことをおすすめします。

東京総合美容専門学校|メイク・ファッションコース

こちらのコースでは、メイク・ファッションなどとともに、撮影用ヘアメイクやヘアアレンジを学べます。髪に関する知識・技術をプロから学べるため、髪の質も見た目も美しくできる美容部員になれるでしょう。

引用元
東京総合美容専門学校:メイク・ファッションコース

資生堂美容技術専門学校|ビューティーコンサルタント科

実習では、美容カウンセリング・スキンケア・メイクなどの知識・技術に加えて、接客での礼儀やマナーなども修得できます。セルフヘアスタイリングも含まれており、お客様が自分でできるスタイリング方法を学べます。

2,000時間以上にわたるカリキュラムでしっかりと美容全般について学べるため、ほとんど化粧品や美容に関する知識がない方にとくにおすすめです。

引用元
資生堂美容技術専門学校:ビューティーコンサルタント科

美容の資格を取るとどんなメリットがあるの?

美容部員になるための必須の資格はありませんが、資格を所持していることでいくつかのメリットを得ることができる可能性が考えられます。美容の資格を取ることで、美容部員として働くうえでどんなメリットが得られるのかを見ていきましょう。

1.美容部員に必要な知識や技術を取得できる

美容部員は、メイクやスキンケアの方法、化粧品の特徴などの専門知識を求められる仕事です。

資格を取得するには、勉強をして美容に関するスキルを身につける必要があります。資格を取得するまでの過程でさまざまな知識や技術を学ぶことができるため、実際に美容部員として働く際にも役立てることができるでしょう。

とくに実技の科目がある資格や検定の場合、未経験ですぐに現場に立つことになっても、学んだ技術で活躍できる可能性が高くなります。

2.就職活動で有利になる可能性がある

資格を持っているということは、専門的な知識や技術を有しているという証明になります。そのため、就職活動など、自分をアピールする必要がある際にわかりやすいアピール材料にすることができるでしょう。

採用側からすると、無資格よりも資格を所持している人のほうがどんなスキルを持っているかがわかりやすいため、就職活動で有利になることもあります。

また、前述したような実技の科目がある資格を持っていると、即戦力を求めている企業にとっては欲しい人材だと思ってもらえ、採用される可能性が高くなると言えるでしょう。

3.給与が上がる可能性がある

資格を持っていると、給与が上がる可能性があるというのも大きなメリットと言えるでしょう。

職場によっては資格を所持していることで業務が広がるため、その分が給与に反映されたり、資格手当などが付いたりすることもあり、無資格と比較すると高い給与水準になることが考えられます。

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美容部員のお仕事に役立つおすすめの検定を紹介!

美容部員になるために必要な資格は特にありませんが、仕事に役立つ知識と技術を身につけるために検定試験の合格を目指してみるのもおすすめです。美容部員として美容の知識や技術、さらには接客技術もスキルアップできる検定を紹介します。

JCLA|日本化粧品検定

日本化粧品検定は、一般の方や学生から美容従事者まで幅広い層を対象に、化粧品・美容に関する知識の向上と普及を目指しておこなわれる検定です。美容皮膚科学、化粧品の基礎知識、法律など、化粧に関する総合的な設問で専門的な化粧品や美容の知識を問われます。

仕事に直結した資格であるため、受験者の4割以上は化粧品・美容関連業界にいる方のようです。化粧品メーカーや製造所をはじめ、小売業・美容院・エステ・ネイルサロンなど、多くの企業で社員教育の一環として導入されています。

この日本化粧品検定の受験方法や試験内容を紹介します。

・受験資格
受験資格は特になく、誰でも受けることができます。また1級と2級を併願することも可能です。

・試験日・試験時間
2023年11月26日(日) 11:00~(1級は14:00~)

・2級の試験範囲
肌悩みに応じた化粧品やメイク方法だけでなく、紫外線や食事・運動・睡眠などの生活習慣が肌に影響を与える要因になることについての基礎知識を問います。

・1級の試験範囲
2・3級の内容に加え、化粧品の成分や原理などの化粧品科学に関する内容の理解から、香りやサプリメント、さらには法律や安全性といった、化粧品に関する全般的な知識を問います。

・合格基準と結果通知
合格率は70%前後ですが、難易度により変わります。通知は2023年12月下旬ごろの予定です。

日本化粧品検定1級を取得すると、「コスメコンシェルジュ」、さらにその後「コスメコンシェルジュインストラクター」の資格に挑戦できるようになります。

・申込期間
2023年8月1日(火)~10月16日(月)

・受験料
1級 13,200円(税込)
2級 6,600円(税込)

・受験対策|検定公式テキストあり
日本化粧品検定の受験対策として、検定公式テキストの1級用と、2・3級用のものが出版されています。

2・3級用のテキストでは、基本的な知識を中心に今すぐに実践できる方法から、皮膚科学・肌タイプの見分け方・肌悩みの原因や対処法・メイクアップの基本テクニックから美肌を作る生活習慣まで、皮膚や肌構造を中心に学ぶことができます。

1級用のテキストでは、化粧品の成分を中心に歴史や処方、ボディケア・香り・ネイル・口腔・サプリメント・法律などの分野を幅広く学習できるように構成されており、化粧品の専門書としても役立つ内容です。

・3級は無料でWEB受験可能
日本化粧品検定3級は、web受験ができます。4択の20問の設問があり、そのうち16問正答すれば合格です。いつでもエントリーして何度でもチャレンジできます。合格するとメールで合格証が届きます。

引用元
日本化粧品検定協会:日本化粧品検定

JMA|日本メイクアップ知識検定

日本メイクアップ知識検定は、スキンケアやメイクアップに必要な顔分析・色彩・皮膚などの基礎知識力の検定です。この資格の受験方法や試験内容について紹介します。

受験資格
年齢などの制限はなく、ベーシックは誰でも受験が可能です。アドバンスはメイクアップアドバイザー検定試験合格者か、日本メイクアップ知識検定試験ベーシック合格者が受験可能です。

試験日・試験時間
2023年10月17日(火) 参加人数によって開催時間が変わります。
なお、年4回開催されるうち2回の全国一斉検定試験では、「日本メイクアップ技術検定試験 3級・2級・1級」との同日受験も可能です。

また、Web試験も開催されています。Web試験は申込期限などはとくになく、24時間365日いつでもどこでも受験することができます。

試験範囲
皮膚知識およびスキンケア知識・色彩知識・メイクアップベーシック知識・化粧品知識などが出題されます。

合格基準
合格基準は80点、合格率は90%です。

申込期間
会場受験:2023年7月3日(月)~2023年9月19日(火)
Web受験:随時

受験料
ベーシック 6,380円(税込)/アドバンス8,580円(税込)

受験対策|検定公式テキスト・問題集あり
日本メイクアップ知識検定試験の受験対策として、「日本メイクアップ知識検定試験公式テキストベーシック・アドバンス」があり、さらに、「日本メイクアップ知識検定試験ベーシック公式問題集」「日本メイクアップ知識検定試験アドバンス公式問題集」もあります。

引用元
一般社団法人JMA:日本メイクアップ知識検定試験

日本コスメティック協会|スキンケアマイスター(美容総合検定)

美容を「科学」としてとらえた体系的な美容学の検定です。皮膚や髪だけでなく、筋肉・目・歯などまで美容化学の範疇に含まれているため、医療機関で働く方も受験している検定です。この検定の試験内容や受験方法について紹介します。

受験資格
受験資格は特にありません。誰でも受験できます。

試験日・試験時間
Web試験のため、日本コスメティックホームページからいつでも受験できます。3択50問を45分間で回答する試験です。

試験範囲
化粧品に関するもの以外にも、サプリメントやエステティック・美容医療・スキンケア・関連法規まで、美容の総合的な知識が試験範囲です。

合格基準
80%以上の正答で合格となります。

検定試験合格後に登録手続きをすると、受験年度の日本コスメティック協会認定「スキンケアマイスター(美容総合検定)」の認定カードが発行されます。有資格者は、ピンバッジを購入することもできます。

受験料
5,500円(税込)

受験対策|検定公式テキストあり
受験対策として、検定公式テキスト「日本コスメティック協会 検定参考図書」と「日本コスメティック協会検定テキスト コスメQ&A」があります。

引用元
日本コスメティック協会:美容総合検定 スキンケアマイスター

接客心理検定

接客心理検定は、接客心理の知識・技術を問われる検定試験です。美容分野だけでなく、接客にまつわるさまざまな知識や技術を学べるため、販売職・営業職・学生など、幅広い層の方が受験しています。

2023年度に開催される接客心理検定試験の概要について紹介します。

受験資格
3級と2級は受験資格に制限がありません。1級は2級に合格している人が対象になっています。

試験日・試験時間

2023年 3月12日(日)
2023年 8月 6日(日)
2023年12月10日(日)
2024年 3月10日(日)

試験内容
接客するために必要な商品・サービスの商品属性研究およびニーズの創造、スムーズな接客を目標とする情報とコミュニケーション論、心理面からのアプローチに必要な接客コミュニケーション論、交渉に必要なWin-Win関係構築法などの分野から出題されます。

3級
3級は、試験前日までに事務局から試験問題などが送付され、自宅で受験することが可能です。試験後は、期日までに解答用紙を検定事務局へ返送します。

なお、3級に合格すると、「アシスタント接客技能士」の称号が与えられます。

2級
2級の筆記試験は在宅で、実技試験は会場で受けます。実技試験では、試験官から出された指示に従ってお客様役のモデルに接客販売をします。筆記・実技いずれかのみの合格だった場合、次回検定で受験を免除されます。

なお、合格者には「接客技能士」の称号が与えられます。

1級
同じ日に同じ会場で筆記試験と実技試験を受験します。実技試験では、お客様役となった試験官に対し、商品のニーズを引き出し、ニーズに合わせた提案までをおこないます。

合格した方には「マスター接客技能士」の称号が与えられます。

申込期間
申し込み期間はそれぞれの開催日のおよそ2週間~3カ月前までです。詳しくは公式ホームページをご覧ください。

受験料
1級10,000円(税込)/2級7,000円(税込)/3級4,500円(税込)

受験対策|検定公式テキスト・問題集あり
受験対策として、3級・2級ともに公式テキストがあります。なお、1級テキストは2023年9月現在はありません。

引用元
一般社団法人 ホスピタリティ・マーケティング協会:接客心理検定

美容師免許

美容師免許は、美容に関わる国家資格。美容師になるために必要なのはもちろん、まつ毛パーマやまつエクの施術、メイクアップアーティストにも求められる資格です。

美容師免許の受験資格や試験の内容など、2023年におこなわれた第48回美容師国家試験を例に、概要を紹介します。

受験資格
厚生労働省が指定する美容師養成施設を卒業する必要があります。美容師養成施設は全国の各都道府県にあり、昼・夜間課程で2年以上、通信課程で3年以上の学習が必要です。

試験内容
美容師免許の国家試験は筆記試験と実技試験があり、さらに実技試験は第一課題のカッティングと第二課題のワインディング・オールウェーブセッティングがあります。第二課題はどちらかひとつが出題され、第48回美容師実技試験はオールウェーブセッティングでした。

試験日・試験時間
実技試験は、滋賀県と高知県を除く各都道府県の会場で、2023年8月1日(火)から順次おこなわれました。

筆記試験は、北海道・岩手県・宮城県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・岡山県・広島県・愛媛県・福岡県・鹿児島県・沖縄県の13都道府県で、2023年9月3日(日)におこなわれました。

申込期間
2023年5月8日(月)~2023年5月29日(月)

受験料
実技試験及び筆記試験(両方)受験 25,000円/実技試験(のみ)受験 12,500円/筆記試験(のみ)受験 12,500円

引用元
厚生労働省:理容師・美容師免許の取得まで
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター:試験について

色彩検定

色彩検定は、その名の通り「色彩」に関する資格です。色の基礎知識からはじまり、組み合わせや配色など、色彩を理論立てて学ぶ必要があります。色の組み合わせや配色を学ぶことによって、肌の色と化粧品の色の相性などを理論的に判断することができるようになり、メイクアップの仕上がりにも大きく影響するでしょう。

色彩検定の概要は以下のとおりです。

受験資格
色彩検定は3級・2級・1級までの各難易度3段階と、ユニバーサルデザインに関する UC級の、合わせて4つの試験がありますが、どの資格も受験資格はありません。誰でも、何級からでも受験することができます。

試験日・試験時間
3級・2級・1級・ UC級 2023年11月12日(日)/1級2次 2023年12月17日(日)

3級 10:00~11:00(60分)/2級 12:00~13:10(70分)/UC級 13:50~14:50(60分)/1級1次 15:30~16:50(80分)
1級2次 13:00~14:30(90分)

試験内容
光と色・色の表示・色彩心理・色彩調和などの色彩に関する基礎から、色のユニバーサルデザイン・高齢者の見え方・色のUDの進め方など配色における注意点や改善方法まで、受験級にもよりますが、色に関する幅広い知識が問われます。

申込期間
2023年8月7日(月)~ 2023年10月5日(木)

受験料
3級 7,000円(税込)/2級 10,000円(税込)/1級 15,000円(税込) ※1次免除者も同じ/UC級 6,000円(税込)

受験対策|検定公式テキスト・問題集あり
受験対策として、検定公式テキストや過去問題集があります。色彩検定各級の試験問題は公式テキストの内容に沿って出題されるため、事前にしっかりと勉強しておきましょう。

引用元:
公益社団法人 色彩検定協会:色彩検定

美容部員に向いている人はどんな人?

技術や知識以外にも持っているスキルや性格によって、美容部員に向いている・向いていない人がいます。美容部員にはどんな人が向いているのか、代表的な例を見ていきましょう。

1.美意識が高い人

美容部員の主な仕事は、お客様に合っているコスメやメイクを提案し、商品を販売することです。そのため、高い美意識を持っていることが求められます。

コスメやメイクだけでなくファッションなど、トレンドに敏感で流行を追うことができて、自社の商品はもちろん、他社の商品についても楽しく学ぶことができる人が向いていると言えるでしょう。

2.共感能力が高い人

美容部員の担当する売り場には多くのお客様が来店しますが、その悩みは一人ひとりさまざま。それぞれのお客様の異なる悩みや希望に共感できる人であれば、お客様からの信頼も得やすいでしょう。

そのため、親身になってアドバイスできるような、共感能力が高い人が向いています。

3.アドバイスや説明が上手な人

前述のとおり、美容部員の主な仕事はお客様の悩みや要望を聞き取り、似合うコスメやメイクを提案することです。そのためコスメやメイクに関する深い知識を持っていることとともに、その知識や技術について、お客様にわかりやすく説明できる能力も必要です。

ただ知識をひけらかすような話し方になってしまっては、お客様はかえって不快な気持ちになってしまうかもしれません。お客様が納得できるよう、アドバイスや説明を上手にできる人は美容部員に向いていると言えるでしょう。

資格を取得してスキルアップ・キャリアアップを目指そう!

美容部員として働くために必須の資格・検定はありません。しかし、美容に関する深い知識や技術を習得することで、お客様により最適なアドバイスや商品紹介をおこなうことができるようになります。

強みとして活かせる検定として、日本化粧品検定やスキンケアマイスター(美容総合検定)などが挙げられます。このような検定を取得し、美容部員としてスキルアップやキャリアアップに役立たせてみてはいかがでしょうか。

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