オートクチュールヘアサロン「Cheer」ママオーナーの働き方を見る

「HairMake&Eyelash Cheer」は、髪の毛が本来持つ「ツヤ」「柔らかさ」「弾力」を引き出す特殊ドライカットが専門の女性専用プライベートヘアサロン。頭の形に合わせて髪を細かくブロッキングし、十数本ずつカットしていくという、完全オーダーメイドなカット技法は「諦めていた髪の悩みも改善できた」「自分の髪じゃないみたい」「髪が生まれ変われた」と驚きの声が絶えません。

このサロンのオーナーである林江美さんは3人のお子さんを育てながらサロンを経営するタフなママビューティシャン。なんと、美容師になったのは子育て真っ只中の30歳のとき!

今回は、いくつになっても挑戦し続けるそのパワーの源と、サロンを経営しながらの出産したときのエピソードを伺いました。

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「髪が生まれ変わる」と人気の特殊ドライカット

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―――Cheerの特徴である“特殊ドライカット”とは一体どのようなカット技法なのでしょうか。

「骨格に合わせて髪を十数本ずつカットする技法です。目鼻立ち、ボディーラインとの相性、頭の形、すべてが一番いい状態になるようバランスをとりながら細かくブロッキングしてカットします。髪本来の綺麗さを取り戻せるので、矯正やスタイリングから解放してあげることができるんです。
髪って本当に不思議で、数本切るだけで風の通り方、ハンドブローしたときの毛流れ、お顔の印象が変わるんですよ。目指しているのは、ショーウィンドウに自分が映ったときに“あ、かわいい”と思えること。髪が決まっているだけで1日気分良く過ごせるでしょう!?」

―――たいていの場合、コンプレックスを改善するために美容にお金をかけていくものですが、Cheerさんでは持って生まれた髪質を生かして一番素敵になる方法を探ってくれるのですね。

「ご来店するお客さまのなかで“自分の髪が嫌い”という方がとても多いんです。
まとまらない、クセがある、量が多い…さまざまなお悩みがありますが、“一生治らないもの”ではないのですよ。“もう仕方ない”と諦めている方が多いですが、特殊ドライカット体験後は“カットでこんなに変わるなんて思ってなかった!”と自分の髪を見直すことができますよ。
また、このカットの特徴は、骨格やお顔立ちにぴったりハマっているので、スタイリングで形を作る必要がないこと。朝起きたての髪が好きになれますよ。髪が変われば日々の過ごし方が変わりますし、気分が全然違う。大きく言えば髪で人生を変えることができると思っています」。

初めて髪に夢中になったのは、30歳のとき

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―――お客さまを美しくすることに情熱が尽きない、林江美さん。子育て中に美容師免許を取得されたのですよね。

「はじめは化粧品会社の美容部員やエステティシャンをしていたんです。その頃最初の結婚をして長女を生みました。けれどその後離婚。母も他界したのでひとりで子供を育てながら生きて行くために自宅でBarの経営を始めたんです。26歳のときでした。
長くシンブルマザーしていたのですが、あるとき現在の主人に出会い再婚。主人はスタッフ7名くらいのバーバーを経営している理・美容師でした。
これまでずっとひとりで働いてきたので、やっと普通のお嫁さんになれる!と思っていたのですが、そうはいかず…お店のお手伝いに呼ばれるようになりました(笑)。30歳でまったく初めての仕事のスタートです。はじめは窮屈でしたが好きになろうと努力しました。
美容師として生きていくと決めたきっかけは、子供を流産したときのこと。医師から3年は安静にと言われました。その3年間を使って“美容師免許取ろう”と決心したんです。それで無事免許が取れて、自宅の近くにお店をオープンしました。1年半ほど前から23歳の長女が入店し、今は二人で営業しています」。

―――特殊ドライカットはいつから取り入れていたんですか?

「主人が10年以上前に見つけてきた技法で、子供が預けられるようになってから私も習いに行きました。この技術は、ひとりひとり時間をかけて髪と向き合うので相当な訓練と精神力、そして体力が必要です。
日々たくさんのお客さまの髪を触っているなかで、“思い通りにならないことを髪質のせいにしたくない”“何か方法があるはずだ”と思っていたんです。
女性の髪を切ることは“神聖で大切なこと”だと考えています。髪って大切な体の一部でしょう。そう思うと曖昧な気分で向き合いたくない、だからこの技術の訓練を始めました」。

休まなくても産めました。産休0日の出産エピソード

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一緒にお店に立っている長女の麻依さん(左)。姉妹にしか見えませんね!

―――サロンを経営しながらの出産、仕事はどのように回していましたか?

「お店を経営するようになってから2人産んだのですが、陣痛に耐えながらお店に立ってましたよ。それで仕事を終えたその日の晩に産みました。お客さまが私のカットを求めて来てくれるから、産まれる前に休もうという気は無かったです。
お店を休んだのは産後1ヶ月間だけ。二人目も同じような感じでした。
完全同居している姑が子供のことをよく見てくれるので、普通に仕事ができていました。何かあるときはお店に連れてくるし、お客さんも“子供見てきていいよ”と協力してくれたので、結構楽しくやっていました」。

まとめ

CheerはSNSに力を入れており、ブログを見て来店する方も多いそう。
カッコよさ、アーティスティックさをアピールする美容師が多いなか、“髪本来の力を引き出すこと”“綺麗になること”を追求し続けているからこそ、CheerさんのブログやSNSは人の心に迫ってくるんだと感じました。自分の髪にとことん向き合ってくれることが人気の秘密なのですね。

今回は、オーナーとしての林江美さんにフォーカスしました。次回は母の顔に迫り、家庭でのやりくりについて話を聞きます。

Shop Data

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HairMake&Eyelash Cheer

住所:千葉県旭市足川3918-13
TEL:0479-74-3155
月曜〜土曜 10:00〜19:00
定休日:日曜祝日、その他不定休

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