平成23年度介護支援専門員(ケアマネジャー)の平均給与・収入統計


平成23年度介護支援専門員(ケアマネジャー)の平均給与・収入統計について、みていきましょう。
平成23年は、どのような変化があるのでしょうか。
厚生労働省 がまとめた「平成23年賃金構造基本統計調査」と、財団法人介護労働安定センターが発表している「平成23年度介護労働実態調査」をベースに、まとめました。

平成23年度ケアマネジャー平均年収

ここでは、ケアマネジャーの平均年収について厚生労働省 の「平成23年賃金構造基本統計調査」を参照し、まとめてみます。

平均年収:3,779,500円
男性平均年収:4,130,000円
女性平均年収:3,680,000円

平均年齢:45.6歳
給与月額:261,700円
年間賞与:639,100円

※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算
出典:厚生労働省 「平成23年賃金構造基本統計調査」

まずは事業所規模と、年収の相関関係をみてみます。
ケアマネジャーの平均年収は、10人?99人規模の事業所に勤めるケアマネジャーは368万円なのに対し、100~999人規模の場合は378万円、1,000人以上では438万円となっています。
勤めている事業所の規模に比例して、年収も若干高くなっていると言えます。
また、20歳から24歳のケアマネジャーの平均年収が278.5万円、40歳~44歳のケアマネジャーの平均年収は407万円と、上昇率は高くありませんが、年齢ととも少しずつ上がっています。
男性と女性を比較すると、男性の平均年収は413万円なのに対し、女性の平均年収は368万円と、男性のほうが若干高い結果となっています。

平成23年当時のケアマネジャー勤務実態

ケアマネジャーを取り巻く状況は、平成23年当時どのようなものだったのでしょうか。
財団法人介護労働安定センターが発表した「平成23年度介護労働実態調査」をベースに、当時の介護労働の現状について振り返ってみます。
平成23年度のケアマネジャーの雇用形態は、正社員が80.6%、非正社員が17.4%、不明が2%となり、平成22年度と比べると正社員の率がわずかに上昇しています。
また、賃金の支払い形態は、介護支援専門員の87.3%が月給制でした。
平均年齢は47.4歳となっています。
ケアマネジャーの過不足状況については、介護支援専門員の過不足状況は18.2%となり、前年度と比べて0.5ポイント増加という結果となりました。
正規雇用のケアマネジャーの月間勤務時間平均は161.3時間、一週間の平均残業時間は0時間が最も多く49.2%、次いで5時間未満が19.9%、5時間以上10時間未満が16.7%、10時間以上15時間未満が6.8%、15時間以上20時間未満が1.2%、20時間以上が1.2%となっています。
今後の方向性としては、人件費総額を増やすとの回答が全体の32.0%となりました。

平成23年度介護労働実態調査実施概要

介護事業所における介護労働実態、そして介護労働者の就業実態を的確に把握すること。
そして、その実情を明確にすることで介護労働者をとりまく環境改善と、より上質な介護サービス提供の目指すための基礎資料とする目的で、介護労働安定センターでは毎年「介護労働実態調査」を実施しています。
平成23年度の事業所調査においては、全国の介護保険サービスを行う事業所の中から17,142事業所を対象に、平成23年11月1日から12月10日の期間でアンケート調査を実施。
このうち、四分の一は有意抽出し、四分の三は無作為抽出としました。
有効調査数は5,929事業所となり、有効回収率は34.6%。
「介護労働者の就業実態と就業意識調査」は、上記の事業所に対して1事業所あたり介護に関わる労働者3名を上限に選出した51,426人に対して調査票を配布しアンケート調査を行いました。
有効回答があったのは18,035人で、有効回収率は35.1%となっています。

平成23年度介護支援専門員(ケアマネジャー)の平均給与・収入統計について、まとめました。
ここでは正社員として働いているケースをメインに取り上げてきましたが、ケアマネジャーはパートなど、時給制で働く人も多くいます。
また、介護福祉士など、他の介護・福祉系の仕事と兼務するケースも多いので、給与は働き方次第で大きく変わってくる可能性があります。
今後の収入アップは、その人次第と言えそうです。



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